箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

教師の現場感覚

2019年01月07日 09時23分53秒 | 教育・子育てあれこれ




刺身をつくるにしても、焼物をつくるにしても、料理の良し悪しをきめるのは、その日の食材選びであると、板前さんは言います。

朝に市場へ行き、パッと見て、いい魚を買えるかどうかがプロの職人。

その「眼力」をつけるのが、板前修業の根本だという信念です。

このレベルまでにはいかなくとも、学校の教師なら、朝に子どもと会って、「あの子、今日は浮かないようすをしているな。家で何かあったのかな」と思えるまでには、教職の経験を積まなければなりません。

そんな時にすかさず、「何かあったの?」と、その子に声をかけることができる教師には、「先生は、わたしのことをよくみている」と生徒は感じます。

たくさんの情報の中から、いかに生徒を理解する素材を見つけるかは、経験を積むことはもちろんです。

ただし、何よりも教室に足を運び、生徒といっしょの時間を過ごし、感性で感じる習慣をつけてほしい。

私はそれが教師にとっての「現場感覚」だと考えます。