トスカーナに行って、トスカーナのチーズを紹介しないのは片手落ちなので、
今日はトスカーナで出合ったチーズを取り上げます。
※トスカーナ以外のイタリアのチーズの話 → コチラ
トスカーナ州のキアンティのワイナリーを回っていると、ワイナリーで必ずといっていいほど出してくれるのが、チーズです。

トスカーナのDOPチーズには、羊の乳を原料とする 「ペコリーノ・トスカーノ」(Pecorino Toscano)があります。
トスカーナ州全域でつくられる、直径20cm前後、1.5~2kgほどの大きさのセミハードチーズです。
※DOPは原産地呼称

ペコリーノ・ロマーノとサラミの魅惑的な盛り合わせ
ほかに、ローマ近郊が発祥の古い羊乳チーズDOP「ペコリーノ・ロマーノ」(Romano)もトスカーナ州でつくられていて、DOPではありませんが、シエナの羊乳チーズ「ペコリーノ・セネーゼ」(Senese)も有名です。
「ペコリーノ・ロマーノ」は、8~12kgにもなる大型のチーズで、「ペコリーノ・セネーゼ」は、ペコリーノ・トスカーノとほぼ同サイズ。
この二つの違いは、パッと見ではわかりにくいかもしれません。
日本では、チーズは長期間熟成されたものが人気ですが、トスカーナでは、フレッシュなペコリーノがよく食べられています。

左)Pecorino fresco 右)La Pecora Vera media stagionatura (BUSTI社)
ペコリーノ・トスカーノの最低熟成期間は2週間。
フレッシュなタイプは、“フレスコ”(fresco)と呼ばれます。

上のホールタイプをカットしたもの、左)フレスコ、右)ミディアムのスタジオナート
若い状態だと、質感がむっちりし、口の中でクリーミーに溶け、ミルクの風味がしっかり感じられます。
こんなミルキーなペコリーノって、初めて!
もちろん、熟成されたペコリーノもあり、イタリアではそれも近年人気ということですが、私は、しっとりミルキーなペコリーノのおいしさにノックアウト!でした。
※熟成タイプのペコリーノ・トスカーノは“スタジオナート”(熟成最低4カ月)、オリーブオイルを表面に塗って6カ月以上熟成させたものは“オーロ・アンティコ”と呼ばれます

左がフレッシュでやわらかいタイプ
日本では、熟成が長いものが上等、とする消費傾向があり、それもそれでいいと思いますが、ミルクの風味が残る若いチーズも本当においしい!

ミルクの風味にほっこりします
例えば、フランスで一番よく食べられているチーズ“コンテ”も、長い熟成期間のものが日本で人気ですが、これもぜひ、若い状態のものも食べてみてください。

これはパルミジャーノ系のような旨味たっぷりの味わいでした

地元で普通に食べられているイタリアのチーズが魅力的でした


こんなテーブルが登場すると、それだけでうっとり

これもペコリーノ?
ミルクの風味が豊かな若いチーズのやさしい味わいにほっとさせられたトスカーナの旅でした
今日はトスカーナで出合ったチーズを取り上げます。
※トスカーナ以外のイタリアのチーズの話 → コチラ
トスカーナ州のキアンティのワイナリーを回っていると、ワイナリーで必ずといっていいほど出してくれるのが、チーズです。

トスカーナのDOPチーズには、羊の乳を原料とする 「ペコリーノ・トスカーノ」(Pecorino Toscano)があります。
トスカーナ州全域でつくられる、直径20cm前後、1.5~2kgほどの大きさのセミハードチーズです。
※DOPは原産地呼称

ペコリーノ・ロマーノとサラミの魅惑的な盛り合わせ

ほかに、ローマ近郊が発祥の古い羊乳チーズDOP「ペコリーノ・ロマーノ」(Romano)もトスカーナ州でつくられていて、DOPではありませんが、シエナの羊乳チーズ「ペコリーノ・セネーゼ」(Senese)も有名です。
「ペコリーノ・ロマーノ」は、8~12kgにもなる大型のチーズで、「ペコリーノ・セネーゼ」は、ペコリーノ・トスカーノとほぼ同サイズ。
この二つの違いは、パッと見ではわかりにくいかもしれません。
日本では、チーズは長期間熟成されたものが人気ですが、トスカーナでは、フレッシュなペコリーノがよく食べられています。

左)Pecorino fresco 右)La Pecora Vera media stagionatura (BUSTI社)
ペコリーノ・トスカーノの最低熟成期間は2週間。
フレッシュなタイプは、“フレスコ”(fresco)と呼ばれます。

上のホールタイプをカットしたもの、左)フレスコ、右)ミディアムのスタジオナート
若い状態だと、質感がむっちりし、口の中でクリーミーに溶け、ミルクの風味がしっかり感じられます。
こんなミルキーなペコリーノって、初めて!
もちろん、熟成されたペコリーノもあり、イタリアではそれも近年人気ということですが、私は、しっとりミルキーなペコリーノのおいしさにノックアウト!でした。
※熟成タイプのペコリーノ・トスカーノは“スタジオナート”(熟成最低4カ月)、オリーブオイルを表面に塗って6カ月以上熟成させたものは“オーロ・アンティコ”と呼ばれます

左がフレッシュでやわらかいタイプ
日本では、熟成が長いものが上等、とする消費傾向があり、それもそれでいいと思いますが、ミルクの風味が残る若いチーズも本当においしい!

ミルクの風味にほっこりします
例えば、フランスで一番よく食べられているチーズ“コンテ”も、長い熟成期間のものが日本で人気ですが、これもぜひ、若い状態のものも食べてみてください。

これはパルミジャーノ系のような旨味たっぷりの味わいでした

地元で普通に食べられているイタリアのチーズが魅力的でした


こんなテーブルが登場すると、それだけでうっとり


これもペコリーノ?
ミルクの風味が豊かな若いチーズのやさしい味わいにほっとさせられたトスカーナの旅でした

