7月19日 おはよう日本
洞窟で遭難し
奇跡の生還を果たした少年たち。
初年たちはこれまで伝えられてきたよりもさらに厳しい状況にさらされていたことがわかった。
7月18日に退院して記者会見に臨んだサッカーチームの少年とコーチ合わせて13人。
全員が救出される間の18日間の厳しい状況を語った。
(救出された少年)
「考えないで行動することで想像もつかないことが起こってしまうことを学んだ。」
少年たちがいたのは周囲が真っ暗な洞窟。
濡れた体は冷え切っていた。
“少年たちはお菓子を持っていた”と現地のメディアでは伝えられていたが
実は食べ物は持っていなかった。
絶望的な状況の中で少年たちの命を守ったのは
サッカーチームのコーチのエーカポンさん(25)である。
(サッカーチームのコーチ エーカポンさん)
「壁を掘って出口を探した。
ただ待っているだけでなく
自分たちでできることをしようとした。」
まずエーカポンさんは岩肌を流れるきれいな水だけを飲むようにアドバイスした。
さらにめい想も教えた。
少年たちの気持ちを落ち着かせ
不安になっている少年がいればひとりひとり励まし続けた。
極限状態でも少年たちを守り続けることができたのはエーカポンさんの生い立ちにあると言われている。
幼いころに両親を亡くし
10年近く僧侶の修業を積んだ。
今も寺に住み込み
住職を手伝う仕事をしている。
サッカーのコーチはボランティアである。
(エーカポンさんをよく知る プラユット僧侶)
「時間があるときは子どもをサッカーの練習 サイクリング ジョギングに連れ出していた。
弟たちを愛する兄のようだ。」
少年たちの家族もエーカポンさんを頼りにしていた。
救助を待つエーカポンさんに届けられた少年の家族たちからの手紙。
“気を強く持ってください
あなたのことも洞窟の前で待っています
子どもたちを連れて出てきてください”
と書かれていた。
エーカポンさんの適切な対応とそれを信頼し続けた少年たち。
13人の絆が全員の生存につながったのである。