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追悼 “フレンチの神様” 日本酒への思い

2018-08-30 09:00:00 | 報道/ニュース

8月8日 おはよう日本


“フレンチの神様”として親しまれたフランス人のジョエル・ロブションさんが
6日 亡くなった。
世界的な料理人が生前 最期の仕事の1つとして取り組んだのが
山口県の酒造メーカーと共同で
日本酒を世界に広めるプロジェクトだった。

アボカドとキャビア
それにシソを使ったフランスの伝統料理 “タルタル”。
牛肉とワサビで味付けした野菜を使った料理に
エビだんごを使ったスープ。
どれもジョエル・ロブションさんが“日本酒と合う料理”として開発したものである。
料理が披露されてから2か月後の6日
ロブションさんは73歳でなくなった。
1945年 フランス西部に生まれたジョエル・ロブションさん。
15歳から料理の道に入り
29歳で有名なホテルの総料理長にのぼりつめた。
その後
世界各地にフランス料理の店舗を展開し
ミシュランガイドで獲得した星が最も多い料理人の1人として知られている。
日本との関係が深いことでも知られていたロブションさん。
2年前から進めてきたのが
日本酒「獺祭」を製造する山口県の酒造メーカーと共同で
日本酒とフランス料理を楽しめるレストランをパリに開く計画である。
今年5月には岩国市の酒蔵を訪れ
酒米を蒸したり発酵させたりする様子を熱心に視察した。
(ジョエル・ロブションさん)
「この日本酒は繊細な味がします。
 組み合わせによりさまざまな可能性を秘めています。」
ロブションさんは1年ほど前にすい臓がんの手術を受けていた。
しかしその後も食への情熱を持ち続けていたと言う。
(旭酒造 社長)
「長旅でつかれているのに
 まず厨房に入っていって
 厨房のスタッフと機材と料理の様子を見たのが私たちにとって印象深い。
 最期まで現場に居続けようとしたし
 最期まで職人としてずっと全うされた。」
今年6月
レストランがパリにオープンした。
店のオープニングセレモニーの日。
この日 ロブションさんは体調がすぐれなかったが
念願だった店のオープンを祝うため会に出席していた。
(ジョエル・ロブションさん)
「とてもバランスよく調和しています。
 この日本酒は他と比較できないほど質が高い。
 ハーモニーです。」
同じ日 ロブションさんは体調を崩し
入院。
そして6日 スイスのジュネーブで亡くなった。
(旭酒造 社長)
「すごく悲しいと思うしショック。
 世界中のお客様を笑顔にすることでしか恩返しできないし
 私たちはそれをやっていくつもり。」

ロブションさんの思いをつなぐために
パリにオープンした店は
今後も継続していくということである。




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