ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

こんなドイツのリースリングワインもありました

2011-05-24 23:55:00 | ワイン&酒
5月20日に開催した 「第3回 Riesling Ring Tasting」 では、インポーターなどの各団体のブース出展(30)がありました。
それに加えて、Riesling Ring で紹介してもらえないか?とオファーのあった未輸入のドイツワイン生産者のワインも紹介しました(第一部のみ)。



Saar Mosel Winzersekt (モーゼル)  Georg-Muller-Stiftung (ラインガウ)

それがこの2社で、ワイングラスを出展(東洋佐々木ガラス)していたすぐ横に、リースリング・リングのブースを設けて紹介しました。



Saar Mosel Winzersekt


Riesling Cermant Dichtertraum Zeller Petersborn-Kabertchen 2009
Riesling Brut Cremant Dichtertraum Zeller Petersborn-Kabertchen 2009
Riesling Brut Cremant Dichtertraum Eitelsbacher Marienholz 2007

ザール・モーゼル・ウィンツァーゼクト醸造所は、発泡ワイン(ゼクト)の造り手。

ドイツを代表する文豪ゲーテ(1749-1832)にちなんだスパークリングワイン3種。
“詩人(Dichter)の夢(traum)”という名前が付いています。
エチケット中央に四角く枠で囲まれている絵はゲーテが描いたとか?



Mosel Riesling Sekt Trocken 1989

なんと、12年経過したゼクト
飲んでみると、熟成した感じは出ていますが、思っていたよりも酸に若さがあり、まだまだヘタっていません。複雑味があり、これは美味!
1989年は東西ドイツ統一の年で、これは貴重なヴィンテージですね。
こんなゼクトがまだ生産者の元にあるとは驚きです。どこかで輸入してくれないでしょうか?

いずれも発泡ワインですが、上3つが「Cremant(クレマン)」表記なのに、下の1本だけは「Sekt(ゼクト)」となっています。

ゼクトもクレマンも瓶内二次発酵で造られますが、気圧を比べると(20℃の場合)、
ゼクトは3.5気圧以上、クレマンは2.5~3気圧前後なので、この点が異なるでしょうか。

また、ゼクトのアルコール度数は10%以上ですが、クレマンは11.5%以上(私の記憶では)と規定されています。
それゆえ、エチケット上で SektとCremantの表記を使い分けているようですね。



Georg-Muller-Stiftung


Edition PW Riesling trocken 2009
Hattenheimer Schuetzenhaus Riesling Kabinett feinherb 2009

ラインガウのゲオルグ・ミュラー財団のリースリング5種を紹介しました


Hattenheimer Engelmannsberg Riesling Spasetlese feinherb 2009
Hattenheimer Schuetzenhaus Rielsing Spaetlese trocken 2009
Hattenheimer Wisselbrunnen Riesling Erstes Gewaechs 2009

この3種は単一畑(Engelmannsberg、Schuetzenhaus、Wisselbrunnen)

Spaetlese trocken は、トロッケン(辛口)のシュペトレーゼ、
Spasetlese feinherbは、ファインヘルプのシュペトレーゼ。

「feinherb」 は、以前からある「halbtrocken」 とほぼ同じ、と考えてよいと思います。
生産者により、feinherb を好んで使うようになってきています。
これもひとつのトレンドかも。

Erstes Gewaechs は、ラインガウ1級畑から造られる、基本的には辛口タイプの最高級ワインです。

クラス、タイプ、畑の異なるドイツリースリングを飲み比べるのも興味深いものですね 


コメント
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