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「ミスター・ラグビー」平尾誠二さん

2016-10-29 08:00:00 | 編集手帳

10月21日 編集手帳

 

 ラガーマンを見つめて、
松任谷由実さんの『ノーサイド』は歌う。
♪ 何をゴールに決めて 
  何を犠牲にしたの
   誰も知らず…

全国高校ラグビーの決勝戦に想を得たと伝えられるが、
歌が世に出た1984年(昭和59年)はその人が同志社大学で大学選手権史上初の3連覇を果たした時期でもある。
華麗なステップと甘いマスクを歌詞に重ねた聴き手も多かったにちがいない。

誰も知らず…歌のとおりだろう。
選手として、
指導者として、
戦いにつぐ戦いのなかで人知れず、
みずからの健康を犠牲にしていたのかも知れない。
「ミスター・ラグビー」平尾誠二さんの訃報を聞く。
男盛りの、
まだ53歳である、

「スクラムがなんぼうまくてもトライは取れない」。
神戸製鋼では次々とパスをつなぐ独自の“神鋼ラグビー”を作り上げた。
平尾さんの名前を聞くたびに浮かんでくる歌がある。
〈ジャージーの汗滲(にじ)むボール横抱きに吾(われ)駆けぬけよ吾の男よ〉(佐佐木幸綱)。
それにしても、
駆けぬけるのがあまりに早すぎた。

楕円(だえん)形のボールは転がる方向の予測がつかない。
人生に似ている。
とは知りながら、
さりながら。

 

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引き取り手のない老犬を救え

2016-10-29 07:15:00 | 報道/ニュース

10月7日 おはよう日本


ペットフードの改良や医療の進歩で
犬の平均寿命が延び
高齢化が進んでいる。
こうしたなか長生きしてほしいという飼い主がいる一方
各地の動物愛護センターには高齢を理由に収容される犬が後を絶たず
引き取り手が見つからなければ殺処分の対象となる。
そうした高齢の犬、老犬を救い
最後まで世話をしようという動きが名古屋市で広がっている。

白内障が進み目が見えなくなったミニチュアダックスフンド。
足腰が弱ったシーズー。
かつては人気を集めたペットの現在の姿である。
推定年齢15歳あまり
人で言うと80歳を超える老犬たちである。
去年 名古屋市内に作られた老犬シェルター。
年老いた犬に静かに余生を送ってもらおうとNPO団体が運営している。
ほとんどの老犬が殺処分になるところを救い出されてやってきた。
(NPO「ファミーユ」代表 熊崎純子さん)
「余命あとわずかかもしれないし
 何年生きるかわからないけど
 私たちが愛情を込めて終生看取ってあげたいなと。」
老犬の世話は大変なことが多くある。
急病にかかっている犬は頻繁に体を消毒しなくてはならない。
また免疫力が弱いため
こまめに犬小屋を掃除する必要がある。
ボランティアのスタッフが交代で世話をしている。
エサやトイレシートなど
個人や寄付で賄っているものもあるが
今後さらに犬の数が増えると難しくなってくるのが人手の確保だと言う。
(NPO「ファミーユ」代表 熊崎純子さん)
「毎日2~3人をボランティアで埋めるというのは結構大変。」
このため老犬を最後まで預かってもらう“看取りボランティア”の募集を
去年12月から始めた。
この思いに賛同し
老犬を預かることにした男性がいる。
早川静英さん(81)。
預かるのは人の年齢に当てはめると早川さんと同年代になるビーグルのプリンス。
時間に余裕ができて犬を飼いたいけれど
最後まで面倒を見られるのか自信がなく我慢している高齢者は多いという。
看取りボランティアには
そうした高齢者に一時的にでも老犬を預かってもらおうという狙いがある。
(早川静英さん)
「我々の年ではもう責任持てないから。
 15年も前飼っていた犬は生きた。
 次また15年飼うのはちょっと無理なんじゃないか。
 無責任なことになっちゃうので。
 老犬ならいい勝負です。」
散歩が大好きなプリンス。
毎日外に連れ出さなければならない。
プリンスの世話をすることで早川さんの生活にも張りが出てきたという。
(早川静英さん)
「散歩に行かなきゃとかいろいろ思惑しながら帰って来る。
 それだけでも楽しい。
 今度はどのコースを行こうとか。
 散歩に連れていくと表情には出ないけどうれしそう。
 足取り見てるとわかる。
 この子がいると癒されるというのは絶対にある。」

NPO団体は
看取りボランティアが万が一飼えなくなった場合には
犬を再びシェルターで預かる体制を整えている。



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