4月27日 NHK「おはよう日本」
ネット上で「コロナで沖縄に逃げようとしている人へ」という漫画が反響を呼んでいる。
作品を描いたのは
去年まで沖縄で暮らしていた東京在住のイラストレーターである。
東京に住むイラストレーター オムラ・オムさん(29)。
去年まで沖縄に住み
イラストや漫画を手掛けてきた。
オムラさんは新型コロナウィルスの感染が拡大するなか
人々に息抜きを届けたいと
ツイッターに漫画を載せ始めた。
毎日配信しているほのぼのとした漫画。
飼い犬や恋人と過ごす日常をエッセイ風に描いている。
(イラストレーター オムラ・オムさん)
「毎日ちょっとした
クスっと笑えるような暇つぶしを
皆さんに提供できたらなと思って始めました。」
4月13日
オムラさんはいつもとは違う
メッセージを込めたひとつの作品を投稿した。
【コロナで沖縄へ逃げようとしている人へ】である。
次々と“いいね”が集まり
リツイート回数も増加。
いま反響が広がっている。
沖縄と言えば最高の観光スポット
青い海と広い空は島の宝です
でも県民にとっての宝はそれだけじゃありません
それは
島に住む
おじいおばあです
年配の方は大切な存在です
親戚を大事に
助け合って生活しています
沖縄の人にとって
こんな心細い時に家族や親せきに会えない寂しさは
一際強いと思います
それでも大切な家族を失いたくないから
帰省を我慢している県民が沢山います
だから多くの県外の皆さん
コロナから逃げて
沖縄に行くのをやめてください
沖縄の文化は沢山の高齢者によって支えられています
医療体制も充実していません
コロナが流行したら
多くの「島の宝」が失われてしまいます
作品を描いたきっかけは
感染が拡大しているにもかかわらず
沖縄観光に行く人たちをテレビで見たことだった。
「見た時は本当にただ涙が止まらないみたいな感じで
いてもたってもいられないような気持でした。」
オムラさんは毎日“沖縄に帰りたい”と訴えるうちなーんちゅの友人や
沖縄にいる慕っているお年寄りの姿が目に浮かび
こうした人たちの力になりたいとペンをとった。
「ずっと自分が沖縄のためにできることはないかなと思っていたので
今やらなくて
いつやるんだろうと思いました。」
メッセージが正しく伝わるか不安だったというオムラさん。
しかしいざ投稿すると
返信欄には
思いもしなかった感謝のメッセージが集まってきた。
“大切なことを伝えてくれてありがとう”
“石垣島より・・・
マンガにしてくださりありがとうございます”
“沖縄県内でも離党にいる家族に会いたいのをすごく我慢してるので
その気持ちが救われたような気がしました”
(イラストレーター オムラ・オムさん)
「特に沖縄県の皆さんから“ありがとう“と声をいただけたのが
本当にうれしかったです。
沖縄以外の地方や地域に観光に行こうと思っている人たちにも
見てもらいたい。」