読書。
『次、いつ会える?』 松村沙友里 撮影:三瓶康友
を読んだ。
2021年に乃木坂46を卒業された1期生・松村沙友里さんの卒業記念写真集です。愛らしい感じの美人・松村さんが、ページを繰るごとにさまざまな装いとポーズで魅せてくれます。巻末にはさゆりんご軍団、からあげ姉妹、そして先に卒業された白石麻衣さんが登場しています。ロングインタビューもあります。
感情豊かな方だとお見受けしているためか(そして僕の勝手な感情移入のせいか)、出だしからどこか寂しそうで切なそうな表情の松村さんに見えてしまいました。スタートから約10年間在籍した乃木坂を去るわけですから。
表紙と、表紙とおなじシーケンスのページ、そしてウェディングドレスの松村さんが今回の写真集ではいちばんお気に入りになりました。前者は普段着のかわいさにあふれているし、後者はほんとうに美しいです。
乃木坂時代は、辞めたいと思うことが多くて、その都度、ファンの方々とのふれあいに救われてきたそうです。卒業後も、ファンを大切にしたいと。松村さんは、もちろんメンバーたちに対してもそうでしょうけれども、他者の体温をちゃんと感じ取ることができる人なんだろうなあと思っています。前に『乃木坂と、まなぶ』を読んだとき、松村さんは遺伝子治療よりも社会のほうが変わって障がい者を受け入れていく方がよい、とする少数派の立場をとっていました。それも涙を浮かべながら。やっぱり情愛が深いというか、人を大切に想う人なんじゃないのかなあという印象を受けますよね。彼女が大好きな白石麻衣さんの卒業曲『しあわせの保護色』のMVでは、白石さんとのわずかな絡みのシーンで表情を曇らせていて、それに白石さんがつられてしまうという名シーンがあるくらいです。
そんな松村さんの個人的なエピソードでは、自分が納得できない話題になると、まったく相づちを打たなくなるみたいです(生田絵梨花さん談)。また、誰かがボケているときにおもしろいと思ったらすごく笑うけれども、そうじゃないときはわかりやすく黙るそう(齋藤飛鳥さん談)。そして、大阪出身の彼女は、テレビといえば吉本新喜劇で育ったということでした。自分の感性が確立していて、自信もあって、妥協をしないのでしょう。
最後に、本作の帯に寄せた秋元康さんの言葉を。
「松村沙友里の表情は、風に揺れる木漏れ日のようだ。楽しそうに見えても、どこかに影があるし、悲しそうに見えても、どこかに光が差す。『次、いつ会える?』と聞いたら、彼女はどんな表情をするのだろう?」
このようなコンテキストのなかで、松村さんと二人、公園のベンチにでも座っててみたいですねえ。
というわけで、夢想しながら終わりです。
『次、いつ会える?』 松村沙友里 撮影:三瓶康友
を読んだ。
2021年に乃木坂46を卒業された1期生・松村沙友里さんの卒業記念写真集です。愛らしい感じの美人・松村さんが、ページを繰るごとにさまざまな装いとポーズで魅せてくれます。巻末にはさゆりんご軍団、からあげ姉妹、そして先に卒業された白石麻衣さんが登場しています。ロングインタビューもあります。
感情豊かな方だとお見受けしているためか(そして僕の勝手な感情移入のせいか)、出だしからどこか寂しそうで切なそうな表情の松村さんに見えてしまいました。スタートから約10年間在籍した乃木坂を去るわけですから。
表紙と、表紙とおなじシーケンスのページ、そしてウェディングドレスの松村さんが今回の写真集ではいちばんお気に入りになりました。前者は普段着のかわいさにあふれているし、後者はほんとうに美しいです。
乃木坂時代は、辞めたいと思うことが多くて、その都度、ファンの方々とのふれあいに救われてきたそうです。卒業後も、ファンを大切にしたいと。松村さんは、もちろんメンバーたちに対してもそうでしょうけれども、他者の体温をちゃんと感じ取ることができる人なんだろうなあと思っています。前に『乃木坂と、まなぶ』を読んだとき、松村さんは遺伝子治療よりも社会のほうが変わって障がい者を受け入れていく方がよい、とする少数派の立場をとっていました。それも涙を浮かべながら。やっぱり情愛が深いというか、人を大切に想う人なんじゃないのかなあという印象を受けますよね。彼女が大好きな白石麻衣さんの卒業曲『しあわせの保護色』のMVでは、白石さんとのわずかな絡みのシーンで表情を曇らせていて、それに白石さんがつられてしまうという名シーンがあるくらいです。
そんな松村さんの個人的なエピソードでは、自分が納得できない話題になると、まったく相づちを打たなくなるみたいです(生田絵梨花さん談)。また、誰かがボケているときにおもしろいと思ったらすごく笑うけれども、そうじゃないときはわかりやすく黙るそう(齋藤飛鳥さん談)。そして、大阪出身の彼女は、テレビといえば吉本新喜劇で育ったということでした。自分の感性が確立していて、自信もあって、妥協をしないのでしょう。
最後に、本作の帯に寄せた秋元康さんの言葉を。
「松村沙友里の表情は、風に揺れる木漏れ日のようだ。楽しそうに見えても、どこかに影があるし、悲しそうに見えても、どこかに光が差す。『次、いつ会える?』と聞いたら、彼女はどんな表情をするのだろう?」
このようなコンテキストのなかで、松村さんと二人、公園のベンチにでも座っててみたいですねえ。
というわけで、夢想しながら終わりです。