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高層建築も木造の時代に!?

2019-08-02 07:00:00 | 報道/ニュース

7月10日 NHK「おはよう日本」


お披露目された新国立競技場も屋根の一部に木を使って話題になっている。
いま建設業界ではこの新技術の開発で
大型の建物や高層建築に木材を活用する動きが広がっている。

去年開校した東京江東区の有明西学園は
木にこだわった大規模建築として注目が集まっている。
木に囲まれた教室
床や階段
柱や梁まで
構内のいたるところに木材が使われている。
今こうした木材を活用した大型建築が増え始めている。
その背景にあるのが建築に利用できる木の増加である。
樹齢別に国内の森林面積を見ると
建築に適した50年以上の木が多くなっているのである。
大手不動産会社の三菱地所では高層建築への活用に乗り出した。
この春完成させた仙台市内の10階建てのマンション。
柱や床など骨格部分の約4割に木材を使っている。
鉄骨と組み合わせることで耐震性を確保した。
さらに最大の課題となっていたのが耐火性である。
この10階建てのマンションの場合
骨組み部分には2時間の火災に耐えられる強度が法律で求められている。
それを木材でクリアするのは技術的に困難だった。
そこで大手建設会社の竹中工務店と組んで新たな技術を開発。
木材と耐火材として使われる石膏を組み合わせた。
実験で燃やした柱の一部は
焦げているのは外側だけで
石膏が内側まで燃えることを防ぎ
必要な強度を維持することができた。
(竹中工務店 木造・木質建築推進本部長)
「鉄やコンクリートと変わらない
 基本的には同じような使い方ができる。」
木材の活用は建設現場のコスト削減にもつながる。
鉄骨の場合
コンクリートを流し込んだ後に乾くまで待たなければならないが
木材だとその必要はない。
そのためこのマンションでは従来と比べて工期を約3か月短縮でき
人件費を抑えることができた。
今後不動産会社ではマンション以外にも木材を活用していく方針である。
(三菱地所 新事業創造部)
「商業施設 オフィスビル 物流施設
 いろんな用途で木の使い道がある。
 より短工期でより安く
 鉄骨と同じ質の建物を建てることができると考えている。」



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外国人患者との橋渡し “医療通訳”

2019-08-01 17:00:00 | 報道/ニュース

7月10日 NHK「おはよう日本」


言葉の通じない外国でけがをしたり病気になったりした際
医師と外国人患者の橋渡し役となるのが
外国語で専門用語を理解する医療通訳。
大阪では6月のG20大坂サミットに合わせて
この医療通訳を充実させようという動きが出てきている。

大阪泉佐野市の病院。
訪れたのはブラジル人の女性。
隣に付き添っているのは外国人患者と医師をつなぐ医療通訳である。
「けがのことを教えてください。」
「海岸で石にあたってけがをしたんですけど
 薬はありますか?」
医師の言葉を患者の母国語のポルトガル語に訳して症状をわかりやすく説明する。
(ブラジル人患者)
「言いたいことを全て言うことができるし
 お医者さんの言っていることが全てわかるので
 とても安心して診察が受けられます。」
救急患者の受け入れを行う関西空港に一番近い病院
りんくう総合医療センター。
2006年に関西で初めて外国人を専門的に受け入れる診療科を設けた。
現在 医療の専門用語も理解する医療通訳は13人。
英語や中国語など4か国語で対応している。
(ポルトガル語医療通訳)
「専門用語は先生に分かりやすく言ってもらえますかとか
 この病気はどういうものなのかという質問を通訳からして
 外国人患者に分かるように説明しています。」 
りんくう総合医療センターで外国人患者受け入れの責任者を務める 南谷かおり医師。
G20サミットは医療通訳を充実させるきっかけになると考えている。
(りんくう総合医療センター国際診療科 南谷かおり部長)
「今後ラグビーW杯 オリンピック
 最終的にはエキスポまでをカバーをしていくのにあたって
 今回のG20は一番最初のトライアル的な意味でも大事だと思っています。」
増え続ける訪日外国人。
限られた数の医療通訳をどう効率的に運用し
外国人に手厚い治療を行うか。
大阪府が打ち出したキーワードは“遠隔通訳”である。
大阪西成区の山本第三病院では最新の通信機器を導入した。
タブレット端末がG20サミットをきっかけに大阪市内の23の医療機関に設置されることになった。
タブレット端末は大坂北区にある民間の外国語の通訳センターとオンラインでつながり
医師と外国人の患者
それに医療通訳が同じ場にいるような環境を作り出せる。
G20の期間中
英語 中国語 スペイン語 ポルトガル語 韓国語で24時間対応することにした。
病院では医療通訳の活用が外国人患者へのより的確な診療につながると手ごたえを感じている。
(山本第三病院 総副院長)
「こういう通訳機械があったら的確な診断・適切な治療ができるので
 非常に助かります。」
外国人が安心して滞在できる大坂へ。
G20サミットをきっかけに医療通訳のすそ野が広がろうとしている。


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