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オーストラリア コアラを救え!移住計画めぐり議論

2019-05-03 07:00:00 | 報道/ニュース

4月8日 キャッチ!世界のトップニュース


現在 野生のコアラはオーストラリアの東海岸から東部にかけて4つの州に生息しているが
生息地の開発が進み
IUCN国際自然保護連合は絶滅の危険性が高いとしている。
北東部のクイーンズランド州では
コアラの保護を目的としてある計画が論議を呼んでいる。

クイーンズランド州にあるコアラ救命の最前線。
ゴールドコーストの野生動物病院に連れてこられる
病気やけがをしたコアラは
10年前は年間25頭ほどだった。
それが去年は500頭近くになった。
(野生動物病院の医師)
「間違いなく危機的な状況。
 ここに入院しているコアラの数は収容能力を超えている。
 多くのコアラが命を失っている。」
ボランティアでコアラの世話をする人も危機感を抱いている。
(ボランティア)
「この20年で状況は大きく変化した。
 野生のコアラがが減り
 保護される子どものコアラが増えている。
 私たちが気づいていない
 保護が必要なコアラはほかにもたくさんいるはず。」
州南東部のコアラが危機的状況だという専門家グループの報告は大々的に報道された。
(現地新聞の報道)
一部の地域でコアラが激減している明白な証拠がある。
コアラ救済のため
組織的で戦略的な対策の実施。
開発を制限するために緊急の介入が必要である。
州政府が任命したグループ。
まだ2回目の会議だったが委員長は
コアラの管理に関して最も物議をかもしている方法を受け入れつつある。
コアラの移住である。
(コアラ諮問委員会委員長)
「コアラの命を救うために移住を検討することは
 皆さんに賛成してもらえるだろう。」
コアラの移住とは
開発によって危機にさらされるコアラを本来の生息地から移動させ
似たような森林に定住させるというものである。
リスクを伴うので最終手段である。
(コアラ研究者)
「コアラを移住させることは
 その過程で危険にさらすことになる。
 生息地の環境が改善するという証拠は全く無い。」
クイーンズランド州は現在
科学的調査以外ではコアラの移住は禁止している。
しかし動物愛護団体の責任者でコアラ諮問委員会委員長は
移住は必要な対策だと考えている。
(コアラ諮問委員会委員長)
「現在 移住は元の場所から5キロ以内に限られている。
 これでは環境が変わらず
 犬や車によるけがも減らない。
 もっと柔軟にすべきだ。」
(コアラ研究者)
「オーストラリアでかつて行われた移住の状況を知っていたら
 移住という解決策はあり得ない。」
キャリック教授は国内有数のコアラ研究者の1人で
保護を名目に
コアラを移住させ
生息地の開発が進められるのを心配している。
ゴールドコースト市議会と環境省がまとめた2014年の報告書によれば
移住から6か月後には20%のコアラがし
12か月後には30%に上昇。
最終的な死亡率は42%に及んだ。
原因は予期せぬ野犬の攻撃だった。
(動物愛護団体)
「報告書の結果を理解することはとても重要なことだ。
 移住させられたコアラは州南東部を代表する集団だった。
 移住は明らかに失敗だったと結果が示している。」
 
 

 

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