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中国で進む医療へのAI活用

2019-05-25 07:00:00 | 報道/ニュース

5月7日 キャッチ!世界のトップニュース


北京のイベント企画会社で働く汪さん。
体調がすぐれない日が続いているが長時間待たされることを嫌って病院へは行っていない。
汪さんが今利用しているのがスマートフォンを利用した遠隔医療である。
アプリを起動し性別・年齢・症状を入力すると
それに基づきAIが初期診断を行い
対応可能な医師を教えてくれる。
ベテランで評価の高い医師などユーザーは値段を見ながら選択することができる。
「ほら3秒で先生とつながった。
 内科医がかぜの問診をしてくれます。」
チャットで実在の医師がAIの問診をもとに正式に診断。
「インフルエンザの検査を受けましたか
「受けていません
汪さんは「アレルギー性鼻炎」を診断された。
さらに処方された薬を勤務先のオフィスまで届けてくれる。
(汪さん)
「頼んだ薬が20分以内に届きました。
 便利で病院に行く時間を省けるし
 軽い病気ならアプリの方が安く済みます。」
このアプリを運営する会社によると
AIを使うことで1人の医師が1日に診察できる患者の数は5倍に増えたという。
さらに薬が届く時間が惜しい人には
「1分間診療所」を名付けられた無人クリニックも登場した。
この無人クリニックでも患者の音声や画像を通じてAIが初期の診断を行う。
「熱と頭痛がします。」
ただいま専門の医師におつなぎいたします
するとすぐにAIの問診結果をもとにオンラインでつながる医師が正式に診断。
わずか数分余で薬が処方された。
症状が軽ければ常備されている100種類の薬からその場で購入可能。
置いてない薬もスマホのアプリを通じて自宅などに配達される。
去年からサービスを始めすでに8つの省で合わせて1,000か所に設置されている。
(利用者)
「簡単で便利で使いやすい。」
(平安健康医療科技 担当者)
「この設備で長時間町や夜間診療を受けられない患者の問題が解決します。」
早さだけでなく医療の質を向上させるためにAIを活用する動きも出ている。
北京のベンチャー企業では医師の画像診断をAIが補助するシステムを開発している。
AIがX線などの画像からどこにどの程度の大きさの腫瘍があるかを判断。
問題のある個所を瞬時に一覧にして示し
悪性である確率も提示する。
(医療ベンチャー CEO)
「経験のある医師でも診断書を書くのに」20分かかりますが
 AIなら1分で出来ます。」
問題個所を指摘する正確性も95%以上と高く
近い将来
どんなに優れた医師よりも正しく指摘できるよう目指している。
こうした判定の制度をあげるためには膨大な診断記録をAIに学習させることが欠かせない。
この企業では国内外の一流大学の出た150人余の技術者がしシステムを設計。
実在する医師ががん患者などの画像データのどの部分に問題があるかをAIに学習させる作業を繰り返し
精度を日々向上させている。
これに必要な大量のデータもプライバシーに配慮し匿名化されているが
14億もの人口を抱える中国では集めやすいと指摘されている。
臨床応用に向けてすでに300の医療機関で試験的に利用が始まっている。
あくまで医師の診断をサポートするものだが
業務の効率化や見落としが少なくなると期待が寄せられている。
(医療ベンチャー CEO)
「中国は人口が多く患者も多いのに医師不足です。
 われわれのAI技術で多くの人により良い医療サービスを受けてほしいです。」

 

 

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