MAYU CLUB ~学校司書まゆみの絵本棚~

子ども達が小さい頃から、絵本の読み聞かせを続けてきた、本について学び続ける学校司書MAYUの絵本リビング育児★

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“MAYU CLUB” ~まゆみの絵本棚~ は絵本の読み聞かせにハマったMAYUが、絵本やインテリア、自分の育児などについて思ったことを綴っています。 高3の息子と中1の娘の母で、現在は学校図書館で司書として働いています。

ちがうっ・・・!

2003年10月10日 | 大学院修士2年(通学)
昨日から読み出した大岡昇平の『野火』。
なかなか読み終えられなくて「あれ?」と思いました。

「なんでこれくらいの厚さのを読めないのかな?」

と、思ったところ、思い当たる節が・・・

そう、最近は芹沢の『人間の運命』を読みなれていて
読みやすい文体に慣れていました。
あまり考えなくてもす~っと入ってくる文章なので
文学とかは苦手という人にもオススメです。
(ネットの古本屋などで購入することができますよ)

その『人間の運命』はスラスラと読めてしまうのですが
どうも、大岡昇平の文章は、考えてしまうんです。

私の読解力がないだけなのかもしれませんが
文体って人によって違うなぁと、改めて思いました。
でも、違うからいいんだなとも思えました。

『野火』は主人公のさまざまな考えが、次から次へと出てくるのですが
私もいろいろ考えてしまう人間なだけに
この主人公の考えの綴り方や思考が好きだったりします。

もっといろいろな作品を読みたいな。
世の中にはいろんな文学作品があるんだなと
当たり前のことに、ふと気がつきました。