5月9日 おはよう日本
3月に開業した下地島空港。
成田空港を1日1往復する定期便の第1便が到着。
満席で乗客を運んできた。
今後 関西や香港を結ぶ便の就航も予定されている。
(乗客)
「LCCなんでとても安く来れましたから
またぜひ来たい。」
「何度も来てるんですけど空から来るのは初めてなのでドキドキでした。
海を見てゆっくり過ごす予定です。」
新たな空港の開業で観光客の増加や地域の活性化が期待される宮古島市。
市内を訪れる観光客は右肩上がりに増え
昨年度 初めて100万人を突破。
5年前の3倍近くにのぼっている。
こうしたなか建設ラッシュとなっているのがリゾートホテルである。
今後10以上のホテルやコテージの建設が予定されている。
市の南部にリゾートホテルやゴルフ場を展開する南西楽園リゾート。
現在 敷地内ではホテルの建設が進められている。
この会社ではさらに今年度中に2つの宿泊施設を建設する予定である。
(南西楽園リゾート)
「入域観光客数が200・300万人というのは空港の開港以降すぐ到達してくるのでは。
このタイミングで整備をしっかりしていくという必要性がある。」
一方 観光需要の高まりに供給が追い付かないという側面も出てきている。
市内中心部の繁華街では賑わいを見せる反面
飲食店に入店できない人が続出している。
(来店客)
「最近特に多い。
ずっといっぱい。」
(地元の人)
「6軒目。
ようやく飲めるなって感じ。」
特に深刻なのが住まいの不足である。
市内の不動産仲介の会社では入居を希望する人が200人以上にのぼっている。
ホテルの建設ラッシュのなか
県外からも含め大勢の工事関係者やホテルの従業員が賃貸物件を必要としているため
空き物件はほとんどなく家賃も高騰している。
(たけちゃんほーむ 社長)
「本来宮古島の1Kは家賃の相場が4万くらいなんですけど
那覇の新都心であれば6万くらい
宮古島で8万。
ありえないくらいの現象が起きています。」
地元の人が引っ越したくても引っ越せなかったり
出身者が地元に戻りたくても戻れなかったりする状況も生まれているという。
(たけちゃんほーむ 社長)
「地元の人からするとたくさんの人が入ってくるのは
観光地になるのはうれしいと思うんですけど
地元の人がかわいそうなくらい入れないくらいに家賃が上がっている。」
下地島空港の開業でさらに高まる観光需要。
地域の活性化への期待の一方
生じる課題を解決していくことも求められている。