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外出を控え、冷房を活用して

2018-08-09 07:00:00 | 編集手帳

7月19日 編集手帳

 

 米国の自動車大手フォード社は1940年代の末頃、
シートベルトのついた車を販売した。
だがさっぱり売れず、
数年で撤退した。

車の安全史によく出てくるエピソードだが、
シートベルトの効能が正しく評価されるのは十数年後、
死亡事故が多発して以降のことだったらしい。
のっぴきならない事態が訪れる前に、
迫り来る危険にピンとくるのは難しいことにちがいない。

「命にかかわる暑さです」。
気象庁が連日呼びかけている。
危険にピンときているかどうか。
自分にも、
身近な人へも問いかけの怠れない時節だろう。

愛知県豊田市で小学1年の男の子(6)が熱射病で亡くなった。
学校から1キロ離れた公園まで歩き、
昆虫採集や草花摘みをしたという。
高温注意情報が出るなか、
校外学習に踏み出した学校への疑問は打ち消せない。
児童たちがはりきっていたとしても、
その笑顔をなくすような普段ではしづらい判断が必要だったろう。

身を守るとすれば、
シートベルトをした時のあの仕方のない感じが有用かもしれない。
楽しみを少し我慢して外出を控える。
ぜいたくとは思わず冷房をフルに利かせる…等々。



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