読書。
「きみの友だち」 重松清
を読んだ。
面白かったんだけど、なかなか感想が難しい。
かっこいい子もわるい子も、それぞれが主人公になって…。
うーん、そうじゃねぇなぁ。
恵美ちゃんという子が第一章の主人公なんですが、
その彼女とかかわりのある子たちがそのあとの物語を紡いでいきます。
連作長編というスタイル。
恵美ちゃんは足が不自由で、それのきっかけになった交通事故がもとで
それまでの友だちづきあいができなくなるんです。
そこで、友だちというものに対する感覚が一段深くなるんです。
それで、素っ気なくて、怒ってるようなものの言い方をするようになる。
それが何故かというのは、読んでいるうちにわかってくる。
そういう大きな筋が一つありますが、それぞれの章での主人公たちの描かれ方が、
今の中学生たちや、そうだなぁ、僕が中学生だった頃も思い出しますが、
写実的というと、ちょっと違うのかもしれませんが、
行いが良いの悪いのを、通り越してというか、それ以前というか、
ばっさり斬り捨てたりしてないんですよね。
こうあるべきだとか、こうしなければならないとか、そういう示唆はありません。
読者がそれらを全部受け入れて読んでしまうようなつくりになってる。
もちろん、読者が「これは違うな」とか判別しながら読んでも良いのでしょうけれど、
まず、全部受け止めて読んでみると面白いんじゃないでしょうか。
恵美ちゃんというキャラクターが好きになったので、
最終章の締めくくり方には嫉妬を覚えますが、
あれはあれでよかったのかもしらん。そう思えたりもします。
「きみの友だち」 重松清
を読んだ。
面白かったんだけど、なかなか感想が難しい。
かっこいい子もわるい子も、それぞれが主人公になって…。
うーん、そうじゃねぇなぁ。
恵美ちゃんという子が第一章の主人公なんですが、
その彼女とかかわりのある子たちがそのあとの物語を紡いでいきます。
連作長編というスタイル。
恵美ちゃんは足が不自由で、それのきっかけになった交通事故がもとで
それまでの友だちづきあいができなくなるんです。
そこで、友だちというものに対する感覚が一段深くなるんです。
それで、素っ気なくて、怒ってるようなものの言い方をするようになる。
それが何故かというのは、読んでいるうちにわかってくる。
そういう大きな筋が一つありますが、それぞれの章での主人公たちの描かれ方が、
今の中学生たちや、そうだなぁ、僕が中学生だった頃も思い出しますが、
写実的というと、ちょっと違うのかもしれませんが、
行いが良いの悪いのを、通り越してというか、それ以前というか、
ばっさり斬り捨てたりしてないんですよね。
こうあるべきだとか、こうしなければならないとか、そういう示唆はありません。
読者がそれらを全部受け入れて読んでしまうようなつくりになってる。
もちろん、読者が「これは違うな」とか判別しながら読んでも良いのでしょうけれど、
まず、全部受け止めて読んでみると面白いんじゃないでしょうか。
恵美ちゃんというキャラクターが好きになったので、
最終章の締めくくり方には嫉妬を覚えますが、
あれはあれでよかったのかもしらん。そう思えたりもします。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます