MAYU CLUB ~学校司書まゆみの絵本棚~

子ども達が小さい頃から、絵本の読み聞かせを続けてきた、本について学び続ける学校司書MAYUの絵本リビング育児★

絵本の読み聞かせの“MAYU CLUB” ~学校司書まゆみの絵本棚~ へようこそ!!

“MAYU CLUB” ~まゆみの絵本棚~ は絵本の読み聞かせにハマったMAYUが、絵本やインテリア、自分の育児などについて思ったことを綴っています。 高3の息子と中1の娘の母で、現在は学校図書館で司書として働いています。

親子で楽しむおはなし会 1

2014年04月16日 | 絵本・児童書の読み聞かせ
今日は娘と一緒に図書館のおはなし会に行ってきました。

乳児クラスのおはなし会は一人で見学し、終わる少し前に娘を保育園へ迎えに行き、
幼児クラスのおはなし会に娘と参加しています。

絵本を読んでくださるボラの方は、毎週違いますが、
毎月第一○曜がAさん、第二がBさんと、月に1回は同じ人が担当をするので、
読む方の読みも安定しています。

しかし、4月ということもあるからか、幼児クラスの聞き手が、
2歳前後の子が多く、まだ絵本をじっと聞く習慣のない子達は、
あっちをフラフラ、こっちをフラフラ・・・
娘も最後の方は少し飽き、遊びだしてしまいました。

これが半年もすると、最後までじっくり聞けるようになるのですが、
年度始めは聞き手がどうも落ち着きません。

何度も見学をしているので、頭でわかっているものの、
自分が実際読み手になったら、動揺してしまいそうな気がしました。
きっと現場を経験して慣れていくのでしょう。

4年ほど前、まだ絵本を読むのに慣れていなかったボラの方が、
最近は子ども達を惹きつけるような、安定した読みをしているので、
きっと何度も場数を踏んで、おはなし会の雰囲気をつかめるようになったのだろうなと思いました。

今日はうまくいった!という時もあれば、
今日はイマイチだったという時もあります。

読み聞かせボラも、なんだか子育てみたいで、
読み手も聞き手も、一緒に成長していくんだなと思いました。

そう思うと、

読み手は読むのが上手じゃないと!

と、強いプレッシャーを自分にかけるよりは、少し肩の力を抜いて、
一緒に子ども達と絵本を楽しむくらいの方が、いい気がします。

今日は前半のおはなし会は見学をしていたので、
ちょっと分析っぽい記事内容になってしまいましたが、
親子で参加してよかったことは、後日ゆっくり書きたいと思います。

※この記事の続きは 「親子で楽しむおはなし会 2 ――手遊びやわらべうたを中心に」 参照。

にほんブログ村 子育てブログ 子供への読み聞かせへ←ブログ記事が少しでも参考になりましたら、ポチッとお願いします♪にほんブログ村

【今日(昨日)読んだ本】

森比佐志・わだよしおみ・若山憲 著 『てんじつき さわるえほん しろくまちゃんのほっとけーき』 こぐま社、2009年。
「点字だけでなく、しろくまちゃんやホットケーキに凹凸があり、指で絵を読むことができる。作り手の熱意を感じる。」(67/100 絵本)

佐藤さとる 文・村上勉 絵 『おおきなきがほしい』 偕成社、1971年。
「縦書きの絵本。絵を90ひっくり返して読むところがオススメ。読んでほしい絵本。」(68/100 絵本)

まつおかたつひで 作・絵 『いけのおと』 福音館書店、2013年(幼児絵本ふしぎなたねシリーズ)。
「池で聞こえる音(擬声語)がたくさん綴られている。2歳くらいから楽しめそう。」(69/100 絵本)

アリソン・アトリー 作/いしいももこ 訳/中川宗弥 画 『チム・ラビットのぼうけん』 童心社、1967年。
「お母さんに読み聞かせしてもらいたい本。『ピーターラビット』に似ている。普遍性あり。」(17/50 児童書)

★ 関根榮一 文・横溝英一 絵 『でんしゃでしりとり はこねにいった』 小峰書店、1992年。
「関根榮一×横溝英一コンビの乗り物絵本。小田急線が好きな男の子におすすめ。年長~小学生。」(11/100 再読)

絵本のページをめくる作業の大切さ

2014年04月15日 | 絵本・児童書の読み聞かせ
昨日の昼間、おはなしを語る練習をしていました。(1)
まずは覚えるのでなく、おはなしを何度か声に出して読み、
そのおはなしの全体像と流れを知るようにします。

そんな作業をしていたからでしょうか、
昨夜娘に絵本を読んでいたとき、絵本の文章に違和感を感じました。

「そして」や「すると」などの、接続詞が入っていないのです。

絵やページをめくる作業が、言葉を補ってくれるといいますが、
まさにそうだなぁと思いました。

もともと絵本でなく、創作童話だったものが絵本化したものなどは、
絵がなくてもストーリーをイメージできますが、
絵本として作られた作品の文章は、文章だけ読むと、
言葉が足りないなと感じることが多いです。

そして、めくることにおいても、同じことが言えそうです。

読み手が絵本を読み込んでいないと、
ストーリーに合っていないめくり方をしてしまい、聞き手が混乱をします。

2歳の娘に絵本を読んでいると、言葉を聞いて、絵をじっくり見るからか、
私のページのめくり方もゆっくりになります。

めくるのが少し早いと、娘に「ダメッ!」と言われ、
ページを戻され、絵を確認し、そこでやっとめくらせてもらえます。

娘もそうですが、息子もとても厳しく、私に遠慮せず、
おかしいところはバンバン言ってくるので大変です・・・

きっと彼らは、私に読んでもらいながらも、
自分のペースで、絵本の絵を見たり、読んでもらったりしたいのでしょう。
普段私に叱られることが多いので、絵本の読み聞かせの時は、
ここぞとばかりに指摘してくるのかもしれません・・・

家庭だと読むペースや、めくるペースは個々によって調整が可能ですが、
集団だとそうもいかないので、できるだけゆっくり読み、めくりも丁寧にします。

昔はそんなに気にならなかったことを、最近は気になるようになりました。

自分はまだまだだと思う反面、いろいろ気づけるようになったのだから、
少しずつ成長しているんだと、自分に言い聞かせます。

絵本はシンプルだけれど、奥が深いです。
けれど、奥が深いからこそ、面白いのです。

今後も容赦なく厳しい子ども達に、鍛えてもらおうと思います(笑)

にほんブログ村 子育てブログ 子供への読み聞かせへ←MAYUこれからも頑張れ~!!と思った方は、ポチッとお願いします♪にほんブログ村

【注】

(1)おはなしを語る練習をしている。過去ログ 「語り中心のおはなし会へ 参照。

【今日読んだ絵本】

「ヘンゼルとグレーテル」 佐々梨代子・野村ひろし 訳 『子どもに語るグリムの昔話3』 こぐま社、1991年。
「少し長めのお話。子ども達が救われホッとした。絵がない方が楽しめる。」(19/40 おはなし)

ジュリエット・ケペシュ 文・絵/いしいももこ 訳 『ゆかいなかえる』 福音館書店、1964年。
「力のある絵本。蛙たちの遊ぶ姿が聞き手と重なる。科学絵本のような要素もある。」(9/100 再読)

アン・ジョナス 作・絵 内海まお 訳 『光の旅 かげの旅』 評論社、1984年。
「逆さにして戻って読むことができる絵本。すごい作り。絵も文章もいい。」(10/100 再読)

イヤイヤ期の読み聞かせ

2014年04月03日 | 絵本・児童書の読み聞かせ
最近原稿の書き直しばかりしているからか(1)
気持ちに余裕がなくなってきてしまい、
魔の二歳児の娘にかなり腹を立ててしまいます・・・

以前は娘が絵本を持ってくると私も嬉しく、何冊でも読んでいました。
しかし、最近は娘のこだわりが強く
読む絵本は自分で絶対に決めるものの、途中で聞くのを投げ出し
他の絵本をもってきたり、支離滅裂な行動ばかりとられているため
娘との絵本タイムがだんだん苦痛になってきました。

土日に夫が絵本を娘に読んでいるのを見て

今日は私が読まなくても平気そうだ。ラッキー!

などと思い、自分が読みたい本を一人で楽しんでいたりすることもしばしばあります。

以前は毎日5,6冊は読んでいたものの、最近は1,2冊しか読まない日も増えましたが
そうすることで、だいぶ気持ちが楽になりました。

絵本を読むのを断ると、すごい剣幕で泣かれ、絵本で私のことをたたきつけ
読め読めと訴えてきますが、読む絵本を2冊と決めたら、2冊だけよと伝えます。

それでも2冊読んだ後にまた持ってくるのですが
「2冊って約束したよ」と、約束について再度話します。
なかなか納得しませんが・・・

冊数が減ってホッとしていたのもつかの間、
今度は動物図鑑のような本を持ってきて、長い時間付き合ってもらおうと、知恵を働かせてくるので、こちらはとにかく大変です。
そういえば、息子も2歳ぐらいの時に長い本を持ってくる癖がありました。

なので、こういった時期は絵本を読む冊数を減らしても、読まない日があっても、
絵本を途中で聞くのをやめたりしても、買った絵本に興味を示さなかったとしても、
「まぁいいか」くらいに親が思っている方が健康的な気がします。

そうでないと親が振り回されて、ダウンしてしまうと思うので・・・

ご飯の時間なんかも、時間をだいたい決めて
全部食べなかったとしても、ある程度の時間がきたら切り上げる方が
メリハリもつき、親も子供も少し楽のと似ているかな。

読み聞かせに関しても同じで
イヤイヤ期の絵本の読み聞かせは、あまり頑張り過ぎず、
ストレスのたまらない範囲で楽しむのがよさそうです。

頑張った時などは、ご褒美で多めに読んであげたりしてもいいですしね。

けれど、息子が二歳の時より楽です。
息子が娘(妹)の相手をしてくれる時があるので・・・
息子に感謝です。

しばらく私のイライラは続きそうですが、今の時期は仕方ないので
何かいいストレス発散法をみつけて、発散していきたいと思います。

にほんブログ村 子育てブログ 子供への読み聞かせへ←ブログ記事が少しでも参考になりましたら、ポチッとお願いします♪
にほんブログ村


【注】

(1)2週間くらい前から短い依頼原稿を書いている。過去ログ 「原稿執筆宣言!!」 参照。

【今日読んだ本】

ひろのたかこ 作・絵 『おさんぽ おさんぽ』 福音館書店、2008年(0.1.2.えほん)。
「1,2歳の子に長靴を買ったら読んであげたい絵本。やりすぎだと思うけれどそこがいい。」(44/100 絵本)

横溝英一 作・絵 『ゆきぐにれっしゃだいさくせん』 小峰書店、2008年。
「息子が気に入っているシリーズ。年長~小学生の電車好きな男の子におすすめ。」(45/100 絵本)

松谷みよ子 作・東光寺啓 絵 『おさじさん』 童心社、1969年。
「文章が素晴らしい。乗り物が出てくるけれど女の子もOK。離乳食~イヤイヤ期におすすめ。」(46/100 絵本)

児童書だって読み聞かせ!

2014年03月22日 | 絵本・児童書の読み聞かせ
娘のイヤイヤ期がひどくなってから
なかなか息子に絵本をゆっくり読んであげられなかったのですが(1)
今日は祝日だったこともあり、夫に娘をお願いし
息子にたっぷり本を読んであげました。

最近は絵本だけでなく、児童書を一緒に読むことが増えました。

長い本を読みたいからというわけではなく
少し長めの絵本よりも、いくつかに区切られている児童書の方が
1区切りがだいたい10分くらいなので、短時間で読むことができて助かるのです。

児童書は子どもが自分で読む本と思い込まずに
絵本のように読み聞かせし、親子で楽しんでほしいと思います。(2)

いずれは自力で読む時がくるでしょうし・・・

ちなみに、私がグリムを読んでいたところ、(3)息子が

「あっ!グリム買ったの??」

と聞いてきました。

ストーリーテリングの勉強のために買ったのですが
息子も興味があるようで驚きました。

こうやって息子が私の持っている本に興味を持ってくれると
一緒にその本のことを話せる仲間ができ、読書が楽しくなりますし
共通の趣味があることは、親子のコミュニケーションをとりやすくします。

といっても、そうしたことを狙って本を買っているわけではなく
たまたま結果的にそうなっただけです。

もしかしたら、この緩い考え方が
読み聞かせが長続きしている秘訣かもしれません。

息子も私が本を読むことを強制してこないとわかっているので
本を読むことに対して気楽なのか、読み聞かせタイムをとても楽しみにしてくれており、
私も息子との読み聞かせタイムを楽しみにしています。

最初の頃は私の好きでない絵本をもってこられて
嫌だなぁと思っていたこともあったのですが
何度か息子に読んでいると、結構面白い絵本だなと気づいたり・・・

特定のジャンルにとらわれ過ぎずに
いろいろなタイプの本を、今後も息子と楽しみながら読んでいきたいです。

にほんブログ村 子育てブログ 子供への読み聞かせへ←ブログ記事が参考になりましたら、ポチッと応援お願いします♪にほんブログ村

【注】

(1)過去ログ 「原稿執筆宣言!!」 参照。

(2)過去ログ 「息子が絵本より児童書を好むように・・・2 とんだオチ」 でも、親子で児童書を読むことを薦めている。

(3)ここでは、 佐々梨代子・野村滋 訳 『子どもに語るグリムの昔話1』(こぐま社、1990年)のことを指している。

【今日読んだ本】

斉藤洋 作・大沢幸子 絵 『なん者ひなた丸 月光くずしの術の巻』 あかね書房、1991年。
「このシリーズは面白くて読みごたえがあるが、この巻はちょっとだけあっけないかも。」(9/50 児童書)

「ホレおばさん」 「ルンペルシュティルツヘン」 佐々梨代子・野村ひろし 訳 『子どもに語るグリムの昔話1』 こぐま社、1990年所収。
「ホレおばさんは読むとスカッとするお姫様系のおはなし。」「ルンペル~は『大工と鬼六』に似たおはなし。」(11/40、12/40 おはなし)

今は親子で本を楽しめたら、それで十分

2014年03月09日 | 絵本・児童書の読み聞かせ
つい最近、ブログ記事の最後に今日読んだ本をメモしておくようにしたところ(1)
読書のモチベーションに繋がり、「今日は何を読もうかな?」と思うようになりました。

それまでは読んでも漠然としていたのですが
奥付を見ながら読んだ本をパソコンに打っていくと
黙読の時は見落としがちだった、作者や画家のことがインプットされていきます。

読み聞かせの時、私は作家や画家の名前を毎回読むのですが
黙読の時は読まないので、写真絵本なんかは、誰がどの作品の写真を撮ったかなど
ごっちゃになりがちだったので、頭の中を整理するいい機会になりました。

絵本を年間100冊読むのが目標だったのですが
この調子だと割と早い段階で目標を達成できそうな気がします。

絵本の勉強をしているのだから、読み聞かせでよく使われる絵本や
定番絵本などを優先して読もうと思ったのですが
あまりそうしたことにとらわれ過ぎると、読書が楽しくなくなると思い
その時の気分などで読むようにしています。

こうして読んでみると、本を読む子供も気持ちがわかり
親に「この本を読みなさい」と言われた本よりも
自分が選んだ本の方が読みたい気持ちが強いのは当然なのだと思いました。

自分が読みたいと思った本には、惹かれる何かがあるわけで
惹かれる何かは本を開くきっかけに繋がり
本の中身の面白さは、本を読み進めるパワーに繋がります。

だからなおさら、大人は子どもが自分では手に取らないような本を
子どもに知ってもらう、きっかけづくりをする必要があると感じました。

家での読み聞かせもボラも、子どもに本の楽しさを知ってもらうのに
とてもいいことだと思っています。

自力で読むことも大事かもしれませんが、とりあえず小学校低学年などのうちは、

本って面白い!!本が好き!!

と感じることができたら十分なのでは私は思うのです。
良質な読み聞かせ体験をたくさん積むことももちろん大事でしょうが。

本を読むことが苦痛だと続かないと思うんです。
楽しいからまた読みたくなるので、長い目で見たら
楽しい読書や読み聞かせは、本への親しみに繋がるでしょうし。

私も、良質な絵本や児童書をたくさん読みたいと思う反面
必ずそうした絵本を読まなければと思うと、読書が楽しくなくなるので
しばらくは興味や関心をベースに、楽しい読書を続けていこうと思います。

にほんブログ村 子育てブログ 子供への読み聞かせへ←少しでもブログ記事が参考になりましたら、ポチッとお願いします♪ にほんブログ村

【注】

(1)過去ログ 「【管理】読んだ本を記事の最後に入れることにしました」 参照。

【今日読んだ本】

丘修三 作、かみやしん 絵 『ぼくのお姉さん』 偕成社、1986年。
「障害を持つ子どもを描いた衝撃的な児童書。大人にも読んでほしい。高学年向け。」(5/50 児童書)

まど・みちお 詩、南塚直子 絵 『キリンさん』 小峰書店、1998年。
「まどさんの詩を紹介するのにオススメ!詩も絵も素敵。」(13/100 絵本)

楚山いさむ 写真・文 『イソギンチャクのふしぎ』 ポプラ社、2013年。
「いろいろな種類のいそぎんちゃくが載っている写真絵本。キレイ!」(14/100 絵本)

ひがしちから 作・絵 『ぼくのかえりみち』 BL出版、2008年。
「低学年の男の子に読んでもらいたい1冊。子ども目線な絵本。」(15/100 絵本)

間違った絵本の読み聞かせ?

2014年02月28日 | 絵本・児童書の読み聞かせ
間違った絵本の読み聞かせとは、いったい何のことでしょう?

読み聞かせに正しい間違いがあるのか?と聞き返したくなります。

私は読み聞かせに関しては「100人いれば100通りの読み方があるのでは?」
と思うので「こちらが正しい!」「あちらは間違っている!」と
断言するのがあまり好きではありません。

記事タイトルを見て、不快に感じる方がいたら申し訳ないのですが
「どうしてもこれだけは伝えておきたい」
と思うことがあり、今回は少し奇抜なタイトルをつけました。


昨日、実家の両親が久しぶりに家に遊びに来てくれた時のことです。

息子はじいじばあばのことはよく知っていますが
娘は数ヶ月会っていないと、誰なのかわからず警戒をします。

けれど、おやつを食べさせてもらったり、会話をしたりすることで
だんだんばあばへの警戒心がなくなっていったのか
大好きな絵本をばあばに手渡し、読んでくれとアピールしてきました。

すると、ばあばは喜んで絵本を読み始めました。

「ぶたさんが手に持っているのは何かな?」

「しょうぼうじどうしゃ」

「そうだね。じゃあうさぎさんが手に持っているのは何かな?」

「しょうぼうじどうしゃ」

と娘に質問をし、質問に答えると次のページをめくります。

「ぶたさん後ろに何か隠しているね。何かな?」

「ひこうき」

「そうだね。うさぎさんも何か隠しているよ。何かな?」

「ひこうき」

そうだね、二人とも飛行機を隠しているんだね」

とまた娘に質問をし、質問に答えるとページをめくる・・・
この繰り返しは絵本を読み終えるまで続きました。

いつもなら絵本を読んでもらうと嬉しそうにする娘が
なんだか浮かない顔をしていました。
私もなんだかモヤモヤした気分になったので

「その読み方だと絵本のストーリーを楽しめないよ」

と、母(ばあば)に自分の考えを伝えたところ

「絵本のストーリーなんていいのよ。どんな読み方をしたっていいでしょう?」

と言うのです。

その時、私は自分が幼かった頃の絵本体験を思い出しました。

絵本のストーリーは全く覚えていません。
けれど、家にあった数少ない絵本の絵のことは少し覚えており
絵の印象だけが記憶に残っていました。

今思うと、絵本のストーリーを覚えていないのは
絵本が知育のアイテムとして使われていたからだと思います。

毎ページ読む度に、どこに何がいくつあるかなどという質問をされ
物語が中断するので、絵本の世界がが私の心に届かなかったのです。(1)

思えば、少し前に父(じいじ)が娘に絵本を読んでとねだった時も
母と同じようにストーリーは完全に無視され
知能テストをするような質問ばかりをしていました。

「絵本作家さんは言葉を選んで絵本を作っているから
その言葉を信じて読めば、それだけで十分楽しいの。
絵本を使って子どもに何か勉強させようとしなくていいんだよ」

と、私が母に伝えると、母はハッとしたようで

「MAYUに言われて初めて気が付いた。
今までの読み方が絵本の読み方だと思いこんでいた・・・」

と言ってきました。

絵本は子どもを躾けるためや、勉強を教えるためのツールだと
母はずっと思い込んでおり、
子どもと一緒に絵本の世界を楽しむという考え方が、全くなかったのです。

そもそも小さい子が絵本のストーリーを楽しめるわけがないと
思い込んでいたところもあります。
知育テストのよう質問をして、全部の質問に正確に答えると
「頭がいいわ!」と喜ぶようなタイプだったので。

私は小さい頃、絵本に全く興味を示さなかったと母は言っていましたが
それはいつも質問攻めだったから興味がなかったのでは?
と思ってしまいました。

ブックファーストなどの活動が盛んになり
最近は自治体から絵本をもらえるような地域もあります。
出産祝いに絵本をもらう人もいるでしょう。

しかし、良質な絵本をいくら読んだとしても
このような質問だらけの読み聞かせをしていては
子ども達は絵本の世界を楽しむことができません。

絵本を通じて親子のコミュニケーションがとれればいいじゃないか!

と思う人もいるでしょう。
確かに質問攻めの読み方だって、親子のコミュニケーションはとれます。

しかし、絵本読み聞かせの楽しさを知ってしまった今
母と一緒に絵本の世界を旅することができたら、どれだけ楽しかっただろう・・・
母との思い出の一冊があったら・・・と、思わずにはいられません。

母だって、絵本は知育玩具ではなく、普通に読んで楽しむものなんだよと
助言してくれる人がいたら、知能テストの様な質問ばかりをしないで
きっと普通に絵本の文章を読んでくれたと思うのです。

何かを子どもに教えようとしなくてもいい。
親子で楽しむだけでいいのだとわかっていれば・・・

私のような絵本の勉強中の人間が、偉そうに言えることではないですが
私は幼少期、親と絵本の世界を楽しむ経験ができず、少し寂しかったので
できるだけ多くの人に、親子で絵本の読み聞かせの時間を楽しんでほしいです。

【追記】
やっぱりタイトルが奇抜だと思ったので、最後に「?」をつけました。
いずれ自分なりの結論が出せたら・・・と思っています。

にほんブログ村 子育てブログ 子供への読み聞かせへ←ブログ記事が少しでも参考になりましたら、ポチッとお願いします♪
にほんブログ村


【注】

(1)松岡享子 『えほんのせかい こどものせかい』 (日本エディタースクール出版部、2012年)、22頁 で、松岡享子さんも、
「物語絵本は、楽しむためのもの、(中略)子どもに絵本を読むときは、質問魔、説明魔ぶりを発揮しないようお願いします。」と、注意を呼び掛けている。

【今日読んだ本】

ルイザ=メイ=オルコット作・中川知子訳 『若草物語』 講談社、1987年。
「夢中になって読んだ!小学校高学年の女の子向け」(1/50)

息子が絵本より児童書を好むように・・・2 とんだオチ

2014年02月20日 | 絵本・児童書の読み聞かせ
先日、息子が児童書を一人読みするようになった姿を見て

絵本の読み聞かせを続けていると
自然と児童書とかを一人で読みだすようになるんだなぁ・・・


と、息子の成長に驚いていた私でしたが(1)
実際はそうではなかったことが、今日判明しました。
言っていることが変わってしまってスミマセン(^_^;)

夕食時、息子が放課後に友達と遊ぶ待ち合わせをしていても
時間通りになかなか来てくれないとこぼしていたので

「ゾロリとか面白くて長い本を読んでいれば
一人で待っている時間も退屈に感じないんじゃない?」


と提案してみたところ

「えっ?それ無理無理。
ああいう長い本、俺パラパラめくって絵を見るだけだから」


と、アッサリ言ってきました。

「?!」

どうやらゾロリのような漫画風な児童書でも
長すぎて最後まで読む気にはならないようです。
けれど私は

あ~~っ、わかるわかる!私もそうだよ!!

と、内心息子の発言に共感してしまいました。

そう、児童書は分厚くて長いので、最後まで読むのが面倒なのです。
面白そうでも、活字を追う作業が億劫だという気持ちの方が強く
絵をパラパラ見て、なんとなく本の雰囲気を知り本棚に戻してしまう・・・

小さい頃、本を読んでこなかった私には
長い本が読めない、絵のページばかり頼りにしてしまう気持ちは
ものすごくよくわかります。

未だに私自身、図書館で借りて読もうと思った絵本ですら
億劫な時は読まないまま返却日を迎え、返してしまうことがあります。

大人の私ですらそうなのですから、小1の息子なら、なおのこと
活字を読むことに苦痛を感じるでしょう。

しかし、活字を追うのは億劫でも、絵本や児童書の中身は好きなので
本の中身の楽しさはよくわかっています。
今はまだ、気持ちはあっても行動が伴わないのは、7歳というだからだと思います。
7歳でも一人で読む子は読みますが

まだ活字への抵抗感のあるうちは、親が読んであげることで
親に甘えられるという喜びもあるでしょうし
活字を追う億劫を気にしないで本の内容を楽しむことにも繋がります。

低学年なら、本を自力で読むことよりも
「本が面白い!」ということを知ることができたら万々歳だと思うのです。
楽しいから、興味があるから、パラパラであっても
本を開いてめくっているのだと思います。

読み聞かせをすることで、子どもと本の距離が縮まっていくので
読めそうなものなら、自分で手に取って読んでみようと思う日がやってきます。

子どもが一人で活字を追うので必死になっていると
その本の深い部分まで読み取る余裕が持てないので
親など身近な人が読んであげることはとても大事になってきます。

今回の息子の児童書をパラパラ読みしている件を聞いて
「まっ、そんなもんでしょ。子どもらしい(笑)」と思いました。
今まで学校以外では活字を読む練習などはしてこなかったので
これが現実なんだと思いました。

悪い意味での現実という意味ではありません。
今の息子の本への意識がどんなものなのかを、知る機会が持ててよかったです。

だからなおさら、今は一緒に絵本や児童書を読んだりして
楽しい世界を一緒に旅することがでたらいいなぁと思いました。


にほんブログ村 子育てブログ 子供への読み聞かせへ←ポチッが更新の励みになっています♪にほんブログ村

【注】

過去ログ 「息子が絵本より児童書を好むように・・・1」 参照。

息子が絵本より児童書を好むように・・・1

2014年02月17日 | 絵本・児童書の読み聞かせ
最近小1の息子の読み聞かせに変化が出てきました。

息子は絵本の読み聞かせをしてもらうのが大好きな子です。
しかし、自分で読むのはあまり好きではなく
図書館の図書の時間も、図鑑の様なものばかり借りてきて、眺めてばかりいました。

無理矢理一人読書をおしつけようとも思わなかったので
いずれ一人で読めるようになったらいいなぁと
気楽に思っていたのですが、最近は少しずつ一人読書をするようになってきました。

しかも、読むのは絵本でなく、縦書きの児童書が多いです。
国語の授業で長い文章も読むようになったからか
文字を読むのにさほど抵抗を感じなくなったのかもしれません。

私が小1の時は、児童書なんて文字だらけの本は
活字恐怖症だった私には、長すぎて読めませんでした。
ノンフィクション派の私には
フィクションである物語が好きになれなかったのです。

けれど、息子はどちらも好んで読みます。
どこまで内容がわかっているかはわかりませんが
児童書に興味を持つようになったこと自体、進歩だなと思いました。

読み聞かせに関しても、最近は『エルマーの冒険』(1)のような児童書や
ストーリーテリングのテキストの本に入っている昔話などを
よくリクエストしてきます。

児童書は敷居が高いイメージがあったのですが
読み聞かせをしてもらっていると、こういった本の中身は面白い!
とわかるので、敷居が低くなるのかもしれません。

小1の2学期まで、児童書を好んで読む気配がなかっただけに
気づいたら、児童書に強い興味を持つようになっていった印象です。

といっても、娘に赤ちゃん絵本を読んでいると
嬉しそうにのぞいてきたりするので、まだ絵本も大好きなんですけれどね。

これからは、私自身、絵本の勉強だけでなく
児童書の勉強も並行してやっていった方がいいと思いました。

勉強することが増えて大変ですが
子どもが楽しんで読んでいる時期に勉強をするのは楽しいものです。
こうした「旬」を大切にしていこうと思います。

※この記事の続きは、ブログ記事の「息子が絵本より児童書を好むように・・・2 とんだオチ」を参照。

にほんブログ村 子育てブログ 子供への読み聞かせへ←みなさんのポチッが、ブログ更新の励みになっています!
にほんブログ村


【注】

(1)ルース・スタイルス・ガネット作、ルース・クリスマン・ガネット絵、わたなべしげお訳、子どもの本研究会編集 『エルマーのぼうけん』 福音館書店、1963年。



絵本は買って家で読む

2014年02月09日 | 絵本・児童書の読み聞かせ
今日は娘に絵本を買いました。

これからあと1年読むか読まないかという絵本でも

「人にお勧めしたい絵本だなぁ」
「乳幼児のおはなし会で使えそうだなぁ」
「図書館で借りた時、娘が気に入っていたなぁ」
「これからも読み継がれていく絵本だろうなぁ」


と思うと、私は購入します。

娘には、もうある程度十分と言える絵本の数があると思うので
これ以上買わなくてもいいのですが
私の勉強(教材研究)のために買っているのです。

やっぱり手元にあると、情報量が違います。
絵本が増えると家が狭くなるのはわかっているのですが
一冊の絵本から得られるものは、かなり大きいため
絵本の勉強をしている私は、厳選して我が家に迎え入れるようにしています。

そのおかげか、以前は何がいい絵本なのか、書店で絵本を眺めていても
よくわからなかったのが、最近はその絵本のどんなところがいいのかが
わかるようになってきました。

これは、素材の味や薄味に慣れた人が
濃い味や化学調味料の味に騙されないのと似ています。

あとは、子どもを通じてそうした絵本をかかわったことで
そうした絵本のいいところがよく見えてくるようになってきました。

小1の息子は、4歳くらいの時から読んでいた本を今もリクエストしてきますが
とにかく細かい絵をしっかり見るので、絵本の絵が適当に描かれていたら
すぐに息子に見抜かれてしまいます。

そうした部分もしっかり書いてある絵本だと
息子のような子どもも納得し、筋が通っていることにスッキリするのです。

息子は小1だから、細かいところまで目が行くのかもしれないと思いきや
2歳の娘も絵本の絵は、かなり細かいところまで見ています。
私が気づかないようなところも、教えてくれたりします。

特に、家にある絵本は、文も絵も何度となく読んでいるので
子どももその絵本に対する情報量が半端ないです。

もちろん図書館で借りてきた絵本も、印象に残っているようなのですが
私が子ども達を見ていると、家にある絵本の方が、印象の残り具合が強いように思います。
家にある絵本の方が情報量が多いと思うのは、大人だけでなく子どもにも言えるようです。

しかし、予算やスペースとの関係もあるので
家の絵本だけでなく、図書館の絵本も上手に使って
読み聞かせを楽しむと、いろいろな絵本に出合う機会が作れると思います。

そして、図書館で借りた絵本がとても気に入った場合、
是非手元に置くことを前向きに検討して下さい。
そうした絵本と子どもは、いい関係を築くことができると思うので!

にほんブログ村 子育てブログ 子供への読み聞かせへ←お手数ですが、ブログ記事が参考になりましたらポチッとお願いします♪
にほんブログ村


絵本を読むことは、子どもの甘えを受け入れること

2014年02月06日 | 絵本・児童書の読み聞かせ
まだ時々咳は出たり微熱があるものの
インフルエンザ7日目にしてやっと喉の痛みが取れてきました。
インフルエンザが治ってきているのを体で感じています。

今週は読み聞かせボラも読み聞かせの研修も
休まざるを得なかった予定が多かったのですが
子どもに絵本やお話を、当たり前のように読んであげられるというのは
とても恵まれた環境なのだと思いました。

今日の子ども達を見ていると
もうママと一緒に遊べるんじゃないかとワクワクしており
私の周りを走り回ったり、膝に座ったり、絵本や歌のを持ってきたり
二人とも、すごい興奮ぶりなのです。

私が寝込んでいる間は、二人ともとても成長したような姿を見せていたというのに
一気に甘えん坊モードになり、学校や園でも
普段は頑張っているけれど、家ではこうやって甘えたいのだなと思いました。

甘えたい気持ちは、私と自然と絵本やおはなし
歌を楽しむという行動に表れています。

そして、私も子供に甘えてもらうことで
何かが満たされたような気持ちになりました。

子どもが大人になっても、このままではまずいと思いますが
少なくとも小1と2歳児の親ならば、甘えを受け入れてあげたいものです。

もちろん、絵本の読み聞かせだけでなく
歌を歌ったり、お話を読んであげたり、一緒にお風呂に入ったり、添い寝をしたり
子どもの好きな料理を作ってあげたり、遊び相手をしてあげたり、抱きしめたり
いろいろな甘えの受け入れ方があると思います。

子どもを叱りすぎてしまったときなど「ゴメンネ」「大好きよ」
というメッセージを、子どもに伝えるのに
絵本の読み聞かせはいいきっかけになるので、是非とも習慣にしてみてください。

きっとその愛は、お子さんに伝わりますよ!

にほんブログ村 子育てブログ 子供への読み聞かせへ←記事が参考になりましたら、ポチッとお願いします。
にほんブログ村

子どもの本の理論と実践が繋がる時

2014年02月03日 | 絵本・児童書の読み聞かせ
寝室で横になりながら本を読んでいたら、頭がフル回転してしまい
朝晩が逆転してしまい、昨夜は眠れませんでした。

横になっても、頭の中は夏目漱石の『こころ』の内容がグルグル回り、頭から離れないのです。

そういえば、院生時代、修士論文を書いていた時期は
こんな風に昼と夜が逆転して困っていました。
あの頃は学生だったからよかったのですが、
今はインフルエンザが治ったらそうもいきません。

やっぱり人間は室内にこもって本ばかり読んでいるのでなく
適度に外に出て日の光を浴びないとダメなのだとわかり
今日は窓際で日に当たりながら本を読みました。
(こりてない?!)

こんな風に本を読んでいると、かなりの本の虫だと思われそうですが
何でも読むわけではありません。

特に長い本は苦手で、すぐ挫折するだけに
読まないことが多く、先日初めて岩波少年文庫を一冊読み終えたので
調子に乗ってスティーブンスンの『宝島』(岩波書店)を読もうとしたところ
なんとか70ページまで読んだものの、気分が載らず読むのを辞めました。

『宝島』は基本だというので、読んでおこうと思ったのですが
体調がよくないときに、海賊の船に乗って冒険に出たいと思えなかったのです。
あとは私が女だからでしょうか?好みでしょうか?ちょっと雰囲気が怖くて・・・
どこかの機会でまた続きを読めたらと思っています。

私は必要に迫られてているわけでない場合は、無理をして読まずに、本能に任せて
読みたいと思う本を読むようにしています。
日頃の読書は「楽しい!」という気持ちを大切にしているので。

昨日に引き続き、長い本は今はよくないと思い
2ヶ月ほど前に読んだ瀬田貞二の『幼い子の文学』(中央公論新社)(1)の後半部分を読みました。(2)


すると、昨日良質な本の持つ底力を改めて感じた(3)ことに対して
丁度『幼い子の文学』の後半に共感できることが書いてあり
実践していたことと理論がつながったので、とても嬉しく思いました。

理論の縛られるのはあまり好きではないですが
インフルエンザがまだ治っていないので、絵本を子どもに読めないため
理論を読んで心を慰めようとしている自分がいます。

その中でも比較的、瀬田貞二のこの本は語り口調で書かれているので
非常に心が和らぎ

「瀬田貞二」というより「瀬田さん」って感じの人だなぁ
心の底から日本の児童文学を愛していたんだなぁ。
私もリアルで講座を受けてみたかったなぁ。


と、期待を裏切らない瀬田貞二像にウットリしながら本を読み進めていました。
こうして故人が生きていた時の文章を読み進めていくと
その人がどれだけのことに貢献してきたかがよく伝わってきます。


本を読み終わり、洗面所へ手を洗いに行ったときに娘に会ったので

「ママが元気になったら絵本をいっぱい読もうねぇ」

と話したところ、もう元気になったと勘違いしたようで
『ねんねんよー』(4)という子守唄の絵本を持ってきて、読んでくれと嬉しそうに言ってきたのです。


それをきかっけに、私は娘がどれほど寝る前にいつも歌ってもらう
子守唄を恋しく思っているかに気付かされました。

夫はほとんど子守唄が歌えないので、娘は私に子守唄をたくさん歌ってほしかったのです。

私に抱きよりたがる娘を見て、

早く思いっきり抱きしめてあげたい!
絵本を読んだりわらべうたを歌ったりしたい!


娘だけでなく、息子も幾度となく近づきたがり
スキンシップをとりながら話したい様子が伝わってきたので
息子に対しても同じ気持ちを抱いてきます。

絵本や歌などのスキンシップが、彼らの中では、生活の一部になっていたのと同時に
私の中でも、子ども達との絵本タイムやふれあいは、生活の一部になっていたのでした。

にほんブログ村 子育てブログ 子供への読み聞かせへ←子ども達と絵本が読めることを願いながら、ポチッとお願いしますm(__)m
にほんブログ村


【注】

(1)当時の記事は 過去ログ 「瀬田貞二に魅了されて」 参照。

(2)この本の写真や詳細は 別館ブログ 「瀬田貞二『幼い子の文学』」 参照。

(3)過去ログ 「良質な本の持つ底力」 参照。

(4)ましませつこ絵、上野美佳子うた 『ねんねんよー 子どもにうたってあげるこもりうた』 童話館出版、1998年。
いろいろな子守唄の載っている絵本。別館ブログ 「ねんねんよー 子どもにうたってあげるこもりうた」 参照。

反省――寝る前の絵本タイムをナシにしたこと

2014年01月27日 | 絵本・児童書の読み聞かせ
ここ数日寝る前に、フィリパ・ピアスの『トムは真夜中の庭で』(岩波書店)と
松岡享子さんの『お話を語る』(日本エディタースクール出版部)を読んでいます。

特に、『トムは真夜中の庭で』は面白く、続きを読むのが楽しみです。
私はファンタジーはうその内容なので、読むのが苦痛になるのでは?と思っていたのですが
この物語は展開がとても面白く、ひきつけられます。良質なファンタジーってすごい!!

明日続きを読むのが楽しみになってから
きっと子ども達も長い絵本の続きを読んでもらうのを
こんな風に楽しみにしているのではないか?と思いました。


いつも上の子(息子)は寝る前の読み聞かせを楽しみにしているのですが
今日は下の子(娘)がなかなか寝付寝ず、何度も起きてしまったため
40分くらい娘と添い寝していました。

やっと布団から出て、息子に明日の支度は出来たかなど確認してから、
寝る前の絵本を読もうと思いましたが
丁度9時を過ぎてしまったので、絵本タイムはナシだと伝えました。

「なんで?!頑張ったのに!!1分過ぎだだけじゃん?!」

と何度も泣きじゃくって読みたいと息子は言ってきたのですが

「頑張ったのは認めるけれど、時間が過ぎたら読めないよ」

と言葉を返し、明日は絵本を一緒に読もうねと伝えました。

しかし、息子は気分がすっきりしないまま、布団に入りました。

そのあと、私は少し反省しました。

1分という時間も大事にしてほしい。

という親の気持ちがあり、厳しいことを言ってしまいましたが
ずっと私が寝かしつけ~戻ってくるのを待っていた息子の気持ちを考えると

あんなに時間に厳密にならなくてもよかったんじゃないか?
娘がくずってなかなか寝なかったのは息子のせいではないのだから
短時間でいいので絵本を読んであげればよかったんじゃないか?


と思えてきたからです。

『エルマーのぼうけん』や『たんたのたんけん』など
読み途中の絵本がたくさんあっただけに
楽しみにしていた続きを少しでも読んで、気持ちを落ち着けてから

「明日はたくさん読めるように、早く準備をして寝ようね」

と伝えて気持ちをリセットしてから、オヤスミを言った方がずっとよかった。
私が本の続きを楽しみにしているように、息子も続きを楽しみにしているのだから・・・

明日寝る前に、頑張って支度を済ませることができていたら
「よく頑張ったね!」と伝えて、リクエストされた絵本を読んであげたいと思います。


にほんブログ村 子育てブログ 子供への読み聞かせへ←ブログ記事が参考になった方、ポチッと応援をお願いしますm(__)m
にほんブログ村


親子で楽しむ読書の旅

2014年01月27日 | 絵本・児童書の読み聞かせ
昨夜、子ども達が寝た後にフィリパ・ピアスの『トムは真夜中の庭で』(1)を読んでいました。
やっと1/3くらい読み終えたので、この調子なら次の公開講座(1)までに
全部読み終えることができそうです。

この手のファンタジーは、昔は苦手でしたが、今こうして読み進めることができているのは
おそらく『エルマーのぼうけん』などのファンタジーを息子に読んでいたおかげかと思いました。

つまり、岩波少年文庫に入っているようなファンタジー作品を読むためには
ファンタジーを読む土台が必要なのだと思います。

私は小さい頃、ファンタジーを全く読んできませんでしたし
「サンタクロースはいない」「クリスマスプレゼントは親が買うもの」
といった環境の中で幼少期を過ごしてきました。

小1の息子を見ていると、リアルなものが好きなのにもかかわらず
ファンタジーの絵本も楽しんで聞いています。

この子はファンタジーの世界を楽しめていいなぁ。
私はこの子くらいの頃、そうした世界を冷めた目で見ていたなぁ。
小さい頃、夢の世界を信じてみたかったなぁ。


そんな風に思うことがありますが
今、子どもとこうしてファンタジーの世界を楽しむことができているので、
幼少期に味わえなかったワクワク感を子どもと共感し合っています。

小1の子に絵本を読み聞かせていたら
自分で本を読まなくなるんじゃない?


と心配をする方もいると思いますが
子どもが小1くらいの頃、親が宿題をサポートしてあげるのと似ており
読書も親のサポートが必要だと思います。

読みたいけれど、自分一人ではまだ読むのが難しい・・・

子どもにはそうした本がたくさんあります。
そうした絵本等を親が読んであげることで、子どもが本の楽しさや魅力に気が付きます。

私たちだって、こんな料理はとても作れない!と思っても
子どもや夫に食べたいと言われると、頑張って作ったりしませんか?

一人だとなかなかできないことも、仲間がいると頑張れます。
それが信頼関係の強い家族となら、読書の旅の楽しさもひとしおです!

いずれは一人旅に出るようになるでしょう。
その時がくるまで、親子ともに読書の旅の思い出づくりをしていけたら・・・と思います。

にほんブログ村 子育てブログ 子供への読み聞かせへ←記事が参考になりましたら、ポチッと応援をお願いしますm(__)m
にほんブログ村


【注】

(1)フィリパ・ピアス 作・高杉一郎 訳 『トムは真夜中の庭で』 岩波書店、1975年。

(2)過去ログ 「八洲学園大学公開講座「子どもの本の深みに迫る」」 参照。

絵本の読み聞かせの弱点?!

2014年01月23日 | 絵本・児童書の読み聞かせ
今日はおはなしの練習をする予定だったものの
子どもの誕生日プレゼントの準備でバタバタしており
お話の練習ができませんでした。

毎日練習したいところですが
子どもは誕生日をとても楽しみにしているので
誕生日当日までは、イベント準備を優先させたいです。

さて、今日も二人の子供たちは私の膝にやってきて
絵本を読んでくれとせがんできたのですが
読みながら、少し寂しさを感じました。

それは、絵本を読んでいると
子ども達の目を見ることができないからです。

食事の時など、目を見ながら話したりしますが
一番ふれあっているときに、目を見れないというのは残念でなりません。

大勢に読むときのように、絵本をもって子どもの前で読む
というスタイルもありますが、これはマンツーマンで読むのには
ちょっと向いていないと感じます。

理由は、読み手と聞き手の距離がお膝に抱っこの時よりあることや
きちんとした姿勢で読んでいるからか、少し緊張感があり
リラックスして甘えを受け止める雰囲気に若干欠けるからです。

なので、読み聞かせの後に体を使ったわらべうたをしたところ
やっと子どもの目や嬉しそうな表情を見ることができ
少しホッとすることができました。

0才1才くらいなら、絵本だけにこだわらず
親子が目を見て遊ぶわらべうたなどのコミュニケーションの方が
大事なのではないかなと感じることも多いです。

図書館のおはなし会などでは、絵本だけでは飽きてしまうということで
手遊びやわらべうたを織り交ぜたプログラムでおはなし会をやっていますが
あれは実は飽き防止だけでなく、目を見ながらのスキンシップも大事だということを
伝えるために組み込まれているのかも?と思いました。

お膝に抱っこをして絵本を読んだら
子どもを持ち上げて顔が見えるように向き合って座って
わらべうたなどの手遊びをする・・・

読み聞かせのあとだと、いい雰囲気になっているので
手遊びもいつも以上に楽しいことでしょう。

私も読み聞かせのあとに、目と目を見て楽しむ
わらべうたをもっと取り入れてみようと思います。


にほんブログ村 子育てブログ 子供への読み聞かせへ←ブログ記事を読んで参考になったらポチッ!をお願いします♪
にほんブログ村

絵本に興味のなさそうな態度をとっていても・・・

2014年01月22日 | 絵本・児童書の読み聞かせ
今日も午前中の家事が一段落したあとに
「鳥のみじい」のおはなしを覚える練習を始めました。

一行覚えたら、パントマイムをしながら
自分の中にお話のイメージを作ってく・・・

きりのいいところで練習を終え、娘を園に迎えに行き
病院(検診)と図書館へ行ってきました。

病院の待合室に神沢利子さんの『はけたよはけたよ』(1)があったので
娘に読んでみたものの、食いつかなかったので
「この話は娘にはちょっと長かったかな?」と思いました。

しかし、家に帰宅したあと、図書館で借りたこぐまちゃんの絵本を読んでいたら

「ぱんつはけたよは?」

と聞かれてビックリ!
病院で読んだ『はけたよはけたよ』を借りてきたと思い込んでいたようです。

病院で読んでいた時は、興味がなさそうな態度をとっていたのに・・・

子供は時々絵本に関心がなさそうな態度をとったりしますが
興味がなさそうな態度をとっていても
実は関心を持っていることが、ちょこちょこあるなぁと改めて感じました。

今度図書館へ行ったときに『はけたよはけたよ』を借りてこようと思います。

にほんブログ村 子育てブログ 子供への読み聞かせへ←記事が参考になった方は、ポチッとお願いしますm(__)m
にほんブログ村


【注】

(1)かんざわとしこ 作、にしまきかやこ 絵 『はけたよはけたよ』 偕成社、1970年。