一葉の生原稿 2004年06月30日 | 樋口一葉 一葉が五千円札になる日もあと少しです。 山梨県立文学館では、樋口一葉展が7月3日から開催。 未定稿資料がわんさか展示してあるそうで 楽しみでたまりません。 一葉の文体は雅俗折衷文。(雅俗の文章ともいうのかな?) 森鴎外ほどではないけれど、擬古文の部類に入ります。 そして、原稿の文字は、現代の「あいうえお」では書かれていないのです。 いわゆる変体仮名のような感じで書かれてあるので 生原稿を見たところで「???」というのが感想かもしれません。 私もかなり変体仮名を忘れてしまったけれど これも少し勉強をすると読めるようになります。 私が変体仮名を勉強したのは、短大時代。 変体仮名で書かれてある源氏物語を すべて活字におこす作業をしていたので だんだんおこしているうちに 変体仮名を覚えてしまったのです。 (今ではかなり忘れましたが…) 私的には、生原稿を見たときに 「あっ!全集では**となっていたところが こういう風に筆を運んでいたのか!」 というのが楽しみだったりします。 生の一葉日記が本になり 活字に起こした文が載っている本が出ているのですが 他の作品もこういう風になったら また研究の動向も変わってくるのになぁと 思う今日この頃です。