Fish On The Boat

書評中心のブログです。記事、それはまるで、釣り上げた魚たち ------Fish On The Boat。

悪ノ源泉

2011-03-07 13:29:35 | days
もしかするとそうかもしれない、
どうしようもない話をします。

今から23,4年前のこと、僕は小学校の高学年でした。
だんだんと、規則を破るのを意識してやりだした頃です。
規則を破るとは、たとえば「廊下を走らない」というのをわかっていても、
構うものかとやったり、自転車で決められた範囲外の地区まで遠出したり
といったことです。

そんな、狡猾で、怖いもの知らずで、
一度ガツンとやられたほうが良い子どもである僕は、
いわゆるピンポンダッシュを一度か二度かやった後に、
いたずら電話の世界へと足を踏み入れたのです。
たしか、その頃、テレホンサービスとかいって、
アニメの情報なんかをきける電話番号があったんですが、
そこへかけるのに間違え電話をしたのが、いたずら電話への
気持ちのタガを外したきっかけだったかもしれない。
見ず知らずの人のところへ電話をかけるのが怖くなくなった。
今だと、電話番号が通知されますが、その頃の電話は非通知でした。
つまり、いたずら電話をしてもばれないんです。
ただ、逆探知っていうのは、どういう原理か知りませんが、
ありますよね、昔のドラマで、誘拐犯から電話がかかってきたときに
警察が試みて、大概失敗しています。
いたずら電話の初期の頃に、119番にいたずら電話をしたことがありました。
「119番です」という声が聞こえて、すぐさまガチャリと電話を切ったら、
すぐに、聞いたことも無いようなベルの音を電話機が鳴らして、119番から
逆にこちらへ電話がかかってきました。これが逆探知なのか知りませんが、
当時でもこういったことができたんです。
病気の人が、その苦しみから、電話を意図せず切ってしまうことがあるんでしょう。
そういうときに、「大丈夫ですか?」という意味合いで、
119番は逆に電話をかけてくる。
僕はそのそときは、「間違いました、すいません」とウソをついて謝ったのです。

あのですね、いたずら電話の後期のころになった時点が問題なんですよね。
僕はあるふざけた発明をやってしまいます。
電話に出たおじいちゃんおばあちゃんを相手にして、
「俺だって!俺だって!」とずっとそれで通すというもの。
こんなの相手にされないかと思いきや、電話口の相手はけっこう相手にしてくれるんですよね。
「○○かい?」とかって、息子さんか誰かの名前を語りかけられることもあります。
というわけで、お気づきでしょうが、もう10年近く前に話題になったろうか、
「オレオレ詐欺」の原型じゃないでしょうか。
この僕のやり方の「俺だって!」というのは、当時友達内でも話題になってみんな面白がったんです。
そんなのバレるよ、とみんな言いますが、実際にやってみせたりやらせたりすると、
ほんとだ、すっげーということになります。
まぁ、でも、悪いことだというのもわかるし、電話代がかさんでイタ電がバレてもいけないので、
ほどなくこの行為は終息を迎え自然消滅したのですが…、中学に続いていきます。

誰かがね、言ったんですよ、中学になって他の2つの地域から来た友達連中に、
僕が「俺だって!」っていういたずら電話を考えて、それが面白いんだということを。
そしてそれを、勉強はできないんだけど野球少年でよくとぼけてみせたり皆の間をとりもったり、
とにかく発言力はけっこうあったK君という子がどうやら実践し出した。
中学の同級生にも広まったんですよね。
それで、記憶があいまいだから思いだせませんが、小学生のときも中学生のときも、上の2学年くらいまでと
よく交流があったんです、僕たちは。
だから、「俺だって!」イタ電は、上級生も知るところとなっていた可能性がある。

そうすると…、
「オレオレ詐欺」をやりだした連中は、僕の周囲の人間かもしれないというわけで、
その原案は、僕が考えたことになります。
僕発の犯罪かもしれない。

山の頂上から小さな雪玉を転がしたら、それが雪崩につながったみたいな、気持ち悪さがあります。

これは、この場を借りて世間に謝るべきなんだろうか。

いやいや、僕じゃないさ、僕とは別の場所から生まれたのさ、「オレオレ詐欺」は…。
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