近所のおばあさん(母世代)のお葬式でした。墓地の役員になっているので、地域のみなさんの送りのあとの忌中払いの準備などに追われました。
この役仕事、若いころに何度か経験し、お葬式も行っているはずなのですが、いざ現場に立ってみると右往左往。他の役員や地域のみなさんに教えてもらいながら、なんとか無事終わった感じです。
お葬式も簡略化されてきて、あたしの地域のように、地域の全戸が送りにでるというようなところは少なくなってきているようです。あたしも、働いていたときは、「そこまでしなくても」派でした。
今日、現場に立ってみると、ふだん見かけなくなったばあちゃん、じいちゃんがたくさん送りにきていました。
若いもんははたらきにいってっから、というだけではない、”故人への気持ち”だと思います。
あたしが若いころ、バリバリのカミさん連も、みんなよぼよぼのばあちゃん。そんな姿をみて、自分の頭が薄くなり、老け込んできたのにも気付きます。
昔の人は、みんなで協力して故人を送らなくてはならなかったという事情もあるんでしょうが、こんな時間を通じて、いつかは来る自分の最期を受け入れる心の準備をしてきたのではないかと思います。
葬儀については、その時の事情やいろいろな考え方があるのは承知していますが、地域に残るこんな慣例も”古い、面倒”だけでなく、意味があるのではと思います。