日暮しの種 

経済やら芸能やらスポーツやら
お勉強いたします

がん患者を励ます小林麻央さんのブログ

2016-10-31 07:15:00 | 報道/ニュース

10月8日 おはよう日本


乳がんで治療中のフリーアナウンサー 小林麻央さん。
小林さんは9月から
闘病中の思いをつづったブログをインターネットで公開し
この1か月で169,000件を超えるコメントが寄せられるなど
大きな反響を呼んでいる。
小林さんと同じくく乳がんの治療を受け
ブログとの出会いをきっかけに職場復帰を果たした女性がいる。

北海道釧路市に住む赤尾千草さん。
小学6年と中学3年の2人の子どもを夫とともに育てながら
看護師として働いてきた。
今年6月 がん検診で左の胸に白い影が見つかった。
精密検査の結果は乳がんだった。
(赤尾千草さん)
「まさか乳がんというのは想像もしていなかった。」
(長男 竜将さん)
「あんまり実感がなかった。
 もしかしたら死んじゃうのかなみたいな。」
(長女 有優奈さん)
「大丈夫かなって
 すぐ治るのかなと思ったりした。」
早い段階で見つかったが転移のおそれを無くしたいと
8月に左の乳房を全て摘出。
手術後ホルモン剤による治療が始まった。
本当の戦いはここからだった。
副作用で夜眠れず
食欲が減り
体重は5キロ以上減った。
抑うつ気味になり起きられないこともあった。
家族に心配をかけたくないと普段どうりにふるまおうとするなかで
孤独感だけがつのったと言う。
(赤尾千草さん)
「自分をわかって
 今のつらさをわかってくれるのは周りにいないのかと
 気持ち的に弱っていた。」
職場に復帰する予定だった9月1日
体調が回復しなかった赤尾さんはソファーに横たわったままインターネットを見ていた。
そのとき目にしたのが
まさにこの日から公開が始まった小林麻央さんのブログだった。
そこには同じく乳がんと診断されてからの率直な思いがつづられていた。
私は
力強く人生を歩んだ女性でありたいから
子供たちにとって強い母でありたいから
ブログという手段で
陰に隠れているそんな自分とお別れしようと決めました。
(赤尾千草さん)
「自分がいちばん気持ちが沈んでいた時だったので
 本当に印象的な“がんの陰に隠れないで”という
 同じような気持ちでいる人の言葉を聞けて
 自分ももう一度考え直してみようと思って。」
副作用があるなかで
仕事をこなせるのかという不安と
復帰したいという思いで揺れ動いていた赤尾さん。
ブログをきっかけに一歩踏み出そうと決意し
手術から約2か月後ついに職場復帰を果たした。
まだ痛みはあるが
仲間に支えられながら
できることからやっていこうと考えている。
10月2日 10月が乳がん月間になっているのに合わせて市内の病院で集会が開かれた。
この中で赤尾さんは
小林さんの言葉が背中を押してくれたという思いを語った。
(赤尾千草さん)
「麻央さんは
 “がん患者というアイデンティティーでいっぱいになり
  がんに隠れている自分がいた”と言葉にしていた。
 自分はどうなのか
 周りのやさしさに甘えているのかもしれない。
 自信がないならどうすれば自信が持てるようになるのか
 自分に問いかけてみた。
 そこで一歩踏み出してみようと気持ちを切り替えることにした。」
薬の治療はこれから数年間続くが
前を向いて行こうと考えている。
(赤尾千草さん)
「たった1人になったような
 誰もわかってくれないような気持ちになった時期もあったが
 それが小林麻央さんのブログで
 会ったことはないけれどもどこかでつながっていることを感じさせてくれた。
 また何か自分でできることがあれば
 逃げずに
 積極的に参加したり
 チャレンジしたり
 なるべく前向きに生きていきたいと思っている。」


 

コメント