退職後よく眠れるようになった。
“よく眠れる”というのは、正確ではなく、寝起きのよい熟睡感があるといった方がいいかもしれない。
睡眠時間は6~8時間だから、特に長い時間寝ているわけではないが、在職中より起きている間はしっかり覚醒している!
体も気分もとても楽になった。
在職中はお酒を毎日飲む習慣があったので、寝つきは悪くはなかったが、二時間もするとトイレなどで目が覚めてしまい、そこから朝までウトウト状態。
翌日の仕事を考えると、これは実に辛かった!
さすがに、24時以降はお酒を追加吸飲することはなかったが、おもむろに起き出して時代小説を広げてみたり、耳栓でラジオ深夜便を聞いてみたり、またごろ寝してみたり・・・。
そして、不思議と日出の少し前頃に強い眠気が起こる。
出勤まで二時間を切っているこの時刻に眠ってしまうと、中途半端な睡眠で不調は増幅。
出勤前は、胃がむかつくし、下痢は続くし、頭は朦朧状態。
翌日運転業務がある時などは、寝不足は危険なのでなんとか眠ろうと深夜に睡眠改善薬を使ったりもしたが、飲む時間が遅いと朝しっかり残ってしまい、ぼぉ~~っとしてスタート。
運行管理的には、かえって危険な状況で、逆効果だったりした。
程度の差はあるが、この7年程は、そんな毎日の連続だった。
最近なぜよく眠れるようになったのかを考えてみた。
理由は極めて当たり前のこと。
自分の体のペースにあった無理のない生活に戻っただけの事だった。
ムキになって働いていると、こんな当たり前のことも気付かなくなり、というか、仮に気づいても仕事を優先させ実践できなくて、私のようにメンタルで弱い面がある人間は組織ではもたないのかもしれない。(職場では、メンタル面では最強とみられていたようだが)
自己分析はこんな感じだ。
・夜遅くまで会社に残ってPC作業をしている。更にやりきれなければ自宅でもPC作業→飲酒→モヤモヤ→欲求肥満(運動不足)の繰り返し、このサイクルが退職でなくなった。(家に帰ってまで仕事をしてはいかん!)
夜間にPCやTVのような光源を長時間見つめる(※)のは睡眠には良くないらしい。
そしてお酒も。
飲んだ直後は酔っているので寝つきが確かにいいが、大量のアルコールを分解する内臓は働き詰め。
脳は眠っていても内臓はフル稼働。体は休まらない。
こんな悪い要因を毎日ほぼ欠かさず行ってきたのだから、良い眠りもクソもない。
退職した会社の現場仕事、利用者との距離感は今でも大好きだ。
担当でいられたら、足腰が立たなくなるまで続けたかった仕事だった。
それも人生いろいろ、人生には上り坂、下り坂の他に“まさか”という坂がある!の世界。
とにかく、今日まで生かされてきたのは、強烈に指導してくれた現場の先輩たちや一緒に働いていた仲間たちのおかげで、ほんとうに感謝である。
・心と体のストレスバランスの改善
心のストレスだけが大きい状態だと、いわゆる気が立った状態(これは上記※でも起こるらしい)で体は疲れていないので、当然寝付けない→ お酒を飲む(私的) → 欲求肥満(私的) →観念的な思考に走る(私的) →心と体のバランスが崩れ悪巡回(私的) 、負のスパイラル!
更に、理不尽な算定根拠もあやふやな営業目標の必達要求、法律や社会通念を超えた言いがかり的な顧客クレーム等、強迫のような強いストレスを受け続けていると、夢にまで出る。寝汗ぐっしょり!
こうなると、悪夢である。
退職後は、心のストレスは先行きの不安のようなものが少しあるような気がするが、“気がする”程度で、日中は、畑や家の周りの整理などで陽に当たり、体を動かし、汗をかくことが多くなったので、ああ、疲れたぁ状態で一日を終える。
心のストレスより、体のストレスが少し強いくらいが気分的にも睡眠にも良いようだ。
このところ、夜中に起きることもなく、朝までぐっすり。
胃腸の調子も悪くないし、寝覚めのよい。
齢を重ねれば重ねるほど、生活の中に自分にできる運動(軽作業)を見つけ、毎日続けることが、心の均衡を保ち、明るく生きる上で一番必要だとシルバーになった今実感している無職@1ヵ月だ。
適度な運動は認知症防止にも有効だとか。
今は無職で眠ければ、日中昼寝もOK。
寝つきが悪いときでも無理に眠ろうとする必要もない。
どうせ明日もサンデー毎日と思えば、朝まで起きていたってかまいやしない。
不眠といっても、まったく寝ていないという人はほとんどいないらしい。
無意識の内に眠りに入っているのを自覚しないだけのようだ。
(だから、眠れなくても布団の中!は絶対必要。体は少しでも眠っているから!)
眠れずに死んだ人はいない程度に楽観していると案外寝てしまうことが多い。
無職の気楽さもよく眠れる原因かもしれない。
今日の退職後の気持ち:
山野との闘い、それが田舎GGの生き甲斐かも知れない(^○^)@竹・枝焼きの翁