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イギリス待望のロイヤルベビー

2013-07-16 12:22:08 | 海外ネットワーク
7月14日 NHK海外ネットワーク

ロイヤルベビーの誕生が間近とみられていて国民の期待が日に日に高まっているイギリス。
生まれてくる子供はウイリアム王子とキャサリンさんの第一子。
イギリスでは王位継承は年長の男子が優先されるというこれまでの法律が今年4月に改正された。
今回生まれるウイリアム王子の子どもが性別にかかわらず王位をつぐことになったのである。
現在の君主はエリザベス女王。
王位継承順位は女王の長男のチャールズ皇太子が1位。
皇太子とダイアナ元皇太子妃の長男のウイリアム王子が2位。
そうして今回生まれてくる子どもが継承順位3位となる。
発表されている予定日は今月半ばだが13日だという未確認情報が広がって
すでに先週からイギリスはもとより世界中からメディアが
少しでも良い撮影場所を確保しようと集まり始めた。
ダイアナ元皇太子妃がウイリアム王子を生んだ病院の出入り口は
多くのカメラが向いている方向にある。
高度な医療設備や質の高いサービスでも知られている。
病院のホームページなどによると
部屋には冷蔵庫やテレビが備えられているほかインターネットも利用でき
無事に出産を終えた後にはワインやシャンパンで乾杯できるサービスも提供されるということである。
イギリスではロイヤルベビーの誕生前から国民が大変な期待を寄せている。

ロンドン市内のベビー服店ではロイヤルベビーに合わせてデザインされた赤ちゃん服の売り上げが好調。
店を訪れるお母さんたちの関心も高まる一方である。
「雑誌でずっと見ていてとっても気になっている。」
「同じ時期に私も出産なのでとてもうれしい。」
菓子メーカーはベビー用品をかたどったロイヤルベビービスケットの生産を始めた。
出産予定の今月に入り関連商品の売れ行きは急増。
経済効果はイギリス全体で360億円にのぼるという試算もある。
(菓子メーカー経営者)
「ビスケットの形に赤ちゃんのデザインをたくさん取り入れている。
 特にロイヤルベビーらしくするため色もシルバーを多く使っている。」
マスコミ報道も過熱している。
王室グッズのコレクターとして有名な女性もテレビにくぎ付けになっていた。
この女性が30年かけて集めたグッズは約1万点。
最近増えているのがウイリアム王子のグッズである。
コレクションの数はさらに増えることになると赤ちゃんの誕生に期待している。
(マーガレット・タイラーさん)
「赤ちゃん関連グッズをもっとおけるよう新しいテーブルを作ってもらった。
 お2人は美男美女だからとってもかわいい赤ちゃんになる。」
賭け事が公に認められているイギリスでは赤ちゃんの名前も賭けの対象。
人気なのはエリザベス女王のミドルネームのアレクサンドラ。
ダイアナも上位に。
さらには進学する大学など遠い将来のことまで賭けの対象になっている。
(賭けを主催する会社 広報担当者)
「みんなイギリスが大好きだからロイヤルベビー誕生を楽しみにしている。」

ウイリアム王子とキャサリンさんは一昨年結婚した。
キャサリンさんは一般家庭出身。
将来の国王の結婚相手としては約350年ぶりといわれている。
結婚後特に注目の的となったのがファッション。
大学卒業後ファッション業界で働いていた経験を生かし
気品を感じさせる装いだと評判である。
庶民的なブランドの服も上手く着こなす。
約6,000円のワンピースはキャサリンさんが着たことですぐに売り切れた。
気取らない姿がイギリス国民の共感を呼んでいる。
一方 夫のウイリアム王子。
1982年 チャールズ皇太子とダイアナ妃の長男として誕生した。
しかし14歳の時に両親が離婚。
さらにその翌年 ダイアナ妃は交通事故で亡くなってしまう。
やがてその王子の心の支えになっていったのが大学時代に知り合ったっキャサリンさんだった。
(ウイリアム王子)
「お互いユーモアのセンスがあり一緒にいてとても楽しい。」
(キャサリンさん)
「いい時も大変な時もいつも私のそばにいてくれる。」
家族のことでつらい思いをしたからこそウイリアム王子は子育てへの思い入れがある
と専門家は分析している。
(王室関係の雑誌編集長 イングリット・スワードさん)
「王子はキャサリンさん一家が休暇の際に一緒に出かけたりする様子を見て
 将来子どもができた時はこうした温かい家庭環境で育てていこうと決めたと思う。」
子育てに向けてケンジントン宮殿は現在改装中。
ここで二人がどのような子育てをするのか関心を呼んでいる。
夫妻は王室伝統の乳母に任せるのではなく
出来るだけ自分たちの手で子どもを育てようとしていると伝えられている。
ウイリアム王子は出産に立ち会うため軍の任務を2週間休むことにしており
将来の国王が子どものおむつを替える時代になったとも言われている。
子どもを抱える若い世代も好意的に受け止めている。
(王室関係雑誌編集長 イングリット・スワードさん)
「2人は昔ながらの伝統的王室でなく
 国民により近い現代の王室を象徴することになると思う。
 国民は2人をきっと自分のともだちのように親しく感じるのでは。」
2人の子育てが伝統のイギリス王室にどんな風を吹き込むのか注目される。

ロイヤルベビーが誕生すればその連絡は
エリザベス女王やキャメロン首相などまずごく一部の人に伝えられるとみられる。
そのあと赤ちゃんが生まれた日時や性別・母親の体調・医師がサインした書面が
病院からバッキンガム宮殿に車で運ばれる。
その書面は宮殿の正門前に掲げられることになっていて
そこで初めて王子か王女か広く明らかにされる。
名前は過去現在を問わず良く知られた王室のメンバーからとられるのではという見方がある。
その場合エリザベスやダイアナのような最近の名前にはしないだろうとも言われている。
またミドルネームにはキャサリンさんの家族の名前が使われる可能性もあるということである。
最終的にはウイリアム王子夫妻の考え方のようである。
以前は赤ちゃんの名前は政治家などとも相談しながら決められることもあったというが
今は夫妻の考えが最優先される。
赤ちゃんの誕生とともにイギリス国民の王室への関心が
今まで以上に高まることになりそうである。






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リチウムイオン電池 加速するビジネス最前線

2013-07-16 08:44:53 | ビズ プラス
7月14日 Bizプラス サンデー

リチウムイオン電池といえば日本メーカーが世界で初めて量産化した。
携帯電話や電子機器などの小型化・モバイル化に役立ってきた。
そのリチウムイオン電池の需要がいま大型の機械や電力施設などの分野でも急速に高まっている。
民間のシンクタンクによるとリチウムイオン電池の市場は
2020年に世界で4兆円まで膨らむとみられている。
大型機械やインフラで求められるのが耐用年数の長期化
つまり長寿命化
これまで2~3年程度だったリチウムイオン地の寿命だが中には10年を超えるものが出てきた。

神奈川県にある独立行政法人 海洋研究開発機構。
深海に眠る希少資源や地震のメカニズムを調べるための探査機の開発に取り組んでいる。
探査機の心臓部にはリチウムイオン電池が組み込まれている。
開発機構を電池メーカーの営業マンが訪ね長寿命のリチウムイオン電池を売り込んだ。
これまで開発機構が使っていた電池は3年ほどで交換する必要があった。
一方この電池は寿命10年。
(電池メーカー営業担当者)
「今まで電池は交換するイメージが強かったが
 機械の寿命の中で1回交換すればいい。
 そういう電池をいま目指している。」
寿命が延びれば交換に必要なコストが最大で8割削減できると開発機構では見込んでいる。
(海洋研究開発機構 吉田弘さん)
「電池を交換すると電池の費用のみならず探査機を解体して組み立てる費用もかかる。
 長寿命で大きなコストが削減できるのですばらしい。」
長寿命の電池を売り込んだのは従業員約100人の電池メーカー エナックス。
当初は電気自動車などに使うリチウムイオン電池を開発していたが
大手メーカーや海外メーカーとの競争が激化し
産業機械などに使う大型のリチウムイオン電池に活路を求めた。
(エナックス 三枝雅貴社長)
「最低限クリアすべきは長寿命。
 市場の動きは長寿命。
 産業機器分野への展開。」
まず手掛けたのが電池に使う材料の見直しである。
リチウムイオン電池は充電したり放電したりする際に
リチウムイオンが+極と-極の間を行き来して電流が発生する。
しかしこの行き来によって電極が劣化し性能が落ちる。
そのためこの会社では頑丈なリン酸鉄を電極に使うことで劣化を抑えることにした。
この会社にとってリン酸鉄を使うのは初めてである。
最も効果的に伸ばすような電極を作るために1年間試行錯誤を繰り返してきた。
こうして今年4月 フル充電フル放電を10年間繰り返してもほとんど劣化しないという
リチウムイオン電池の完成にこぎつけた。
フォークリフトやエレベーターなどのメーカーから引き合いが相次いでいる。
(エナックス 三枝雅貴社長)
「携帯電話と違って2~3年ではなく
 一度組み込むとその機会とともに生きる。
 10年以上の寿命がなければならない。
 市場に合った電池を作っていくそういう時代になっている。」

大手メーカーも長寿無用電池の開発を強化している。
三菱重工業が開発したリチウムイオン電池は20年の長寿命が見込めるとしている。
この電池をつなぎ合わせて使うことで大量の電気をためることができる。
100世帯が1日で使う電気をまかなえるというコンテナは200個の電池をつなぎ合わせている。
東日本大震災のあと需要が高まった非常用の電源や
自然エネルギーに対応した蓄電池としての活用が期待されている。
(三菱重工業 リチウム二次電池室 久留長生次長)
「今後日本 世界中でシステムが実用化されると期待。
 長寿命化も絶対に必要な条件。
 その一点で事業化を進めたい。」

国も長寿命電池の開発を後押ししている。
4年前から京都大学に大手自動車メーカーなど13社の研究者が集まり
プロジェクトが進められている。
さらに長い寿命のリチウムイオン電池を開発しようというのである。
国の研究機関から210億円の予算が投じられる見込みである。
(NEDO 諸住哲さん)
「電池は世界的に市場拡大するとみられるので大きく肩入れをしている。
 産業構造の変化を見据えて新産業を育てるのが国の大きな戦略。」


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