10月13日 海外ネットワーク
投資目的の資産としてだけではなくアクセサリーなど身につけるものとして
金はインドの人たちの生活に欠かせない。
「金を身につけると女はますますきれいになる。
だから私たちは金が大好き。」
インドは世界でも1,2位を争う金の輸入国。
去年1年間にインドの国民が飼った金の量は864トン。
日本の110倍にのぼる。
インドでは農村部に行くと銀行がないということもあり金の多くが各家庭に保管されていて
これを足し合わせると2万500トンにもなるといわれている。
タンス預金ならぬ膨大なタンス金が家の中に眠っているということになる。
金が身近にあるインドの人たちだが今年はちょっと様子が違うようである。
10月はじめ インドの人たちが待ちに待ったシーズンが幕を開けた。
ヒンズー教の神々に感謝する祭りが始まった。
インドではこのあと12月まで様々な祭りが続く。
毎年この時期は幸運を呼び込むとして金でできた品を買う人たちでにぎわう。
しかし今年は宝飾店もがらんとしている。
国内の市場に出回る金の量が大幅に減り金の値段が高騰したためである。
半年で20%も値上がりした。
「金は高くなり過ぎたので買うのをあきらめた。」
金が出回らなくなったのはインド政府が撮った経済政策のためである。
インドはもともと貿易など外国との取引が赤字だった。
特に海外から輸入する原油と金が赤字の原因である。
金はぜいたく品でありながら全輸入量の10%を占めている。
この赤字はこれまでは
アメリカの量的緩和政策の影響で海外からの投資マネーがインドに流れ込んでいたため補うことができていた。
しかし今年5月 アメリカが政策の見直しを示唆するとその投資マネーが一気に引き上げ補うことが難しくなった。
これ以上赤字を拡大できないインド政府は金に目をつけ
高い関税をかけるなどして事実上の輸入制限に踏み切った。
そして8月には金がほとんど入ってこなくなった。
これまで金の加工で生計を立ててきた1000万人の宝飾品業界は大きな打撃を受けている。
(全インド宝石・貴金属行連盟 ハレシュ・ソニ会長)
「今年は異常だ。
とにかく我々はこの業界を守り抜かなければならない。」
業界では生き残りをかけたさまざまな対策を取り始めた。
対策その1 眠れる金を掘り起こせ
この宝飾店では市場に金が出回らないことから中古アクセサリーの買い取りに力を入れ始めた。
家庭に大量に眠っている金いわゆるタンス金を掘り起し新しいアクセサリーを作って売ろうという戦略である。
(宝石店店主)
「金はインド人の伝統や文化の一部だ。
不景気でも乗り越える手段を考えなければならない。」
さらに業界が打ち出したのがこのアクセサリー。
対策その2 金の節約で活路を
一見 普通のネックレスに見えるが金のパーツは内側が空っぽである。
アクセサリーの見栄えはこれまで通り。
しかし金の使用料はできるだけ少なくしようというのである。
普通のアクセサリーに比べ加工に手間がかかるが値段が安い分消費者に受け入れられるのではと期待している。
金のアクセサリーがなくてもお祭り気分は存分に楽しみたい。
そんな人には
対策その3 見た目だけでも・・・
真ちゅうに金メッキを施したアクセサリー。
純金製だと30万円以上はするネックレスが金メッキのものはたった2400円で買えるというので
お手ごろ感が客に人気である。
(店主)
「金の価格が高くなったのでみんな金メッキのアクセサリーを買っていく。
売り上げは去年の20倍。」
ニューデリーで開かれた結婚式。
きらびやかに着飾った花嫁。
そしてお祝いに集まった女性たちのアクセサリーも金メッキ。
金が高くてもやっぱりきらびやかに飾り立てたいという気持ちが表れている。
「私のように金メッキをつけている人もいるけど
自分の結婚式では本物の金を身につけたい。」
インド政府が行った金の輸入規制によって9月の貿易赤字は67億ドル。
この2年半で最も低い額に抑えられたということである。
高い経済成長が続いてきたインドだがその勢いにはいま陰りが見え始めている。
インド政府は経済西洋のペースを取り戻すためには貿易などの収支を改善することが急務だとしていて
金だけではなく石油についても国民に効率的な利用を今呼びかけている。
投資目的の資産としてだけではなくアクセサリーなど身につけるものとして
金はインドの人たちの生活に欠かせない。
「金を身につけると女はますますきれいになる。
だから私たちは金が大好き。」
インドは世界でも1,2位を争う金の輸入国。
去年1年間にインドの国民が飼った金の量は864トン。
日本の110倍にのぼる。
インドでは農村部に行くと銀行がないということもあり金の多くが各家庭に保管されていて
これを足し合わせると2万500トンにもなるといわれている。
タンス預金ならぬ膨大なタンス金が家の中に眠っているということになる。
金が身近にあるインドの人たちだが今年はちょっと様子が違うようである。
10月はじめ インドの人たちが待ちに待ったシーズンが幕を開けた。
ヒンズー教の神々に感謝する祭りが始まった。
インドではこのあと12月まで様々な祭りが続く。
毎年この時期は幸運を呼び込むとして金でできた品を買う人たちでにぎわう。
しかし今年は宝飾店もがらんとしている。
国内の市場に出回る金の量が大幅に減り金の値段が高騰したためである。
半年で20%も値上がりした。
「金は高くなり過ぎたので買うのをあきらめた。」
金が出回らなくなったのはインド政府が撮った経済政策のためである。
インドはもともと貿易など外国との取引が赤字だった。
特に海外から輸入する原油と金が赤字の原因である。
金はぜいたく品でありながら全輸入量の10%を占めている。
この赤字はこれまでは
アメリカの量的緩和政策の影響で海外からの投資マネーがインドに流れ込んでいたため補うことができていた。
しかし今年5月 アメリカが政策の見直しを示唆するとその投資マネーが一気に引き上げ補うことが難しくなった。
これ以上赤字を拡大できないインド政府は金に目をつけ
高い関税をかけるなどして事実上の輸入制限に踏み切った。
そして8月には金がほとんど入ってこなくなった。
これまで金の加工で生計を立ててきた1000万人の宝飾品業界は大きな打撃を受けている。
(全インド宝石・貴金属行連盟 ハレシュ・ソニ会長)
「今年は異常だ。
とにかく我々はこの業界を守り抜かなければならない。」
業界では生き残りをかけたさまざまな対策を取り始めた。
対策その1 眠れる金を掘り起こせ
この宝飾店では市場に金が出回らないことから中古アクセサリーの買い取りに力を入れ始めた。
家庭に大量に眠っている金いわゆるタンス金を掘り起し新しいアクセサリーを作って売ろうという戦略である。
(宝石店店主)
「金はインド人の伝統や文化の一部だ。
不景気でも乗り越える手段を考えなければならない。」
さらに業界が打ち出したのがこのアクセサリー。
対策その2 金の節約で活路を
一見 普通のネックレスに見えるが金のパーツは内側が空っぽである。
アクセサリーの見栄えはこれまで通り。
しかし金の使用料はできるだけ少なくしようというのである。
普通のアクセサリーに比べ加工に手間がかかるが値段が安い分消費者に受け入れられるのではと期待している。
金のアクセサリーがなくてもお祭り気分は存分に楽しみたい。
そんな人には
対策その3 見た目だけでも・・・
真ちゅうに金メッキを施したアクセサリー。
純金製だと30万円以上はするネックレスが金メッキのものはたった2400円で買えるというので
お手ごろ感が客に人気である。
(店主)
「金の価格が高くなったのでみんな金メッキのアクセサリーを買っていく。
売り上げは去年の20倍。」
ニューデリーで開かれた結婚式。
きらびやかに着飾った花嫁。
そしてお祝いに集まった女性たちのアクセサリーも金メッキ。
金が高くてもやっぱりきらびやかに飾り立てたいという気持ちが表れている。
「私のように金メッキをつけている人もいるけど
自分の結婚式では本物の金を身につけたい。」
インド政府が行った金の輸入規制によって9月の貿易赤字は67億ドル。
この2年半で最も低い額に抑えられたということである。
高い経済成長が続いてきたインドだがその勢いにはいま陰りが見え始めている。
インド政府は経済西洋のペースを取り戻すためには貿易などの収支を改善することが急務だとしていて
金だけではなく石油についても国民に効率的な利用を今呼びかけている。