明けましておめでとうとうございます。
本年も箕面三中校長ブログを、よろしくお願いします。
「お正月にはタコあげて、コマを回して遊びましょう」という唱歌は、昔の風景になってしまいましたが、私はこの唄が好きで、子どもの頃は、実際にタコをあげて、コマ回しもしていました。
私自身は、お正月のこの古典的な雰囲気が嫌いではありません。
1200年ほど昔の文章には、すでにこのお正月風景が出てきます。
すなわち大昔の人たちと21世紀の私たちは、同じ時空を生きているのです。
さて、昨年は自然の大災害に見舞われ、学校も何日か休業になりました。
自然の力は大きく、私たちが積み上げてきた科学の進歩では、太刀打ちできないことを思い知らされました。
わが国では、戦後復興から他国に追いつけ追い越せと経済成長、科学技術の進歩を追い求め、がむしゃらに山を登る「成長」の時代は過ぎました。
経済大国となり、頂上にたどり着いた私たちはゆっくりと山を下る余裕をもちます。
がむしゃらに登ったときには目に入らなかった足元に咲く高山植物の美しさに気がつくのも山を降りるときです。
山を降りるときには、傍らでいっしょに歩く人に「大丈夫ですか」と気にかける余裕が生まれます。
相互扶助しあう「成熟」した生き方を求めていきたい。
三中の生徒たちにも、自らはたくましく生きてほしいですが、仲間を大切にして、人とつながる成熟した人となってもらいたいと年頭にあたり、願います。
そのための救育が果たす役割を重視して、三中生に生きていくための力を育みたい2019年です。