女房の親戚なのだが、女房の父の弟、つまり義理の叔父にあたる人が亡くなった。
大正11年生まれで90歳の大往生であった。
女房の実家でお正月になると、よくこの叔父に会った。達筆な人で書が我が家に飾ってある。
戦争は南方に行って、たいそう苦労したそうだ。
親戚中でただ一人大学出のインテリ。警察署長を務めた人だった。
ということで、愛知県名古屋市へ向かい、葬儀に参列した。死に顔は安らかだった。
叔父さんは私たち夫婦に、ご自分の伝記を原稿用紙にしたため、綴じたものを
送ってくれたことがある。昭和の時代の空気がその伝記から伝わってきた。いつかワープロで
打って本にしたいと思い、少しばかり入力したところで、叔父さんは逝ってしまわれた。
合掌