読書。
『Google Boys グーグルをつくった男たちが「10年後」を教えてくれる』 ジョージ・ビーム 編 林信行 監訳・解説
を読んだ。
検索エンジンからはじまって世界的大企業になったGoogleの創業者である
ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンのふたりの名言集。
名言といっても、短い言葉でピリッときくようなものではなく、
ちょっと長い文章のような言葉が多いです。
二人のそれらの言葉が大きな文字でページに書かれていて、
その隣に通常の大きさの文字で解説が書かれている。
Googleについては、誰が始めたのかも知らなかったですし、
みんな黒子になってやっているようなイメージがあって、
社員の顔は見えてきませんでした(グーグルアースのために
妙な装置を背負っているひとのイメージはありましたけど)。
こうやって創業者の言葉を中心に、Googleという会社をみてみると、
なかなかユニークでしっかりやってる会社なんだなと、
そんな印象を持ちました。
まず、
「Don't be evil (悪事を働かなくても、お金は稼げる)」。
これは企業理念のうちのひとつです。
お金儲けのためを優先にして、
エンドユーザー(ぼくら)に
不利益や不自由をおしつけることはしない、といいます。
あくまで、お客さん第一のやり方のようです。
このあたりはいまやiPhoneでおなじみのアップル社と共通するところですね。
ただ、こういった、「お客さんは正しい」イズムを持てば、
お客さんのわがままや面倒くさがりを解消するために働くひとたちが
そのシワ寄せを食うことになります。
つまり、ブラック化する危険性がある。
今はきっとそこらへんのせめぎあいの時期なんでしょうね。
お客さんは神様なんかじゃないっていうのがありながら、
でもお客さんの都合に合わせたら儲けられる、というのとの間にいる感覚です。
次に、
Google社は手厚い福利厚生をする会社だといいます。
本社には無料の社員食堂が十数店あり、
無料のカフェがフロアのどこかしこにもあり、
ビリヤードやダーツ、専任のマッサージ師、
スポーツジム、託児所、そして会社内に医者が在中しているようです。
「グーグルの考える福利厚生とは、
社員の人生をよりよく、より快適にすること。」
これを実現しているんですね。
また、
「20%ルール」なるものが存在します。
週五日勤務の社員だったら、そのうち一日は
自分の好きな研究をしていていい。
食堂の利用状況をもっと快適にする研究などでもいいし、
文化遺産や世界遺産を研究してもいいそうです。
そういうなんの関係のないようなところから
アイデアが生まれたり、他の考えと異種交配したり、
そもそも社員自身がそういう好きな研究ができて
活力がアップしたりするんでしょう。
おもしろいなあと思います。
ただ、Googleにはほんとうに優秀な人間しか入社できない。
スティーブ・ジョブズが「一流の人間とだけ仕事するのが大事」
と言ったそうですが、それを守っています。
エリートばかりのエリート企業だから、
ぼくはこれまであんまりGoogleにたいしてのカラーを
見いだせなかったのかなあと思いました。
そういう、ぼくみたいに感じていたひとっているはずです。
とまあ、Googleの紹介的性格が強いかもしれない。
でも、よく読むと、そこに成功の哲学が読みとれます。
すぐに読めてしまうライトテイストな本ですから、
ちょっと一服中に読もうかなと思ったら、
すらすら読めてしまうことでしょう。
『Google Boys グーグルをつくった男たちが「10年後」を教えてくれる』 ジョージ・ビーム 編 林信行 監訳・解説
を読んだ。
検索エンジンからはじまって世界的大企業になったGoogleの創業者である
ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンのふたりの名言集。
名言といっても、短い言葉でピリッときくようなものではなく、
ちょっと長い文章のような言葉が多いです。
二人のそれらの言葉が大きな文字でページに書かれていて、
その隣に通常の大きさの文字で解説が書かれている。
Googleについては、誰が始めたのかも知らなかったですし、
みんな黒子になってやっているようなイメージがあって、
社員の顔は見えてきませんでした(グーグルアースのために
妙な装置を背負っているひとのイメージはありましたけど)。
こうやって創業者の言葉を中心に、Googleという会社をみてみると、
なかなかユニークでしっかりやってる会社なんだなと、
そんな印象を持ちました。
まず、
「Don't be evil (悪事を働かなくても、お金は稼げる)」。
これは企業理念のうちのひとつです。
お金儲けのためを優先にして、
エンドユーザー(ぼくら)に
不利益や不自由をおしつけることはしない、といいます。
あくまで、お客さん第一のやり方のようです。
このあたりはいまやiPhoneでおなじみのアップル社と共通するところですね。
ただ、こういった、「お客さんは正しい」イズムを持てば、
お客さんのわがままや面倒くさがりを解消するために働くひとたちが
そのシワ寄せを食うことになります。
つまり、ブラック化する危険性がある。
今はきっとそこらへんのせめぎあいの時期なんでしょうね。
お客さんは神様なんかじゃないっていうのがありながら、
でもお客さんの都合に合わせたら儲けられる、というのとの間にいる感覚です。
次に、
Google社は手厚い福利厚生をする会社だといいます。
本社には無料の社員食堂が十数店あり、
無料のカフェがフロアのどこかしこにもあり、
ビリヤードやダーツ、専任のマッサージ師、
スポーツジム、託児所、そして会社内に医者が在中しているようです。
「グーグルの考える福利厚生とは、
社員の人生をよりよく、より快適にすること。」
これを実現しているんですね。
また、
「20%ルール」なるものが存在します。
週五日勤務の社員だったら、そのうち一日は
自分の好きな研究をしていていい。
食堂の利用状況をもっと快適にする研究などでもいいし、
文化遺産や世界遺産を研究してもいいそうです。
そういうなんの関係のないようなところから
アイデアが生まれたり、他の考えと異種交配したり、
そもそも社員自身がそういう好きな研究ができて
活力がアップしたりするんでしょう。
おもしろいなあと思います。
ただ、Googleにはほんとうに優秀な人間しか入社できない。
スティーブ・ジョブズが「一流の人間とだけ仕事するのが大事」
と言ったそうですが、それを守っています。
エリートばかりのエリート企業だから、
ぼくはこれまであんまりGoogleにたいしてのカラーを
見いだせなかったのかなあと思いました。
そういう、ぼくみたいに感じていたひとっているはずです。
とまあ、Googleの紹介的性格が強いかもしれない。
でも、よく読むと、そこに成功の哲学が読みとれます。
すぐに読めてしまうライトテイストな本ですから、
ちょっと一服中に読もうかなと思ったら、
すらすら読めてしまうことでしょう。