4月9日 国際報道2019
敷地面積3,8km²
東京ドーム80個分の広さを誇る映画都市 東方影都である。
山の斜面にはアメリカのハリウッドを意識した看板が掲げられている。
山東省の青島市政府が企業とともに
500億人民元
日本円でおよそ8,300億円かけて開発。
去年4月に完成した。
通り沿いには世界各国のさまざまな街並みも再現されている。
映画の撮影のために建設された施設の中には40のスタジオが作られている。
中国映画界がハリウッドに追いつこうと最新鋭の設備をそろえた東方影都。
ここで撮影され今年大ヒットを記録したのが
宇宙や未来の地球を舞台にした壮大なSF映画「流転の地球」である。
見せ場のひとつが
無重力状態で宇宙飛行士たちがダイナミックなアクションを繰り広げる場面である。
人間が浮いているようなカットを撮影するには
役者を宙づりにしたりクレーンを持ち込んだりできる巨大なスタジオが必要である。
中国にはこれまで最新の機器を備えた大規模なスタジオはなく
リアルな宇宙空間の撮影は難しかったという。
(映画「流転の地球」 監督)
「ここは世界トップクラスの大きさで
設備も非常に優れている。」
水中撮影専用のスタジオ。
プールの深さは6mあり
横に設けられた窓から役者の動きを確認できる。
さらに屋外には1万トンの水をためることができる巨大なプールもあり
深海や大海原など迫力のあるシーンが撮影できるようになったということである。
(施設責任者)
「外のプールはアジア最大級で
屋内でも外でも水中撮影できるのは世界でここだけ。」
青島市は東方影都で制作する映画を増やそうPRにも力を入れている。
(青島市 副市長)
「青島は一流の江合が制作地だ。
将来は世界一の映画基地にしたい。」
3月に開かれたイベントでは
青島市が施設を利用した製作会社に制作費の一部を手渡し
優遇策をアピールした。
多額の投資をして映画産業に力を入れる中国。
「流転のj地球」の監督は
近い将来 技術力でアメリカに迫るのも夢ではないと考えている。
(映画「流転の地球」 監督)
「特撮ではアメリカに10~15年遅れているが
今後10年以内に追いつきたい。」
自前の施設で制作した作品がヒットにつながり自信を深める中国の映画界。
アメリカに追いつき追い越そうと
急速に力をつけつつある。