同期会つづき

　同期会では卒業生たちのネームタグの中にハガキが・・・。何だろうと思いながら、皆と想い出話をしていた。
　会が終わりに近づいた頃、同期生たちはクラスごとに３列に並びその場に座った。私たち担任には名簿が渡され、それを読んで欲しいという。
　金八先生のラストシーンのようだった。１組から元の学年主任が卒業生たちの名前を呼ぶと、返事をして起立、そして前に出て担任に近づきネームタグの中のハガキを渡す。ハガキには卒業生の住所と名前が宛名書きされていた。それと引き換えに元担任の住所と名前が宛名に書いてあるハガキを渡すということだった。
　女子の卒業生は名字が変わっている人もいたが、名前の方で判別出来そうなので、旧姓は書いていなかったが、要するにこれを機会にまた元担任と卒業生との交流を持って欲しいということらしい。
　名前を呼ばれ返事がある度に、会場からは歓声が聞こえ、なごやかな雰囲気だった。

　卒業生一人一人には１枚のはがきだが、私たちにはクラスの中の参加者の数のハガキが集まった。
なかなか工夫された企画だったが、さてどうするか。とりあえず宛名はパソコンに記録し、これからお礼状を作ろうかと思っている。
　彼らと会うのは１０年後らしい。再会を楽しみにしている。

　この同期会（彼らは同窓会と呼んでいた）にはもう一つ面白い企画があった。
それは次回。

つづく