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ブータン政権交代へ “幸せの国”で何が

2013-07-17 08:01:24 | 報道/ニュース
7月14日 ニュース7

一昨年11月 国賓として来日したブータン国王夫妻。
ワンチュク国王は幸せについてこう話していた。
(ブータン ワンチュク国王)
「私たちの世代は真の発展とは何かを考え直すことが求められている。」
ヒマラヤ山脈のふもとに位置するブータン。
国民の豊かさを図る目安としてGNH国民総幸福というユニークな指標を打ち出している。
過去の調査で国民の97%が「幸せ」と回答していることから“幸せの国”とも称されている。
そのブータンできのう投票が行われた下院にあたる国民議会の選挙。
(14日 選挙管理委員会の委員長)
「野党・国民民主党が32議席を獲得した。」
選挙前わずか2議席だった野党の国民民主党が47議席中32議席を獲得。
この結果国民民主党の党首が次の首相に選ばれるものとみられていて
2008年に議会制民主主義に基づく立憲君主制に移行してから
初めて政権交代が実現することになった。
今回なぜ政権交代という事態になったのか。
理由のひとつはブータンの一に関係している。
インドと中国という2つの大国に挟まれているブータン。
従来からインドとの結びつきが強く街中ではインド製品が多くみられる。
貿易では輸出・輸入いずれも75%以上がタイ・インド。
経済はインドに大きく依存している。
一方の中国は国交はないが
去年 当時のブータンの首相が中国の当時の温家宝首相と会談するなど
独自の外交の動きを強めている。
こうしたなか選挙を前にした先月
インドがブータンに輸出する燃料などの補助金を打ち切った。
領土問題をめぐって中国と対立するインドが
外交で独自の動きをするブータンに不快感を示す狙いがあったのではないかという見方も出ている。
これを受けてブータン国内の燃料価格が高騰。
野党の地すべり的な勝利の一因になったとみられている。
また急激な都市化に伴い都市部と農村部の格差や
若者の就職難といった新たな問題が起きていることも与党への反発につながった。
ただ選挙で勝利した国民民主党もGNH国民総幸福の理念を推進する立場に変わりはなく
大きな政策の変更はないものとみられる。
 
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