電車などに乗ってみると、電子書籍らしきものを読んでいる方も見かけるようになりましたが、あたしゃ、紙の本がいいなぁ。
新刊本のにおい、手ざわり。
半世紀近く前の古本の色合い、誰かがつけた折り目や書き込み。
ブックカバーやしおりは身近にあるものを工夫して自分で作る。
老眼が進んでそうはやくは読めなくなってしまったけれど、暖かい陽だまりでぼんやりと、手持無沙汰におもむろに、いつも文庫本を持ち歩き、ゆっくりページをくる時間が好きです。
只見の旅で知った『会津士魂』を読み始めました。
幕末は、たくさんの小説の舞台になっていますが、『房総駅間ひとりウォーク』で歩いた時の情報などとも重なってきて、とても面白い。
会津は、400km近く離れた遠い場所ですが、幕末の内房エリアには沿岸防備のためにたくさんの人が来ていたり、飯野藩(保科正之(徳川宗家の庶子)を祖とする会津藩が本家)という繋がりがあったり、闇雲に歩いてきた駅間ひとりウォークでしたが、その素材が、『会津士魂』という小説の世界とつながり、ぐっと引き入れてくれています。
一冊108円也。数十時間楽しめる。
読み返せば、また違う気づきもある。
歳とってきて、目もあがり、根気よく集中して、ということはできなくなってきたけれども、本、特に、文庫本っていうのは、素晴らしい文明の利器だと思います。