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牛乳飲めない人にも注目 ヤギミルク

2016-10-28 07:15:00 | 報道/ニュース

10月6日 おはよう日本


高知県南国市の牧場。
約70頭のヤギを飼育している。
牧場主の川添健太郎さんは
牛乳アレルギーのある人でもヤギのミルクなら飲める可能性があると知り
ヤギの飼育に力を入れている。
独特のにおいがあるヤギのミルクを飲みやすくするため
エサを工夫。
無農薬で栽培した牧草にコメを混ぜるという独自の方法を編み出したことで
ミルクの臭みが消え飲みやすくなったと言う。
(川添健太郎さん)
「おいしいが前提だが
 そのうえで例えば健康にいいとか
 アレルギーが少ないということが付加価値としてあれば
 自信を持って勧められるので
 皆さん飲んでいただきたい。」
なぜ牛乳アレルギーのある人でもヤギのミルクなら飲める可能性があるのか。
宮崎大学農学部の川原聡教授は
秘密は含まれる成分にあるという。
ヤギのミルクと牛乳を比較する実験。
「ミルクの主成分のタンパク質を分離していきます。」
まずアレルギーの原因になる物質をとり出すため遠心分離器にかける。
約15分後 液体からタンパク質をとり出した。
このたんぱく質を青色に着色したあと
特殊な機械に入れさらに細かい成分に分ける。
実験の結果
牛乳の青色の部分はαs1カゼインという物質で
牛乳アレルギーの原因になる物質の1つである。
ヤギミルクには色が付いておらず
この物質が含まれていないことがわかる。
川原教授は
牛乳アレルギーの原因がαs1カゼインの人は
ヤギミルクを飲める可能性があると指摘している。
(宮崎大学農学部 川原聡教授)
「牛乳が飲めないことによる栄養摂取のハンディキャップを
 ヤギのミルクで補うことができる。
 牛乳の代替品としての可能性は非常に高く
 有望な食品の1つ。」
牛乳アレルギーの対策品としての需要を見込み
ヤギのミルクの販売に乗り出した会社もある。
94年続く乳業メーカーである。
臭いを抑えて飲みやすくした川添さんの牧場のミルクを仕入れて商品化した。
就職活動の一環で工場の見学に訪れた大学生からの評判も上々である。
(大学生)
「そんなに臭いもきつくないし飲みやすい。」
「アレルギーの人がいろんな乳製品を食べられるようになったらいいと思う。」
(ひまわり乳業 吉澤文治郎社長)
「いま全国で牛乳アレルギーで悩んでいる人が本当に多くて
 牛乳の商売をやっているのでよくわかる。
 全国の悩んでいる人にいきわたるよう頑張っていきたい。」
牛乳アレルギーのある人に一定の効果があることがわかってきたヤギミルク。
その可能性に期待が高まっている。



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