読書。
『細野晴臣 分福茶釜』 細野晴臣 聞き手:鈴木惣一朗
を読んだ。
はっぴいえんどやYMOそしてソロなどで、
面白い曲、やさしい曲、かっこいい曲などなどを作ってこられ、
おもにベースをプレイしておられる
ミュージシャンの細野晴臣さんのインタビュー本です。
細野さんなりの独特のトーンやリズムは、
その言葉が活字になっても感じられ、
つかみにくいんだけど魅力的で、奥の深い人物だよなぁと思ってしまいます。
彼なりの哲学と、雑学にいろどられたような話でこの本は出来ています。
的を得た深みある洞察もあるし、ユーモアのある笑いもありました。
読んでいて、共感する部分も多々ありましたし、
導かれるようなところもありました。
たとえば、自尊心について。
どうやら今のヒマ人っていうのは、自分の自尊心を磨いてしまうようだということを、
細野さんは言っています。そして、自尊心は嫉妬につながるし悪びれないし戦争をするし、
として批判していましたが、その通りだ!と思って、うなずく気持ちで読んでいました。
つまるところ、このインタビューは「少なくとも僕の場合はそういう人生だった」という視座で
語られているのですが、狭い世界にいる人ではないですし、
精神世界においても経験豊富な方ですから、話が面白いのです。
細野さんのことを知っている人はぜひとも読んでみたらほかほかになる本だと思いました。
最後に、おまけとして言いますが、
僕は中学生の時に羽田空港の本屋さんで細野さんに出会ったことがあります。
雑誌を立ち読みしていた細野さんに気付いて、僕は「あっ!」と思い、
気もち悪い中学生として細野さんのそばに立って見つめていると、
彼は気付いて雑誌を閉じ、通路に出て、そこまでついていった僕を眺めて、
そのあとに、腰を曲げ、足をよちよち歩きにしたおじいちゃんの動作で
去っていきました。僕はあっけにとられて逃げた、という。
すごいでしょう、細野さんのこういうところって。
『細野晴臣 分福茶釜』 細野晴臣 聞き手:鈴木惣一朗
を読んだ。
はっぴいえんどやYMOそしてソロなどで、
面白い曲、やさしい曲、かっこいい曲などなどを作ってこられ、
おもにベースをプレイしておられる
ミュージシャンの細野晴臣さんのインタビュー本です。
細野さんなりの独特のトーンやリズムは、
その言葉が活字になっても感じられ、
つかみにくいんだけど魅力的で、奥の深い人物だよなぁと思ってしまいます。
彼なりの哲学と、雑学にいろどられたような話でこの本は出来ています。
的を得た深みある洞察もあるし、ユーモアのある笑いもありました。
読んでいて、共感する部分も多々ありましたし、
導かれるようなところもありました。
たとえば、自尊心について。
どうやら今のヒマ人っていうのは、自分の自尊心を磨いてしまうようだということを、
細野さんは言っています。そして、自尊心は嫉妬につながるし悪びれないし戦争をするし、
として批判していましたが、その通りだ!と思って、うなずく気持ちで読んでいました。
つまるところ、このインタビューは「少なくとも僕の場合はそういう人生だった」という視座で
語られているのですが、狭い世界にいる人ではないですし、
精神世界においても経験豊富な方ですから、話が面白いのです。
細野さんのことを知っている人はぜひとも読んでみたらほかほかになる本だと思いました。
最後に、おまけとして言いますが、
僕は中学生の時に羽田空港の本屋さんで細野さんに出会ったことがあります。
雑誌を立ち読みしていた細野さんに気付いて、僕は「あっ!」と思い、
気もち悪い中学生として細野さんのそばに立って見つめていると、
彼は気付いて雑誌を閉じ、通路に出て、そこまでついていった僕を眺めて、
そのあとに、腰を曲げ、足をよちよち歩きにしたおじいちゃんの動作で
去っていきました。僕はあっけにとられて逃げた、という。
すごいでしょう、細野さんのこういうところって。