箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

依存から自立の準備期間

2019年01月28日 13時47分29秒 | 教育・子育てあれこれ



そもそも思春期とは、子どもから大人になる準備のための期間です。

体格が大きくなりますが、心の面では体の成長についていかない場合が多いものです。

なので、個人差はありますが、バランスが取れない場合が多くなります。

もう自分は大人であるという感覚から自立を強く求めます。

しかし、現実には親に頼らなければ生きていけないということも、一方では意識します。

ひたすら親を信じて、甘えて、依存していた子どもの頃から、態度をときには180度変え、親や学校の教師に反抗するようになる子もいます。

社会のありようにまで、疑問をもつ子もいます。

一方で、自分までも認めることができず、親を一人の人間として見るようになり、自分のことも、一人の人間として追求してやまないのです。

上に述べた思春期の特徴は、とくに男子の場合に顕著に出ます。(もちろん一般的に男子に傾向として強く出るという意味で、個人差があることを踏まえの話です。)


たたし、一人ひとりその特徴は一様の表れ方を示すわけではないので、親がとるべき対応も一様ではないです。

小学生の頃のように、あれこれと口出しすることはできません。

しかし、一つだけ共通しているのは、親が心からわが子を愛しているということを伝えることです。

適度な距離を見きわめ、温かく子どもを見守り、寄り添うことは、思春期の子どもには、ぜったいに必要なことです。

子どもが自立と依存の間に挟まり、どう折り合いをつかるのかを模索しているのが思春期です。