
昨日の成人祭で、西川きよし師匠は、新成人の人たちに映像で語っておられました。
それは、おなじみの「小さなことからコツコツと」でした。
このやり方は、人が抱えるストレスの対策にも役立つと、私は考えます。
そもそも、現代社会を生きる私たちはストレスと無縁ではいられません。
経済的な不安、自分や家族な病気などは大きなストレスなるでしょう。
そうでなくとも、暑い、寒いなどは小さなストレスになります。
ケーキを食べたいのに、忙しくて買いに行けない。
なぜか、妻の機嫌がよくなくて、気をつかう。
美容室に行きたいのに、急用でいけななった。
このような小さなストレスが積もりたまったものを、専門的には「デイリーハッスルズ」(daily hassles)といいます。
このデイリーハッスルズがたまっているところに、責任の重い仕事や人間関係の大きな煩わしさ、解決の難しい困難を抱えたとき、ストレスの許容量を超えてしまう。
ちょうどコップに一定量の水が入っているところに大量の水が入り、コップから水が溢れてしまうようなものです。
学校の先生は、他の業種とくらべ、コップから水が溢れ出してしまう比率が高いと言われています。
さて、教師だけでなく、どの人にとってもですが、ストレスは許容量以内であれば、別に問題はないのです。
人が生活する上でストレスが溜まるのは当然です。溢れ出さなければいいのです。
だから、こうなる前に、小さなストレスを普段から汲み出しておくことが必要になります。
具体的には、小さいストレスを列挙して整理する。
これは小さい中でも、
・とるにたらないもの
・気持ちの持ち方、考え方次第でどうにでもなるもの
・放っておけば大きくなりそうなもの
などに分類するだけで、整理されていきます。
つまり、小さいことからコツコツと解決していくのです。
あわせて、相談する人をもち、協力を求め、一人でストレスを抱えこまないようにすることで、コップから水を溢れさせないようにするのがいいのだと思います。