9月22日 NHK海外ネットワーク
22日まで開かれていた東京ゲームショウに
今年は過去最多の352社が世界各国から参加した。
世界規模で成長を続けるゲーム業界で今 意外な国が注目を集めている。
(カナダに進出 ゲーム会社 担当者)
「ゲーム作りにいい環境がそろっているのでいろんな会社がバンクーバーに来ている。
刺激的な街だと思う。」
カナダ西海岸のバンクーバーはアメリカのハリウッドにも近く“ハリウッド・ノース”と呼ばれている。
もともとハリウッド映画の製作下請け会社が多く
エンターテインメント業界に携わる優秀な人材が集まりやすい地域だった。
カナダ政府は成長著しいゲーム関連産業を国の基幹産業にしようと取り組み成果を上げている。
カナダのゲーム業界で働く人の数は年々増え続け
今ではアメリカ、日本に次いで世界第3位となっている。
アメリカで開かれたゲーム関連のイベント。
カナダ政府は各国のゲーム会社への誘致活動を盛んに行っている。
この日は総領事自らが足を運んだ。
(サンフランシスコ総領事)
「ドイツの方ですよね。
ビジネス環境が整っていて研究開発にぴったりです。
税制面でもお得です。」
カナダでは人件費の最大4割までを州が負担する制度があり海外の企業の進出が相次いでいる。
いち早く進出したアメリカのゲーム会社。
この会社が開発したサッカーゲームのこれまでのシリーズは世界中で6,000億円の大ヒットになった。
特徴は選手の動きのリアルさである。
特殊な機械でサッカー選手の動きのデータをとり体の使い方や体重のかけ方を細かく分析し
世界の一流選手のダイナミックな動きが表現されている。
ゲームの成功の秘けつは移民の国カナダならではの多国籍の開発チームである。
20か国の出身者から成るこのチームはそれぞれの文化や得意分野が開発に役立った。
細やかで正確な映像表現で力を発揮したのは日本のゲーム業界で数多くの経験を積んできた日本人。
そしてサッカーが盛んなイギリスやスペインのメンバーが国ごとのプレーの特色を議論。
世界33リーグ、600を超えるチームのプレースタイルを忠実に再現した。
(イギリス人開発者)
「個々では当たり前のように日本語やスペイン語、英語で会話が行われている。
それぞれの国の文化がゲーム作りに色濃く反映されている。」
(エレクトロニック・アーツ・カナダ 開発チームのリーダー 牧田和也さん)
「とんでもないアイデアが出たりするのはこういう環境だからなので
この環境で作れるのはすごく大きなメリットだと思う。」
日本企業の間でもカナダを足掛かりに世界に進出しようと言う動きが出てきている。
大手ゲーム会社 バンダイナムコスタジオで開発を反とする斎藤直宏さん。
バンダイナムコスタジオは8月 バンクーバーに開発拠点を設けた。
日本のゲーム市場は今後 大きな成長が見込めないとからカナダを含む北米の市場をターゲットにしている。
スマートフォンが普及するなか
北米でも人気の携帯端末用のゲーム開発を進めていきたいというねらいである。
(バンダイナムコスタジオ バンクーバー丹東 斎藤直宏さん)
「日本の市場は非常に大きいが限られている。
より成功を求めて北米市場をターゲットにしたい。」
斎藤さんたちが目をつけたのが地元の大学院。
この大学院はゲーム開発を専門的に学んでもらおうと州政府から40億円余の出資を受けて設立された。
カナダでは行政と教育機関、企業が連携してゲーム業界の即戦力となる人材を育成しているのである。
海外ではどのようなゲームが売れるのか
どんなキャラクターが好まれるのか。
斎藤さんたちは大学院生のチームにスマートフォン用のゲームのアイデアを出してほしいと依頼した。
「そばかすをいれるのはどう?」
「求められているのは一般の人に受け入れられる西洋風キャラクターだ。
年配の人にも若い人にも人気が出るようにしないと。」
3か月にわたって検討を続けた大学院生たちは出来上がったゲームを披露した。
ゲームは音符を同じ色のライン上に正しく移動させると音楽が奏でられるというもの。
メロディを奏でる吟遊詩人の主人公は表情豊かで親しみやすいキャラクターを目指した。
スマートフォンを使って簡単に楽しめるゲームを考えてほしいと言うリクエストに
大学院生たちは答えてくれた。
斎藤さんは大きな手ごたえを感じた。
今後もカナダでアイデアや人材を発掘し北米市場への本格的な参入を目指すことにしている。
(斎藤直宏さん)
「大学院生たちはアイデアの幅の広さが非常に魅力的です。
企業と一体となっていい人材を教育するベースがある。
そこに入ることによっていい仕事ができるのではないか。」
整った環境と有望な人材が魅力的で大きな会社が集まるカナダ。
世界のゲーム業界の一大拠点として存在感を高めている。
22日まで開かれていた東京ゲームショウに
今年は過去最多の352社が世界各国から参加した。
世界規模で成長を続けるゲーム業界で今 意外な国が注目を集めている。
(カナダに進出 ゲーム会社 担当者)
「ゲーム作りにいい環境がそろっているのでいろんな会社がバンクーバーに来ている。
刺激的な街だと思う。」
カナダ西海岸のバンクーバーはアメリカのハリウッドにも近く“ハリウッド・ノース”と呼ばれている。
もともとハリウッド映画の製作下請け会社が多く
エンターテインメント業界に携わる優秀な人材が集まりやすい地域だった。
カナダ政府は成長著しいゲーム関連産業を国の基幹産業にしようと取り組み成果を上げている。
カナダのゲーム業界で働く人の数は年々増え続け
今ではアメリカ、日本に次いで世界第3位となっている。
アメリカで開かれたゲーム関連のイベント。
カナダ政府は各国のゲーム会社への誘致活動を盛んに行っている。
この日は総領事自らが足を運んだ。
(サンフランシスコ総領事)
「ドイツの方ですよね。
ビジネス環境が整っていて研究開発にぴったりです。
税制面でもお得です。」
カナダでは人件費の最大4割までを州が負担する制度があり海外の企業の進出が相次いでいる。
いち早く進出したアメリカのゲーム会社。
この会社が開発したサッカーゲームのこれまでのシリーズは世界中で6,000億円の大ヒットになった。
特徴は選手の動きのリアルさである。
特殊な機械でサッカー選手の動きのデータをとり体の使い方や体重のかけ方を細かく分析し
世界の一流選手のダイナミックな動きが表現されている。
ゲームの成功の秘けつは移民の国カナダならではの多国籍の開発チームである。
20か国の出身者から成るこのチームはそれぞれの文化や得意分野が開発に役立った。
細やかで正確な映像表現で力を発揮したのは日本のゲーム業界で数多くの経験を積んできた日本人。
そしてサッカーが盛んなイギリスやスペインのメンバーが国ごとのプレーの特色を議論。
世界33リーグ、600を超えるチームのプレースタイルを忠実に再現した。
(イギリス人開発者)
「個々では当たり前のように日本語やスペイン語、英語で会話が行われている。
それぞれの国の文化がゲーム作りに色濃く反映されている。」
(エレクトロニック・アーツ・カナダ 開発チームのリーダー 牧田和也さん)
「とんでもないアイデアが出たりするのはこういう環境だからなので
この環境で作れるのはすごく大きなメリットだと思う。」
日本企業の間でもカナダを足掛かりに世界に進出しようと言う動きが出てきている。
大手ゲーム会社 バンダイナムコスタジオで開発を反とする斎藤直宏さん。
バンダイナムコスタジオは8月 バンクーバーに開発拠点を設けた。
日本のゲーム市場は今後 大きな成長が見込めないとからカナダを含む北米の市場をターゲットにしている。
スマートフォンが普及するなか
北米でも人気の携帯端末用のゲーム開発を進めていきたいというねらいである。
(バンダイナムコスタジオ バンクーバー丹東 斎藤直宏さん)
「日本の市場は非常に大きいが限られている。
より成功を求めて北米市場をターゲットにしたい。」
斎藤さんたちが目をつけたのが地元の大学院。
この大学院はゲーム開発を専門的に学んでもらおうと州政府から40億円余の出資を受けて設立された。
カナダでは行政と教育機関、企業が連携してゲーム業界の即戦力となる人材を育成しているのである。
海外ではどのようなゲームが売れるのか
どんなキャラクターが好まれるのか。
斎藤さんたちは大学院生のチームにスマートフォン用のゲームのアイデアを出してほしいと依頼した。
「そばかすをいれるのはどう?」
「求められているのは一般の人に受け入れられる西洋風キャラクターだ。
年配の人にも若い人にも人気が出るようにしないと。」
3か月にわたって検討を続けた大学院生たちは出来上がったゲームを披露した。
ゲームは音符を同じ色のライン上に正しく移動させると音楽が奏でられるというもの。
メロディを奏でる吟遊詩人の主人公は表情豊かで親しみやすいキャラクターを目指した。
スマートフォンを使って簡単に楽しめるゲームを考えてほしいと言うリクエストに
大学院生たちは答えてくれた。
斎藤さんは大きな手ごたえを感じた。
今後もカナダでアイデアや人材を発掘し北米市場への本格的な参入を目指すことにしている。
(斎藤直宏さん)
「大学院生たちはアイデアの幅の広さが非常に魅力的です。
企業と一体となっていい人材を教育するベースがある。
そこに入ることによっていい仕事ができるのではないか。」
整った環境と有望な人材が魅力的で大きな会社が集まるカナダ。
世界のゲーム業界の一大拠点として存在感を高めている。