Fish On The Boat

書評中心のブログです。記事、それはまるで、釣り上げた魚たち ------Fish On The Boat。

『チェンジリング』

2009-02-28 13:58:48 | 映画
クリント・イーストウッド監督の最新作で、
アンジェリーナ・ジョリー主演の映画『チェンジリング』を観てきた。

良かったよ~。面白かった。
行方不明になった息子が半年くらいしてから見つかったのだけれど、
母親であるクリスティン(アンジェリーナ・ジョリー)は
息子じゃないと言い張る・・・。詳しい内容は書かないでおきます。

警察など、権力を持つ側の腐敗に立ち向かっていく。
協力者たちなど、フェアで真っ当な人間たちが出てきてくれることが救い。
そして、音楽が良かった。二、三種類しかないんだけど、
その中でもメインと思われるものが良かった。
音楽もイーストウッド監督が担当していました。
物語序盤、これから訪れる不幸を、やんわりと予言するかのように流れる。
そして同じ曲が不幸ののちに流れると、
こんどは、やさしいなぐさめのように聴こえてくる。
多義的で柔らかくて、善悪も幸、不幸もすべて引き受けて、
しょうもない人間もいるし、健全な人間もいるし、
ということをふまえての言葉少ない慈悲ようにもちょっと聴こえた。
そんな人間や社会に対しての深い愛があるように聴こえた。

アンジーはアカデミー賞にもノミネートされてたけど、
受賞してもおかしくないくらい良い演技をしていました。
可憐で勇気ある母親なんていう役を、あのワイルドなアンジーが演じきってます。
ということは、主演女優賞を受賞したケイト・ウィンスレットは
もっとすごい演技をしたってことなのかい。これは気になるな~。

それにしても良い映画でした。
前回観た『20世紀少年』とはまた違った良さ。
こういう良いものにふれるとすっごく心がほだされるような感覚になります。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする