箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

正しく鉛筆をもつ

2019年01月04日 16時40分46秒 | 教育・子育てあれこれ





閉校日が昨日まででした。今日から学校は開いています。


今日は、筆記具の持ち方についての話題です。


私の子どもの頃は、学習や授業では、鉛筆を使うのが普通でした。

大阪万博の前の頃、シャーペンが普及しだしました。

電車を一駅乗った文具店で、シャーペンを売っていて、買いに行って嬉しかったのを覚えています。

そのシャーペンは0.9ミリでした。

その後は0.5ミリが主流になりました。

さて、そのシャーペンについてですが、小学校では、シャーペンをあまり使いません。

シャーペンの使用を認めていない学校もあります。

しかし、データでは、小学生の約半数が日常的にシャーペンを使っています。

でも、学校での使用は約9パーセントにとどまっています。

学校では使わず、家や塾で使っていることがわかります。


ところで、三中の生徒を見て思います。

正しく鉛筆やシャーペンを持って字を書く子が思うほど多くありません。

つまり、先から1センチぐらいの部分を親指と人差し指でつまみ、その鉛筆の裏側に中指を当てがい、字を書く子が減っています。

親指と人差し指の付け根の間に鉛筆をはさみ、こぶしを握り、字を書く子がけっこう多いのです。

ぎこちない手つきで鉛筆やシャーペンを握り、丁寧に字を書かない子が増えています。

スマホやパソコンが、私たちの生活に浸透して、文字を手で書かないことも多くなりました。

私もこのブログを書くのに、手で文字を書いていません。

今後も手で文字を書く機会は減っていくのかもしれません。

だからこそ、鉛筆やシャーペンを正しく持ち、しっかりとした字(うまい字でなくても、丁寧な字)を書く力は維持してほしいと思います。