ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

独モーゼルの新世代ワイナリーが面白い!

2011-05-26 23:35:40 | ワイン&酒
リースリングの母国といえばドイツ
ドイツには13のワイン生産地域がありますが、日本で知名度が高く、しかも名実共に代表的な産地といえば、モーゼルとラインガウでしょうか。

ラインガウにはボディのしっかりした辛口のリースリングがあるなぁと思いますが、
モーゼルでは、伝統的な、果実味と酸味のバランスの取れたフルーティーさを感じさせるリースリングワイン、のイメージが健在のように思います。

でも、モーゼルには、「ヘイマン・ルーヴェンシュタイン」(Heymann-Lowenstein)のように、モーゼルのテロワールを表現することを追い求める新しい世代のワイナリーも続々登場しています。

ヘイマン・ルーヴェンシュタインの当主ラインハルト・ルーヴェンシュタイン氏は、そうした新世代ワイナリーのリーダー的存在といいます。
彼には本来予定していた「Riesling Ring Tasting」の開催日(4/5)にセミナーをお願いしていました。

が、未曾有の大震災を受け、試飲会を延期を余儀なくされ、彼の初来日も中止となりました。
うーん、残念!
ですが、延期された5/20の試飲会では彼のリースリング5種が出展されました。



Heymann-Lowenstein Uhlen Blaufusser Lay 2007 (6,800円)
Heymann-Lowenstein Uhlen Laubach 2007 (8,400円)
Heymann-Lowenstein Uhlen Roth Lay 2007 (8,400円)

ウーレンは現在のドイツワイン法ができる以前の最上カテゴリーⅠ(全体の1.5%)に含まれていた区画といわれています。
(そのせいなのか、どれもいいお値段していますね)

ワインガイド誌で非常に高い評価を受けているのが、「Uhlen Laubach 200」7(ウーレン・ラウバッハ)。
「Uhlen Roth Lay」(ウーレン・ロス・ライ)は、Uhlenの中では最も力強いミネラルを感じるキュヴェ。

スレート土壌で育ったリースリングの“天然の酸味と果実味の素晴らしいバランス&リッチな味わい”が特徴ということですが、それを感じることができたでしょうか?



Heymann-Lowenstein Fantasie der Schieferterrassen Sekt NV (3,800円)
Heymann-Lowenstein Schieferterrassen 2008 (3,400円)

発泡ワインのゼクトもあるとは嬉しいですね



ヘイマン・ルーヴェンシュタインのリースリングワインは、モーゼルでありながら、ラインガウの辛口やフランケンワインに近いパワフルな印象を私は受けました。

ラインハルト氏の話が聞けなかったのが、返す返すも残念!
またの機会を楽しみに待つことにしましょう。



(輸入元:ザ ヴァイン)


コメント
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