ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

新スタンダードになるか?発泡ワインの栓

2011-05-30 23:51:37 | ワイン&酒
スパークリングワインを買おうと思って手に取ったら、どうも 栓が特殊 らしいので、確かめるべく思わず買ってきました。



キャプシール部分はごく普通ですが、剥いてみると下の部分がらせん状に巻きついています



キャップの上には「灰色のボタン状のもの」が存在します

まず らせん状の部分を巻き取ってはがし(ちょっと力が必要)、キャップを上に持ち上げると開栓できますが、キャップがなかなか外せない!

最初はかなりの力を使って上に持ち上げて開けましたが、どうやらコツがあるようで、少しひねるように持ち上げると、そこそこの力で開けられました。



はがし取ったらせん状部分+キャップ      キャップの裏側はこんな状態



キャップの灰色の部分を下に押すと     →  灰色の“足”が出てきます


ボトルに栓をする際には、


灰色の部分を押し下げたまま瓶口にかぶせ、黒い外側の部分を下に押すとカチッとはまります

これだと、シャンパンストッパーがなくてもイイ!
(念のために手持ちのシャンパンストッパーを使ってみましたがOKでした)



これは豪州のアデレードで開発された 「Zork」 という栓で、以下の利点があるとのこと。

 ・開けるのが簡単 (コツを掴めばシャンパーニュの栓より確かに簡単)

 ・コルク臭と無縁 (コルクを使わないのでブショネなし)

 ・再び栓ができる (シャンパンストッパー不要)


実際に使ってみたところ、最初の開け方がわからないとあせりますが、慣れると簡単に開けられるようになりますし、開けた栓をそのままストッパーで使えるのが便利だと思いました。
アウトドアにもいいですよね。




「Zork」の使い方説明がバックラベルにちゃんとありました
(小さいイラストなので、最初は見逃してしまいました)

「Zork」は一度体験しておけば、次からはラクに扱えると思います。
これはけっこう使えるんじゃないでしょうか。

豪州、NZ、アメリカなどのワイナリーで使われてきているようですが、消費者の需要が高まれば、そのうちこれが発泡ワインのスタンダードな栓になってくるかも?

なお、発泡タイプでないスティルワイン用のZork栓(当然ソムリエナイフ不要)もあるようです



さて、この栓は他のボトルでも使えるでしょうか?
今度実験してみます


コメント
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