私が15年以上も前に、娘二人を連れて東京ディズニーランドへ行ったときのことです。
シンデレラ城の前の広場で、ショーを観るなどして一日を過ごして帰る途中で、下の娘が言いました。
「マリーちゃんのお人形がない!」
どうやらシンデレラ城の前でベンチに座り、ショーを観ていた時に置き忘れたようでした。
もう、見つからないなと思いながらも、自宅に帰ってから電話をしてショーの日時を伝え、あきらめ声で「おき忘れていませんでしたか?」と聞くと、
なんと・・・。
「お預かりしていますよ」
驚きましたが、住所を伝えると、
「ご自宅までお送りしますので、ご安心ください」
「ありがとうございます。お願いします」と言い、電話を切りました。
あのような小さなマリーちゃんの人形でも、置いてくれているんや。ありがたい。
数日後のことです。
マリーちゃんが、届きました。
配送人の人に、「送料はいくらですか?」と尋ねました。
「いえ、送料はむこうが負担されていますので、いりませんよ」
「えー、こちらが忘れて、送ってもらったのに⁈ てっきり着払いだと思っていた!」
さすがディズニー、さすがに子どもの夢をこわさないオリエンタルランドと私は深く感激しました。
そうなのです。
期待を上回る対応をお客さんが感じたときに、サプライズが生まれるのです。
プロはいつも、これを実現しょうと、全力を尽くしているのです。
転じて、生徒が期待する以上のかかわりや対応をしてくれるのが、プロの教師と言えるのかもしれません。
三中の教職員が、生徒を失望させたりすることのないような学校でありたい。でも、人と人の関係なので時としてがっかりさせてしまうこともあるでしょう。
そんなとき申し訳ないと思うとともに、プロの教師になれるよう教職員を促したいと、自戒を込めて思うのです。