日暮しの種 

経済やら芸能やらスポーツやら
お勉強いたします

金融緩和3か月 融資の現場は

2013-07-04 08:05:41 | 報道/ニュース
7月3日 おはよう日本

メガバンクのひとつ三井住友銀行。
今新たに取り組んでいるのは
これまで対象としてこなかった事業がまだ黒字化していないベンチャー企業への融資である。
リスクはあるが事業が成長すれば有望な取引先となるだけでなく
これまで付き合いのなかった取引先の拡大につながることも期待できる。
「事業が急拡大しているけど大丈夫?」
「時代の環境に合ったシステム提供が特徴。」
銀行が今年5月に融資を決めた東京のベンチャー企業。
社員の勤務の管理や経理の処理をインターネット上で一括して行うシステムを開発した。
銀行では技術の高さや経営の実態を詳しく分析。
企業の成長性については外部の専門家に意見を求めて融資を決めた。
今はまだ赤字だが融資をもとに人員を増やせば売り上げを伸ばせると判断した。
(三井住友銀行成長事業グループ 佐藤正義グループ長)
「成長企業が伸びていく分岐点のところで投資の金を提供することにより
 この会社が伸びていく環境が整ってきた。
 ただ難しいのは本当にそこに対して融資していいのかどうかを見る力
 これはわれわれも力を蓄えていかないといけない。」

地方銀行が力を入れているのが取引先の企業の経営改善である。
新潟県長岡市に本店がある北越銀行。
新潟県では事業所の数がこの20年で3万以上減少。
ベンチャー企業のような新たな会社が増えないなか融資先は年々減っている。
(北越銀行 荒城哲頭取)
「正直言うとお金はジャブジャブある。
 県内の製造業を中心としたところは融資が伸びていない。」
ある鋳物工場は電気代などの値上がりによって厳しい経営が続いている。
(鋳物製造会社 小林節子社長)
「電気炉でやっているので本当にどうしよう 困った。」
そこで銀行が提案したのは大幅にコストを減らすためあえて最新の設備を導入することだった。
鋳物づくりに使われる砂をきれいに洗って再利用するための装置。
新たな設備を導入すれば効率が上がり年間2,500万円もの原材料費を節約。
さらに電気代も半分近く削減できる見通しである。
必要な資金の半分は国の補助金で賄い残りは銀行が融資することになった。
(北越銀行 荒城哲頭取)
「地方銀行が融資を伸ばしていくには
 一つ一つのニーズを引き出して答えていくしかない。」

金融緩和で供給された潤沢な資金をいかに貸し出しにつなげるのか。
金融機関の現場の工夫や取り組みが企業の活性化を後押しする鍵を握っている。
コメント