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国立大全国1位 就職率の舞台裏

2019-05-14 07:00:00 | 報道/ニュース

4月19日 おはよう日本


全国の国立大学の中で11年間就職率1位となっている福井大学。
学生の就職を支えているのが職員7人からなるキャリア支援室である。
売り手市場でも戸惑いを抱える学生たちを支援する。
(就活生)
「就職活動初めてなのでさまざまなことが不安。
 その不安を取り除けたらいいなって
 使わせていただきました。」
支援の柱の1つが企業についての情報提供である。
3月初めには学内で4日にわたる合同企業説明会を開催した。
「1回目はですね
 特定のブースに殺到して立ち見が出ます。
 あまり立ち見にならないように。」
参加した企業は東京の大手から県内の中小まで480社。
大学にいながら幅広い情報を得られる。
この説明会にはユニークな工夫も。
会場で配布された袋の中には飲み物やお菓子がいっぱいである。
始まったのは学生と企業が気軽に立ち話を交わす交流会。
ブースでの説明ではわからない職場のムードや昇進の実態などを率直に聞ける時間である。
「ゴルフボールとか釣り具とか作る会社であるから
 そういうのが好きな人が結構集まる。
 僕もゴルフ好きで・・・。」
より深いコミュニケーションをしてもらおうと
今年から実施した。
(企業採用担当者)
「会社のことじゃなくても
 就活やプライベートのことでもなんでも話していいよって
 こちらもそういう気持ちなので気軽に話しかけてもらえればと。」
キャリア支援室では他にも企業を1社ずつ招いた個別説明会を年に200回近く開催。
県内外の企業を巡るバスツアーも企画。
1年生の参加も受け付け
志望先を早期に考えられるようにしている。
(キャリア支援室 室長)
「自分の人生を決めるということですから
 リアルな現実に接してもらって
 五感で感じて決めてもらいたい。
 直接行くとか直接話を聞くというのをすごく大事にしています。」
就活支援のもう1つの柱は
内定を得るための個別指導である。
教えるのは国家資格CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)を持つ5人のアドバイザー。
エントリーシートや面接でどうアピールすればいいのか
企業ごとの傾向に基づいて指導する。
「最初の志望動機としてなんですけど
 単純に地元の北陸に貢献できる仕事
 ただこれだけだと業種も幅広いし全く絞られてこない。
 自分がどういう仕事に就きたいという明確なものをひとつ立てる。」
さらに
「いま皆さんに進路状況の確認でお電話さしあげているんですが・・・。」
支援室では
毎年1,000人以上の卒業予定者全員に連絡し進路を把握。
最後の最後まで支援を継続する。
(キャリア支援室 室長)
「いろんな形で寄り添うというか聞いてあげる。
 自分で決めることに対して背中を押すのが我々の務めですね。」
売り手市場でも困難がつきものの就活。
学生に寄り添う支援が就職率の源になっていた。



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