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南北首脳会談から1年 翻弄される韓国の若者

2019-05-22 07:00:00 | 報道/ニュース

4月25日 国際報道2019


ソウルのトングク(東国)大学。
韓国で唯一“北朝鮮”という名前が付いた学科がある。
北朝鮮の音楽が流れる教室。
この大学の北朝鮮学科では政治から人々の生活まで北朝鮮を徹底的に研究する。
「北朝鮮では若者は軍隊に行ってしまうので
 10歳以上年上の男性と付き合う女性が多い。」
設立以来 北朝鮮関連の政府機関や民間企業に人材を輩出。
南北融和のムードが広がるなか志願者数は去年より2倍近く増えた。
(学生)
「北朝鮮と韓国はウィンウィンの関係になれると思う。
 そのために役立てる人材になりたい。」
一方 国内で広がる融和ムードを冷静に見つめる学生もいる。
トングク大学3年生のキム・ギュジン。
北朝鮮に近いヨンピョン島で生まれ育った。
2010年11月 北朝鮮の砲撃を受けたヨンピョン島。
キムさんの自宅周辺も被害を受けた。
当時中学生だったキムさんは避難して無事だったが
ショックから半年間病院で治療を受けた。
(キム・ギュジンさん)
「とても怖かった。
 家族の誰かが死ぬかもしれないと思いました。
 なぜ何もない島を攻撃するのか
 その当時北朝鮮は敵でした。」
しかし北朝鮮をずっと敵と思い続けることはできなかった。
キムさんの祖母は朝鮮戦争の際に北朝鮮から島に避難した。
死ぬ前に一度ふるさとに帰りたい。
生前 祖母が残した言葉はキムさんの中で北朝鮮に対する認識を大きく変えた。
なぜ南北は対立を繰り返すのか。
どうしたら対立を乗り越えられるのか。
その答えを見つけたいとキムさんは北朝鮮学科の入学を決めた。
(キム・ギュジンさん)
「北朝鮮学科だからといって全員が統一を望んではいません。
 なぜ統一に反対するのか理解できたとき
 何を克服し
 どんな論理が必要か悩みました。」
この春からキムさんは大学を休学し1年半の兵役に就くことになっている。
息子を送り出す母親も複雑な思いでいる。
(キムさんの母親)
「すぐに平和になるとは思いませんが
 希望を捨ててはいません。」
4月 母親が見送るなかキムさんは軍隊に入った。
兵役は韓国人としての責務と考えているキムさん。
それでも南北が本当に和解し兵役が必要なくなる時代が訪れてほしいと願っている。
(キム・ギュジンさん)
「多くの青年が18か月という貴重な時間を南北の分断のために使わなければいけません。
 目の前にある問題をすべて克服できれば本当の平和に向かうことができるのです。」




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