4月18日 おはよう日本
東京の六本木ヒルズであるトークイベントが開かれた。
“教育ユーチューバー”の葉一さん(34)である。
葉一さんはYouYubeに小学生から高校生を対象にした授業の動画を投稿している。
その数は7年間で3,000本。
特徴はどんなに難しい課題でも15分以内にわかりやすくまとめていること。
集中力が保てるように配慮している。
チャンネル登録者数は57万人を超え
再生回数は累計1億9,000万回以上に達している。
(イベント参加者)
「第一志望の高校に受かることができました。」
「テストの点数が20点くらい上がりました。」
(葉一さん)
「教育という分野でもYouTubeでやっていけるんだというところは見せていきたいなと思っています。」
葉一さんは大学時代 小学校の教師を目指していた。
教員免許を取得後
個別の指導に魅力をの感じ塾の講師として働く道を選ぶ。
しかしそこで知ったのは
月謝を支払えず通うことをあきらめざるを得ない子どもたちがいるという現実だった。
(葉一さん)
「保護者の方の所得格差・収入の差で塾を選べる子と選べない子を現状として見てきたんですよ。
何か自分で出来ることはないかなと思って。」
そこで7年前に目を付けたのが
誰でも動画を見ることができるYouTubeだった。
分かりやすい動画にするために葉一さんが行なったのが
内容をホワイトボード1枚におさめること。
定規でサイズを細かく計ってレイアウトを決める。
こうすることで子どもたちがわからないところがあっても
早送りや巻き戻しを使って復習がしやすいようにしている。
公式ホームページではホワイトボードの画像を教材として使うことができる。
疑問点があればクリックして動画にアクセスできる仕組みである。
葉一さんの動画に助けられたという高校2年生のえりなさん。
数学が苦手で学校の授業についていけないことがあったえりなさん。
動画で自分のペースに合わせて勉強し
志望校に合格することができた。
(えりなさん)
「手軽に家で見られるのもいい。
すごいありがたいです。」
授業の動画を初めて7年。
葉一さんのもとには子どもたちのさまざまな悩みも送られてくるようになった。
“志望校に不合格でつらい。”
“気持ちが持ちません 死にたい。”といった声。
葉一さんは自身が中学時代にいじめを受けていた経験を踏まえ
前に進むことの重要さを伝える動画も登校している。
“どこに行くかっていう場所よりも
その行った場所で何をするかの方が何倍も大事じゃんっていうふうに思っている人間です。
3年終わったときにこの子よりも上のランクに行ってやるよ 私は
というふうに思って過ごしたらいいんじゃないかと思っています。”
誰もが利用できる投稿動画で教育の現場を支えていきたい。
葉一さんは“教育ユーチューバー”として活動を続けていく。
(葉一さん)
「YouTubeで“誰の動画で勉強しているの?”ってないですよね 会話としては。
それが当たり前になる世の中にしたい。
勉強をあきらめている子どもたちもたくさんいるので
選択肢はまだまだいっぱいあるんだよということを認知された世の中にしていきたいなと思っています。」