日暮しの種 

経済やら芸能やらスポーツやら
お勉強いたします

アウトレイジ

2013-07-07 09:24:17 | DVD
  
  製作年:2010年
  製作国:日本

  監督:北野武
  脚本:北野武
  撮影:柳島克己
  音楽:鈴木慶一
  出演:ビートたけし、椎名桔平、加瀬亮、小日向文世、北村総一朗、塚本高史、
     板谷由夏、中野英雄、杉本哲太、石橋蓮司、三浦友和

  北野武監督がヤクザ社会を舞台に
  豪華キャストの共演で描くバイオレンス・エンタテインメント。
  ヤクザ社会での生き残りを賭けた組同士のドンパチ、
  裏で渦巻く悲喜こもごもの権力争いの行方を過激な暴力描写によって紡ぎ出す。
                                  (THUTAYA)
コメント

大統領就任から1年 エジプトは今

2013-07-07 08:16:57 | 海外ネットワーク
6月30日 NHK海外ネットワーク

エジプト カイロの街角で最近よく目にするようになったプラカード。
「ムスリム同胞団」に反対ならクラクションを鳴らそう
大統領の出身母体であるイスラム組織「ムスリム同胞団」に抗議しようと呼びかけている。
「大勢がムスリム同胞団に反対している。」
しかしモルシ大統領は強気の姿勢を崩していない。
(エジプト モルシ大統領)
「経済成長には社会の安定が欠かせない。
 混乱は反対派のデモのせいだ。」
強気の背景にあるのは
イスラム教を前面に押し出して国民に深く浸透したムスリム同胞団の存在である。
選挙では勝利の原動力となり政府や議会の支配を実現した今
さらに存在感を増している。
(大統領支持派)
「われわれがこの国の多数派だ。」
「気に入ろうと気に入るまいとエジプトは永遠にイスラム国家だ。」
イスラム勢力の拡大は芸術の世界にも影響を与えている。
カイロ中心部にあるオペラハウス。
ここで活動するカイロ国立オペラバレエ団のハニー・ハッサンさん(33)。
ハッサンさんは中心メンバーとして数々の舞台に立ってきた。
しかしこの1年は公演回数が半減。
ハッサンさんはイスラム勢力から圧力がかかったと考えている。
(カイロ国立オペラバレエ団 ハニー・ハッサンさん)
「物語に沿った衣装
 白鳥の湖なら足のラインが出るスカートが必要。
 イスラム勢力はそれが気に入らないのだ。」
肌を露出するバレエの衣装がイスラムの教えに反するというのである。
ハッサンさんとともにバレエ団の発展に尽力してきたオペラハウスの総合監督も突然解任された。
このままでは芸術自体がなくなってしまう。
ハッサンさんは他のアーティストとともに抗議集会を開いた。
(ハニー・ハッサンさん)
「イスラム勢力は文化や芸術を奪おうとしている。
 だから芸術を守るために戦う。」
エジプトの基幹産業である観光産業でもイスラム勢力の拡大に懸念が強まっている。
中部のルクソールは古代の遺跡が日本をはじめ世界中の観光客を引きつける。
6月 モルシ大統領がある人物をルクソールの知事に任命したことが衝撃を広めた。
ムバラク政権下の1997年
ルクソールの古代神殿の見物に訪れていた観光客をイスラム過激派が襲撃。
日本人を含む50人以上が犠牲になった。
新たに任命された知事は当時 この過激派のメンバーだったのである。
日本語のガイドとして現場に居合わせたヤセル・ムスタファさん(41)は
無残に殺されていった人たちのことを忘れることができない。
(ムスタファさん)
「今も心の中に大きな傷が残っている。
 新婚さん イギリス人の4歳の子ども 75歳のスイス人のおばあさん
 まだみんなのことを今も覚えている。」
テロ組織のメンバーだった人物をなぜ知事に任命するのか。
事件のあと観光客が大幅に減り大打撃を受けた観光業者たちは猛反発した。
ムスタファさんはモルシ大統領がイスラム勢力ばかりを優遇し
国全体のイスラム化を推し進めようとしているのではないかと懸念を深めている。
(ムスタファさん)
「モルシ大統領は自分の仲間だけ舞台に出していて
 他の人たちの意見を無視している。」
去年 モルシ大統領に投票した人たちにも失望が広がっている。
その最大の原因は経済の低迷である。
サミール・ハッサンさん(29)もそのひとりである。
ジャガイモやブドウはこのひと月で価格が倍になった。
この1年 生活は締めつけられる一方。
暮らしの改善を公約としていたモルシ大統領に裏切られたと感じている。
(サミール・ハッサンさん)
「食べ物や雇用の確保が大統領や首相の責任じゃないですか。」
サミールさんは今年1月には結婚を予定していたが
物価の高騰で新居となるアパートや結婚式にあてる資金をためることができず
延期せざるを得なかった。
結婚してようやく一人前の男性として扱われる風習が根強いエジプト。
いまサミールさんのように尊厳を傷つけられたと感じる若者が少なくない。
(サミール・ハッサンさん)
「経済が安定しアパートが飼えると期待していたのだが
 ムバラク政権の時代よりいまのモルシ政権はひどい状況だ。」
モルシ大統領では国がだめになってしまう。
大統領の辞任と早期の選挙を求める署名活動にサミールさんも参加している。
普段はデモに参加しない人たちの声も集め政府に突き付けるのが狙いである。
活動は急速に支持を集め
この2か月間で国民の4分の1にあたる2,200万人の署名が集まった。
(サミール・ハッサンさん)
「若者はひどい目に合っている。
 私も結婚できなくなった。
 モルシ大統領をやめさせるまで戦う。」

反大統領派の若者たちは大統領に対する不満が高まっている今が退陣に追い込むチャンスだと
徹底的に抗議行動を続ける構えである。
一方でモルシ大統領はあくまでも強気である。
モルシ大統領の出身母体であるムスリム同胞団は
独裁政権のもとで弾圧を受けながらも貧困層への福祉活動を行い国民に深く浸透している。
その固い支持がモルシ大統領の自信につながっているのである。
とはいえ今回の混乱が拡大し長引くのであれば経済はさらに大きな打撃を受け
支持基盤が揺らぐことにもなりかねない。
この数日の間に各地で起きた反大統領派と大統領支持派の衝突ですでに死者も出ている。
対立がもはや修復できないほどに深まるなかどう事態を収拾するのか。
就任から1年を迎えたモルシ大統領は大きな試練に直面している。

コメント