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韓国ファンを増やせ「ソフトパワー」戦略

2013-07-18 08:01:03 | 海外ネットワーク
7月7日 NHK海外ネットワーク

世界72か国から選ばれたKーPOPファンたちが舞台で踊るというイベント。
仕掛けたのは韓国政府である。
K-POPの人気を生かし世界に向けて韓国をPRしようとしている。
(世界大会の主催者)
「ソフトパワーは好感度アップの鍵。」
グローバル化が急速に進む今の時代は
国の持つ様々な魅力をどうやってほかの国の人たちにアピールして
世界におけるイメージや存在感を高めていくかがこれまで以上に問われるようになっている。
特に国への好感度を高めてもらう上で重要な鍵を握っているのがソフトパワー
軍事力や経済力ではなく主にその国の文化や人の交流などが持つ発信力を指している。
このソフトパワーの力を高め最大限に活用しようとしているのが韓国である。

6月に北京で行われた韓国と中国の首脳会談。
そのさなかパク・クネ大統領が訪れたのはK-POPのコンサート会場である。
コンテンツ産業の育成と輸出を重要な国家戦略の一つと位置付ける韓国。
アイドルたちを激励したパク大統領。
K-POPは韓国の魅力を発信するための柱だと考えている。
(韓国 パク・クネ大統領)
「みなさんはとても人気があります。
 そのプライドを持って活動してください。」

韓国政府は今あの手この手で韓国ファンを増やそうとしている。
世界74か国のジャーナリストたちがソウルを訪れた。
多くはアフリカや南米など韓国とは馴染みが薄い途上国から来た。
韓国政府が無料で招待したのである。
1週間かけて伝統文化やIT技術を見せて回った。
(ジャマイカの記者)
「これほどたくさんの種類の電子機器やコンピューターを見たのは初めて。」
(ウガンダの記者)
「テクノロジーで韓国に追い付くにはやるべきことが山のようにある。」
取材旅行は世界で30本以上の生地に結びついた。
(記者招へい担当の政府責任者)
「我が国の発展ぶりを途上国に伝えることで彼らの韓国に対する印象が良くなる。
 それが韓国の発展にもつながる。」

韓国は10年後20年後を見据えた人材交流の取り組みも行っている。
エネルギーとITの2つの分野に絞った留学生の受け入れである。
この分野で海外進出を狙う韓国は48の途上国から若手の官僚たちを招いた。
天然ガスが豊富なペルーから招かれたペドロ・イスシさんは
母国では天然ガス伝を開発する外国企業の誘致にかかわる仕事をしている。
韓国政府はペドロさんに韓国で学んでもらうことで
将来韓国企業のペルーでのビジネスチャンスにつながることを期待している。
研究や生活に必要な毎月20万円の費用は韓国政府が全額負担している。
(ペドロさん)
「必要なものはすべてそろえてくれました。」
ペドロさんはエネルギー開発に関する国際学会に出席し
大学の指導教授にぜひ紹介したい人がいると言われた。
海外のエネルギー事情について調査し政策への提言を行っている政府機関の幹部である。
(ペドロさんの指導教授)
「彼はペルーから来ました。
 弁護士でもあります。」
将来母国で政策決定にかかわる官僚たちに韓国に対する親しみを感じてもらう
韓国での人脈を広げてもらいゆくゆくは強力な応援団になってほしい
それが留学制度の狙いなのである。
(韓国政府機関 幹部)
「ここに来た官僚たちはそれぞれの国ではとても有望な人材。
 今度我々が会う時には母国の政策を決めるような立場になっているだろう。」
(ペドロ・イスシさん)
「ビジネスの相手としては文化にまで親しみを抱いている国の方がやりやすい。」








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