Fish On The Boat

書評中心のブログです。記事、それはまるで、釣り上げた魚たち ------Fish On The Boat。

短編完成、そして送付。

2022-07-15 09:55:00 | days
もう3日前の12日のことになります。完成した小説を「北海道新聞文学賞創作部門」宛てに送付しました。

今回は85枚の分量になりました。応募規定に「50~150枚以内」とありましたから、どちらかといえば短めの作品ですけれども、これでしたら規定内としては余裕があり、たとえば枚数の原稿用紙換算の仕方が文字数ではなく改行などを含めたものだったとしても十分に収まる範囲です。

原稿は5部そろえて送るのが条件でした。ただ、パソコンから印刷をかけてみると、プリンタからインクが漏れ出てるものがあったり、行がだんだん斜めにずれて印刷されたものがあったりなどのちょっとしたトラブルが発生しました。「印刷して送るだけじゃん」というように簡単に考えていましたので、パソコン原稿で35枚になる作品を5部すなわち175枚をいちいちチェックするとなると、小包にする梱包作業を含めて、暑い部屋で汗をかきながらのひと仕事になったのでした。まあ、ちょっとした作業ではあったのですが、意外と労力がいるんですね……。それで、郵便局で簡易書留にて発送。荷物の追跡で、「受取」を確認し胸をなでおろしております。

作品の中身でいうと、今回は表記ゆれを直すか直さないかでちょっと迷い、無理のない範囲で表記ゆれを残しました。厳格なやり方ですべて同じように漢字にしたり平仮名にしたりなど統一すると、センテンスや段落という単位で見たときに、バランスがよくなく見えたり、もしかすると読みにくいかもしれないと思えたりする箇所がでてきたためです。表記揺れを統一するように、以前はワードの検索置換機能で直したこともあったのです。でも、それだとビジネス文書では理にかなったとしても、文芸作品ではごつごつとしてしまうなあ、と。実際、表記ゆれに気を付けてプロの小説を読んでみると、統一されていなかったりしますし。

内容とその出来でいえば、前回の『春の妻』ほどの切れ味はないものの(これは35枚の作品でしたので、分量的に傾向が違ってくる部分ですが)。読みながらののめりこみやすさでは負けていないし、のめりこんでからラストまでの長さがあり、前作よりずっと作品世界にひたれます。話の展開でも、以前に同じくらいの分量で書いたものよりももたつくようなところがないです。まあそこを逆に言えば、話の横の流れが淀みなくなったぶん、浅瀬の部分が増えたのかもしれない。それでも緩急をつけましたし、作品を縦に読んでもらえる仕組みにも出来上がっていますので、作品そのものの質としては高くなったと自己評価しています。これまでの経験を礎に、構築力は少しずつ積み重ねてこられているのを実感しています。

はじめは「10000字から15000字くらいの作品を、本番へのステップとして練習で」と考えて書き始めました。しかしながら、自分の体調や家庭環境を考えながらだと、時間的に本番の作品をつくるのが難しいのがわかってきたんです。それで、騙しだましではありますが、自由に頭を使って制限なく書ければ、と書いていくうちに、設定の部分が広がり、どうやら80枚くらいになることがわかってきます。とりかかったのは昨年の10月の終わりごろで、実は今年の5月末までには35枚程度しかかけていませんでした。そこからエンジンをかけて、一気に書き終えることができたのです。エアコンがついてない部屋で書きますから、暑くなる前にとやってみたら、なんとかなるものでした。

それで、実は6月の頭に急遽、仕事を決めました。朝8:40~12:40、16:20~20:20の4時間のシフトで働ける販売店でのパートです。これだと、介護や世話、家事をしながら働けますし、読書や執筆にも時間を充てられると思ったのです。が、ここ一か月、なかなか本を読み終えられないでいます。疲労によりそういう時間が減ってしまっている。4時間の仕事だからと思ってナメていたら、動きっぱなしで腰痛にもなるしなかなか疲れる仕事だったのでした。8時間勤務の先輩が「この仕事は疲れる」とこぼしていたくらいで、それなら4時間だとしても新人としていろいろ覚えながらだとこれだけ疲れるのもわけがないか、と納得。4時間だから、仕事の覚えがよくないというのもあり……。それでも、粘り続ければなんとかなるものですからね、こちらのほうも励んでいきます。職場の人間関係に少しばかり懸念はありますけども。

そういったところです。文学賞の締め切りは8/20。10月下旬以降に結果が発表されるそうです。うまく選ばれるといいですけれども。やるだけやったので、あとは待つのみ。待ちながら、いろいろと本を読み、次回作に備えたいです。10月までだったら、次回作の設定くらいは考えてそうですし、ちょっと書いてるかもしれないです。

というわけです。うまくいけばいいねー、という気持ちで本ブログを眺めながら気にかけて頂けるとうれしいです。
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