4月24日 おはよう日本
水の上で力強いパドルさばきを見せる瀬立モニカ選手(21)。
高校1年生の時のけがで腰回りの筋肉が使えない瀬立選手。
忘れられない記憶がある。
2016年のリオデジャネイロパラリンピックの決勝。
トップから10秒以上はなされ最下位に終わった。
(瀬立モニカ選手)
「自分自身がまだ選手としても確立されていなかった。
まだまだ あまちゃんだったなと。」
あれから2年半。
重視しているのが海外選手に負けない体づくりである。
背筋や腕を集中的に鍛え残された機能を最大まで高めようとしている。
(瀬立モニカ選手)
「リオパラリンピックのときは12秒くらいトップと差があったが
去年のワールドカップでは差を3秒まで縮めることができた。
自分たちがやってきたものが積み重ねることで自身につながる。」
世界との差を縮め
東京大会でメダルを目指す瀬立選手。
その裏にはある人たちの存在が欠かせない。
練習に付き添う船を準備するのは江東区の職員。
職員が船やクレーンの免許を取り交代で支援をしている。
東京湾に面し街中に多くの運河がある江東区。
ウォータースポーツで町を盛り上げようと
4年前から地元選手を育成する事業を続けている。
(江東区スポーツ振興課)
「水辺に親しむスポーツで
カヌーを長く
シンボルスポーツではないが積極的に取り組んできた。
江東区出身のパラカヌー選手を全日東京パラリンピックに送り込もうと。」
さらに区は去年新たな練習場所を確保した。
東京パラリンピックのカヌー会場から約5キロ。
本番のコースと同じ向きにある運河である。
風向きや波など自然に影響されやすいカヌー。
本番に近い環境で練習できる地の利を武器に
瀬立選手は地元東京での活躍を誓う。
(瀬立モニカ選手)
「サポートしてもらって
早めに2020年に向けて
同じような環境で練習できるのはすごくうれしい。
今はまだ“表彰台にのぼりたい”としか言えないが
2020年の東京大会前にはしっかり“金メダルを目指します”と言えるくらい
練習頑張りたい。」