先週は同じ日に ポルトガルワインとスペインワインの試飲会 が都内の別会場にて開催されました。
ポルトガルワインに関しては、“ヴィーニョ・ヴェルデ”を中心に試飲し、先日アップした記事を見ていただくとして、今日はスペインワインの試飲会を最初に紹介しながら、この二つの国のことを考えてみたいと思います。

スペインワインの方は、今年で25周年を迎えた、スペインで最も権威あるワインガイドブックといわれる「ギア・ペニン」による、品質の高いワインだけを集めた特別なセレクションの試飲会でした。

Clos del Portal(Priorat) ※Bio

Proyecto Zorzal (Navarra) ※ベーシックなワインはお手頃でオススメ
※「ギア・ペニン」については昨年詳しく紹介した記事もご覧ください → コチラ
試飲会に先立って開催されたセミナーでは、ギア・ペニンの創設者であるホセ・ペニン氏と、リオハ・アラベサに1993年に設立された生産者団体「ARAEX」 のマネージャーのイワン・アキノ氏が登壇。

左)イワン・アキノ氏 右)ホセ・ペニン氏
「スペインワインは力があるが、広く輸出されていないために世界に知られていない」と、1991年にあるワインコンサルタントが書いたリポートを読んだリオハ・アラベサ地区の若手生産者(当時24、25歳)が刺激を受け、「それなら皆でグループを作って輸出しよう!」と設立されたのが、「ARAEX」です。
「ARAEX」は短い期間で力をつけて成長し、次はリオハ・アラベサ以外の産地のワインも売り出していこう!とスペイン各地(ルエダ、リアス・バイシャス、ラ・マンチャ、トロ、ナヴァーラ、リベラ・デル・ドゥエロ)の小さいファミリー企業6社が参加する「Spanish Fine Wines」を2001年に設立します。
2013年には著名コンサルタントのミシェル・ロラン氏とコラボした「Rolland & Galarreta」などのプロジェクトも立ち上げました。

セミナーで登場したワインは、「ARAEX」「Spanish Fine Wines」「Rolland & Galarreta」などの、どれもギア・ペニンで90点以上のもので、中には98点という超高得点のワインもありました。

いずれもモダンで、高級レストランで出てきそうな、洗練されたワインが多く、消費者の求める理想に近いものを意識している印象を受けました。
これらは、そもそも国際市場を意識しているわけですから、当然といえば当然ですが。
こうしたワインにとって、高い評価を与えてくれる「ギア・ペニン」は、力強い味方です。
しかも、「ギア・ペニン」は世界20カ国で発売されていますから、影響はさらに広がります。


日本では、スペインレストランやスペインバルが人気ですし、サッカーチーム、闘牛、サグラダファミリア、アンダルシアのひまわり、ラ・マンチャの男“ドン・キポーテ”、サンチャゴ・デ・コンポステラの巡礼、バレンシアオレンジ等々、スペインと聞いて思い浮かぶものがたくさんあります。
では、ポルトガルは?
ポルトガル由来の外来語もたくさんあり、ポルトガル料理は最も日本人の口に合う料理と言われるものの、スペインと比べると、ポルトガルのイメージは、かなりおとなしいのでは?
ワインにおいても、上で紹介したようなスペインワインの動きに比べると、ポルトガルワインは控えめかもしれません。
また、スペインならテンプラニーリョ、イタリアならサンジョヴェーゼやネビオロ、フランスはボルドーのカベルネとソーヴィニヨン・ブラン、ブルゴーニュのピノ・ノワールとシャルドネ、ドイツのリースリング、といった、パッと思い浮かぶブドウ品種がありますが、ポルトガルなら?
一般的には、いまだ“ポートワイン”の印象が強いかもしれません。
そもそも、ポルトガルワインの特徴は?
一度に、いきなり、ポルトガルワインの世界に入るのは難しそうですから、
まずは、軽いワイン“ヴィーニョ・ヴェルデ”から軽~くいかが?
ということで、先日よりヴィーニョ・ヴェルデを取り上げていますが、このヴィーニョ・ヴェルデが、今後のポルトガルにとって、いい働きをしてくれそうな予感がします。

そんなわけで、ポルトガルでよく食べられるタコの天ぷらや、イワシの南蛮漬けをはじめ、ヴィーニョ・ヴェルデに合う料理をつまみにしながら、ポルトガルワインのことをボチボチ考えていくことにしましょう
ポルトガルワインに関しては、“ヴィーニョ・ヴェルデ”を中心に試飲し、先日アップした記事を見ていただくとして、今日はスペインワインの試飲会を最初に紹介しながら、この二つの国のことを考えてみたいと思います。

スペインワインの方は、今年で25周年を迎えた、スペインで最も権威あるワインガイドブックといわれる「ギア・ペニン」による、品質の高いワインだけを集めた特別なセレクションの試飲会でした。

Clos del Portal(Priorat) ※Bio

Proyecto Zorzal (Navarra) ※ベーシックなワインはお手頃でオススメ
※「ギア・ペニン」については昨年詳しく紹介した記事もご覧ください → コチラ
試飲会に先立って開催されたセミナーでは、ギア・ペニンの創設者であるホセ・ペニン氏と、リオハ・アラベサに1993年に設立された生産者団体「ARAEX」 のマネージャーのイワン・アキノ氏が登壇。

左)イワン・アキノ氏 右)ホセ・ペニン氏
「スペインワインは力があるが、広く輸出されていないために世界に知られていない」と、1991年にあるワインコンサルタントが書いたリポートを読んだリオハ・アラベサ地区の若手生産者(当時24、25歳)が刺激を受け、「それなら皆でグループを作って輸出しよう!」と設立されたのが、「ARAEX」です。
「ARAEX」は短い期間で力をつけて成長し、次はリオハ・アラベサ以外の産地のワインも売り出していこう!とスペイン各地(ルエダ、リアス・バイシャス、ラ・マンチャ、トロ、ナヴァーラ、リベラ・デル・ドゥエロ)の小さいファミリー企業6社が参加する「Spanish Fine Wines」を2001年に設立します。
2013年には著名コンサルタントのミシェル・ロラン氏とコラボした「Rolland & Galarreta」などのプロジェクトも立ち上げました。

セミナーで登場したワインは、「ARAEX」「Spanish Fine Wines」「Rolland & Galarreta」などの、どれもギア・ペニンで90点以上のもので、中には98点という超高得点のワインもありました。

いずれもモダンで、高級レストランで出てきそうな、洗練されたワインが多く、消費者の求める理想に近いものを意識している印象を受けました。
これらは、そもそも国際市場を意識しているわけですから、当然といえば当然ですが。
こうしたワインにとって、高い評価を与えてくれる「ギア・ペニン」は、力強い味方です。
しかも、「ギア・ペニン」は世界20カ国で発売されていますから、影響はさらに広がります。


日本では、スペインレストランやスペインバルが人気ですし、サッカーチーム、闘牛、サグラダファミリア、アンダルシアのひまわり、ラ・マンチャの男“ドン・キポーテ”、サンチャゴ・デ・コンポステラの巡礼、バレンシアオレンジ等々、スペインと聞いて思い浮かぶものがたくさんあります。
では、ポルトガルは?
ポルトガル由来の外来語もたくさんあり、ポルトガル料理は最も日本人の口に合う料理と言われるものの、スペインと比べると、ポルトガルのイメージは、かなりおとなしいのでは?
ワインにおいても、上で紹介したようなスペインワインの動きに比べると、ポルトガルワインは控えめかもしれません。
また、スペインならテンプラニーリョ、イタリアならサンジョヴェーゼやネビオロ、フランスはボルドーのカベルネとソーヴィニヨン・ブラン、ブルゴーニュのピノ・ノワールとシャルドネ、ドイツのリースリング、といった、パッと思い浮かぶブドウ品種がありますが、ポルトガルなら?
一般的には、いまだ“ポートワイン”の印象が強いかもしれません。
そもそも、ポルトガルワインの特徴は?
一度に、いきなり、ポルトガルワインの世界に入るのは難しそうですから、
まずは、軽いワイン“ヴィーニョ・ヴェルデ”から軽~くいかが?
ということで、先日よりヴィーニョ・ヴェルデを取り上げていますが、このヴィーニョ・ヴェルデが、今後のポルトガルにとって、いい働きをしてくれそうな予感がします。

そんなわけで、ポルトガルでよく食べられるタコの天ぷらや、イワシの南蛮漬けをはじめ、ヴィーニョ・ヴェルデに合う料理をつまみにしながら、ポルトガルワインのことをボチボチ考えていくことにしましょう

