7月5日 おはよう日本
国はコメの遺伝子情報を20年以上にわたって研究してきた。
それをもとに開発した米を沖縄ではいち早く栽培している。
“ゲノム育種”とは遺伝子組み換えとは違って自然交配で品種改良をしている。
今年度から全国で本格的な新品種の開発が始まっている。
ゲノム育種の研究の中心となっている農業生物資源研究所。
今年3月までに品種改良に役立つコメの遺伝子が100以上発見された。
研究ではコメの細胞内にある染色体
さらにその中にあるDNAを解析しどのような働きの遺伝子があるかを調べた。
その結果 病気に強い遺伝子・粒が大きくなる遺伝子・厚さや寒さに強い遺伝子などが特定できた。
ゲノム育種ではこうした遺伝子を持った品種と味の良い品種を交配させ
目的の遺伝子が引き継がれたものだけを選抜。
味が良いうえに生産性をより高めた新品種の開発が可能になる。
この方法では従来の品種改良と異なり遺伝子の分析で選抜を正確にできるため
改良の期間を大幅に短縮できるという。
(農業生物資源研究所 山本敏央さん)
「10年以上かかると言われてきた品種改良の機関を半分
3分の1にすることも決して不可能ではないと考えています。
非常に日本の農業にとって役にたつと思っています。」
国がゲノム育種を進めるのには大きな理由がある。
世界中でのコメの取引量が急増。
1990年と比べて約3倍に拡大している。
日本が世界のコメと対抗するため今年 生産コストを4割削減する目標を定め
新品種の開発を本格的に始めたのである。
(農林水産省 農林水産技術会議事務局 中谷誠さん)
「おいしいコメを安く作れるようにするのは非常に重要な課題と思っています。
新品種をどんどん開発していくことが必要。」
いま生産コストを下げようと改良が進められているのがコシヒカリ。
味の良いコシヒカリが低コストでできれば高い競争力を持つと考えられているからである。
実はコシヒカリは栽培に手間がかかるとされている。
倒れやすくコメの病気いもち病に弱く高温障害で米が白く濁ってしまうなどの弱点を抱えている。
国が集めた遺伝子情報をもとに米の開発を進めている富山県。
(富山県農林水産総合技術センター 蛯谷武志さん)
「これが開発した倒れなくていもち病に強いコシヒカリ富筑SDBLという系統。」
倒れにくい遺伝子と病気に強い遺伝子の両方を持ったコシヒカリがすでに出来ている。
いまそれに高温障害になりにくい遺伝子を持った遺伝子をかけあわせようとしている。
「一株一株の遺伝情報を示していまして
高温障害を軽減する遺伝子を持つ親です。」
“ハバタキ”という品種がコシヒカリの高温障害を軽減する遺伝子を持つことが特定られている。
実際に自然交配させ選抜する作業を進めている。
(富山県農林水産総合技術センター 蛯谷武志さん)
「実際のコシヒカリよりもレベルアップしたものを作りたい。
コシヒカリを作りやすくしてよりおいしく出来ると思っています。」
ゲノム育種による新品種の開発は他にも
コメの粒を20%増やす遺伝子を持つ品種をコシヒカリを交配させて
収穫量が増やせるか試験を進めている。
穂の出る時期を調整する遺伝子と交配させて収穫時期をずらす試験も行われている。
収穫のときに一度にかかる人手や機械を少なくすることができ
コストの削減につながるのではないかと期待されている。
ゲノム育種はあくまでもコメの自然交配で品種を開発するもので
遺伝子組み換えとは異なる。
今年度 全国10以上の農業試験場でこの手法が導入されるということである。
国はコメの遺伝子情報を20年以上にわたって研究してきた。
それをもとに開発した米を沖縄ではいち早く栽培している。
“ゲノム育種”とは遺伝子組み換えとは違って自然交配で品種改良をしている。
今年度から全国で本格的な新品種の開発が始まっている。
ゲノム育種の研究の中心となっている農業生物資源研究所。
今年3月までに品種改良に役立つコメの遺伝子が100以上発見された。
研究ではコメの細胞内にある染色体
さらにその中にあるDNAを解析しどのような働きの遺伝子があるかを調べた。
その結果 病気に強い遺伝子・粒が大きくなる遺伝子・厚さや寒さに強い遺伝子などが特定できた。
ゲノム育種ではこうした遺伝子を持った品種と味の良い品種を交配させ
目的の遺伝子が引き継がれたものだけを選抜。
味が良いうえに生産性をより高めた新品種の開発が可能になる。
この方法では従来の品種改良と異なり遺伝子の分析で選抜を正確にできるため
改良の期間を大幅に短縮できるという。
(農業生物資源研究所 山本敏央さん)
「10年以上かかると言われてきた品種改良の機関を半分
3分の1にすることも決して不可能ではないと考えています。
非常に日本の農業にとって役にたつと思っています。」
国がゲノム育種を進めるのには大きな理由がある。
世界中でのコメの取引量が急増。
1990年と比べて約3倍に拡大している。
日本が世界のコメと対抗するため今年 生産コストを4割削減する目標を定め
新品種の開発を本格的に始めたのである。
(農林水産省 農林水産技術会議事務局 中谷誠さん)
「おいしいコメを安く作れるようにするのは非常に重要な課題と思っています。
新品種をどんどん開発していくことが必要。」
いま生産コストを下げようと改良が進められているのがコシヒカリ。
味の良いコシヒカリが低コストでできれば高い競争力を持つと考えられているからである。
実はコシヒカリは栽培に手間がかかるとされている。
倒れやすくコメの病気いもち病に弱く高温障害で米が白く濁ってしまうなどの弱点を抱えている。
国が集めた遺伝子情報をもとに米の開発を進めている富山県。
(富山県農林水産総合技術センター 蛯谷武志さん)
「これが開発した倒れなくていもち病に強いコシヒカリ富筑SDBLという系統。」
倒れにくい遺伝子と病気に強い遺伝子の両方を持ったコシヒカリがすでに出来ている。
いまそれに高温障害になりにくい遺伝子を持った遺伝子をかけあわせようとしている。
「一株一株の遺伝情報を示していまして
高温障害を軽減する遺伝子を持つ親です。」
“ハバタキ”という品種がコシヒカリの高温障害を軽減する遺伝子を持つことが特定られている。
実際に自然交配させ選抜する作業を進めている。
(富山県農林水産総合技術センター 蛯谷武志さん)
「実際のコシヒカリよりもレベルアップしたものを作りたい。
コシヒカリを作りやすくしてよりおいしく出来ると思っています。」
ゲノム育種による新品種の開発は他にも
コメの粒を20%増やす遺伝子を持つ品種をコシヒカリを交配させて
収穫量が増やせるか試験を進めている。
穂の出る時期を調整する遺伝子と交配させて収穫時期をずらす試験も行われている。
収穫のときに一度にかかる人手や機械を少なくすることができ
コストの削減につながるのではないかと期待されている。
ゲノム育種はあくまでもコメの自然交配で品種を開発するもので
遺伝子組み換えとは異なる。
今年度 全国10以上の農業試験場でこの手法が導入されるということである。